SNSでやりとりをしていたら、こどものころ逆上がりができなかった、という話になり、それで昔のことを思い出した。
僕は中学受験組で最終的に私立校に入ったが、いくつか受けた学校のうちひとつは国立大の付属中学だった。
試験日はちょうど今ぐらい、1月の半ばごろだ。
中学の入学試験は私立の場合、試験科目は2科目(国、算)の学校、または4科目(国、算、理、社)の学校のどちらかに大別された。どちらが多いかはわからないが、だいたい半々ぐらいだったと思う。
受験生は自分の志望校に合わせて準備をし、滑り止めに同じ受験科目の他校を受験する、というのが普通だった。
その点この国立大付属中学は少し変わっていて、国算理社に加え音楽や図工、体育、家庭科などもあった。あった、と書いたが、実はよく覚えていない。受験関係のサイトにある、過去の試験データから確認した。
僕の場合、試験準備をしていたのは国、算だけで、理、社の準備はしていない。ましてや図工や体育などの受験対策はしていない。この学校は僕にとっては滑り止めというよりは、試験慣れをするための露払い、度胸試しのようなものだったのだ。
当時でも中学受験には塾などで試験準備をするのが一般的だったが、他の子たち、とくにここが第一志望の子たちは、どういう試験準備をしていたのか、気にはなる。文武両道で何をやらせても上手にできてしまう子たちが合格したのだろうか。。
僕などは子供のころから運動が大の苦手だった。小さいころ近所に女の子しかいなかったので、当時男の子に人気のあった野球などはしたことがなかった。だからボール投げなんか全然できなかった。
さっきも書いたが、試験のことはあまりよく覚えていない。ほぼ一日かかったと思うが、午前中は筆記試験だった。
覚えているのは、問題がわりとやさしかったことだ。ひねくれたようなひっかけ問題ではなく、割とオーソドックスな内容だったと思う。得点しやすいが、ちょっとのミスで差がつきやすい。そういうところはスレていたので、なんかやなかんじがした。
理科社会は準備なしで受けたことになるが、なんとか書けたのか、できずに諦めたのか、よく覚えてはいない。
他の科目の試験は午後にあったと思うが、時間的には短かった。健康診断みたいな感じで、少しずつ回って受けていったような記憶がある。
覚えているのは体育、それも鉄棒だ。
順番に並んで、一人ひとり鉄棒をさせられた。
逆上がりをするのだが、できなかった。
そもそも、学校でも家の近くでも、できたことは一度もなかったと思う。
だから、できなくても別に困ったりはしなかった。
試験官の先生が「もう一度やってみる?」ときかれ、あっさりいいです、と答えたんだと思う。どうせ落ちるんだ、と。
その後、中学でも逆上がりをさせられたことはなかったと思う。
だから、生まれてから一度も逆上がりはできたことがない。
それにしても、体育以外の試験はどうやったのか、本当に覚えてないな。歌うたったり、絵描いたりしたのかな??