偶然立ち寄った神社(稲荷神社)で、お神楽を奉納していた。
昨年秋に見た、薪能などとは違い、これは神様に奉納する舞いということなのか、客席があるわけでもないし、そもそも見ている人もあまりいない。
お能とちがって無言劇であり、お囃子はずっと奏でられている。お囃子はなかなかに派手だ。
途中から見始めて、中座して御参拝を済ませてまたしばらく見たが、とにかく長い。詳しいことは全く知らないのだが、良くこれだけの舞を覚えられるものだ。。
厳かなものかというと、そうでもなくて、何もわからない僕等がちょっと見ても楽しめるような内容になっている。
きらびやかな衣装も人目を惹きつける。
なんとなく、仮面ライダーとか何とか戦隊などのヒーローもののドラマを連想してしまう。
演者が面をかぶり、表情を固定している所、決めのポーズをとるところなど、こういうのは日本の伝統であって、それが今のヒーローものドラマにつながっているのかも知れないね。
我々の意識の中に溶け込み、なにも考えないでも自然に出てくるしぐさ、暗黙のうちに共有される美意識などは、よほど根強いものであるらしい。
などと考えながら、持参していたQ-S1のスポーツモードなどで連写していたら、撮影枚数が450枚を越えてしまった。ちょっと撮りすぎ。
桜はちょうど散りどきで、桜吹雪がいっそう舞台の趣を増しているように思えた。