うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

Carpenters

2016年04月03日 | 音楽

カーペンターズ3枚目のアルバムで、1971年のリリース。カーペンターズ・ファンなら当然持っているのだろうが、なかなか買えずにいた。

オリジナル・アルバムはいつでも在庫があるわけではなかったと言うことと、他のCDを優先して買っていたということもあると思う。

そういえば、ここのところクラシック系のCDを買ってないな。。昨年暮れに、オッコ・カムのシベリウスを買ったのが最後だ。聞くことは日常的にしているのだが、あまり買いたいと思うディスクがない。。

 

ウェブなどによると、前作「遙かなる影」のヒットで自信を得た二人が、その才能を遺憾なく発揮して作り上げた傑作アルバム、などという記述を目にすることができる。

僕はカーペンターズの曲をベスト盤等で聞くことが多かったので、個々のアルバム単位であまり捉えたことがなかった。 Now & Thenは昔から持っていたが、非常に人気があったこのアルバム、既に多忙を極めていた二人にとってはかなり妥協を強いられた作品らしく、僕もそれほどは感心しないな、と思っていた。Now & Thenは後半懐メロメドレーになるが(故に最初にYesterday Once Moreがチョイスされているのだ)、これと同じコンセプトは2年前のCarpenters'で使われていたものだったのだね。それを今回初めて知った。Carpentersでは、バカラック・メドレーになっている。

・・などと書きながら、CD棚を探してみたが、'Now & Then'がどこかに行ってしまって見つからない。もう棚はカオス状態になって久しい。ダウンロードをやめてCDにしてから5,6年になるけど、そろそろ定額聞きほうだいをやってみようかしら。。

耳の状態があまり良くなくて、ヘッドフォンステレオを常時使わなくなったが、いちおうスマホには好きな曲を多少入れていて、静かなところ等ではイヤホンで聴くこともある。

入っている曲は、クラシックではベートーヴェンの交響曲等だが、実際に良く聞いているのはカーリー・サイモン、カーペンターズ、キャロル・キングなど。あと、なぜかというか、南沙織と天地真理・・。

だいたい、70年代前半の曲が多い。

特にこの1971年というのは、キャロル・キングの「つづれ織り」がリリースされた年でもあり、ほかにもたとえばジョン・レノン’イマジン’とか、日本では’風街ろまん’なんかも発表されている。なんだか、きらびやかな時代だったんだな、と思ったりもする。

ときおり思うことの一つは、自分が刷り込まれてる感覚のほとんどは、子供時代に経験したことで、年をとってもそれが呪縛となっているのかな、ということ。自動車なんかでも、本音では子供の頃好きだった当時の車が、未だに好きだったりする。うちの鉄道模型コレクションは、’70年代前半までの車両の模型が90%以上で、レイアウト(風景付ジオラマ)は完全に「国鉄時代」だ。まあ、’はやぶさ’も持ってるけどね。。

それと、僕には自分たちの先輩たち-学校の先生方、親達、祖父母たち-が活躍した時代に対する、なんというのか、あこがれというのか、そういうものがある。

’70年代前半、僕等を教えてくれた先生方はまだ20代だった方が多かったろうし、親達も今の自分たちよりは若い。祖父母もまだ、社会の一員として活躍していた。この頃の音楽を聴くと、そんな時代をある種のロマンと共に思ったりもする。

ただし、今となっては、そうした僕の’ロマン’は文字通り僕だけのロマンであり、彼らの生きた時代の現実とはたぶん相当に異なっているものだ、ということは、頭ではわかっている。昔話が、それが今とは違う昔だからこそ、楽しく語れるというのと同じことだ。

それは頭ではわかっているのだけど、夜中にこうして、昔の音楽と共に思い描く昔は、甘美で活力に満ち、すこし埃っぽくて笑い声も賑やかな、古き良き日本、だ。

コメント
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