昨日は会社の休日でした。今週末は土日ともに予定があるため朝から自宅へ戻ろうかと考えていたところ、予想外の梅雨前線が南海上まで南下したため山登りが出来そうです。今年は磐梯山に登っていないので、バンダイクワガタの花を見に福島県まで行ってきました。
日本海が高圧部となり上空に寒気が残っているため冬型のような気圧配置になり、磐梯山方面は低い雲に覆われ悪天候が続いてました。昨日は梅雨前線の北上に伴い日本海の高圧部も後退し南寄りの風が入りそうな雰囲気。風向きが変わる時間帯には青空が期待できるのではないかと予想。もし悪天候が続いているようであれば、高圧部の影響が残っているため安達太良山であれば風下となって天気が良いはず。しかもロープウエイで往復可能なので、行き先を柔軟に変更するプランをたてて、アパートを5時20分に出発しました。
常磐道と磐越道を北上。福島県上空は予想通り青空です。郡山に近づくにつれて正面に安達太良山の大展望。南西には那須連山もくっきり。湿度が低いため遠望が期待できそうです。しかし、安達太良山の背後は低い雲が広がり、ライブカメラをスマホで見ると磐梯山はまだ霧の中。でも上空には青空が見え始めました。判断に迷いましたが想定通りの天気変化が期待できそうです。安達太良山は湿度の高い南風が入ると雲に覆われることが多いので、予定通り磐梯山を目指します。
磐梯熱海ICから先はそれまでの青空から一転して雲の中。猪苗代町に入ると低い雲に覆われていますが雲の上は青空。しかも、雲の切れ目から磐梯山の姿が見えています。山頂には雲は無さそうなので、南東の風が入るまでは(予想では夕方から)雨に降られることは無さそうです。
磐梯山ゴールドラインを八方台駐車場へ向かう途中から見上げる磐梯山。まずまずの天気です。
アパートからちょうど3時間。8時20分に八方台駐車場に到着。先客は20台くらいでした。8時30分に登山開始。熊に注意の立て看板が目立つので、思いっきりクマ鈴を鳴らして歩きます。
昨日まで雨が続いた影響でしょう。登山道はぬかるんでいます。ギンリョウソウもとろけています。帰りにはつぶれて無くなっていました(笑)。
約20分で中の湯跡に到着。天気はまずまずです。来てよかった。マイヅルソウ、ミツガシワ、ズダヤクシュなど花は終わっていました。
しばらく登るとランの花が咲いてました。コケイランでしょうか。
登山道は濁流が流れたのでしょうか。まるで台風の跡のように道端の草がなぎ倒され、草の絨毯のようになっています。そのため、ぬかるみもなく比較的歩きやすい状況になっています。
眺望が開け、眼下に桧原湖が見えてきました。梅雨の晴れ間が広がっています。
ここから先は日当たりの悪い斜面となりますが、懸念されたぬかるみはほとんどありません。
途中見かけたエンレイソウです。
この白い花はたくさん見かけました。カラマツソウかな?
標高が上がるにつれて、登山道は花に彩られていきます。これはサラサドウダン。
ゴゼンタチバナ
弘法清水との分岐点をお花畑へ向かいます。
しばらく歩くとグンナイフウロが咲いていました。初めて見ました。
その先にはベニバナイチヤクソウ。
とても美しい花です。毎年6月中旬に磐梯山を訪れていて、銅沼から中の湯跡に向かう登山道脇に群生地があるのは知ってました。山頂直下のお花畑に咲いていたとは。。。
もう一度アップ。これで磐梯山の楽しみが一つ増えました。
ガクウラジオヨウラク。背後には磐梯山が姿を現しました。
綿ができる前のミネヤナギの群落。
アカモノ
そして目的のバンダイクワガタが咲いていました。お花畑で見られるので、山頂は期待できそうです。
弘法清水小屋へ向かう途中に一輪だけ咲き残っていたミヤマオダマキです。
八方台登山口から1時間20分。9時50分に弘法清水小屋に到着しました。小屋は改修工事中のようでした。弘法清水の湧き水を汲み、最後の登りへ向かいます。
引き続き山頂へ向かう登山道で見かけた花を紹介します。これはナナカマドの花です(多分)。秋には赤い実を付け、真っ赤に紅葉します。
タニウツギ。お花畑より下の登山道では雨に打たれてかなり散ってしまいましたが、ここでは満開です。
ハクサンチドリが満開。
早くもハクサンシャクナゲが咲き始めています。開花していたのはこの木のみです。
再びサラサドウダン。
ガクウラジオヨウラク
ゴゼンタチバナの群生
ミネウスユキソウが咲き始めています。エーデルワイスですね。夏の花です。
10時10分過ぎに山頂に到着。
期待通りバンダイクワガタが満開でした(続く)。