60歳からの視覚能力

文字を読んで眼が疲れない、記憶力、平衡感覚の維持のために

言葉によるイメージ記憶

2006-04-30 22:48:45 | 言葉とイメージ

 図は、かなり前にアメリカで流行した「ドルードル」と呼ばれるクイズのようなものです。
 日本でも一時期週刊誌などでクイズの替わりに取り上げられたことがあります。
 画像が何を表しているかという解釈をするもので、正解があるというわけではないけれども、ナルホドと思わせるような気の利いた解釈とか、面白くて印象に残る解釈を求めるというものです。

 たとえばaは渦巻きが二つという答えでは、当たり前なので面白くありません。
 おせち料理で残った伊達巻とか、カタツムリの競走とか、そういえばソンナふうにも見えるカナという解釈をするものです。
 多くの場合は一つの画像について解釈をするものですが、二つの画像について関連のある解釈をするというものもあります。
 たとえばbとcについてはbがスパゲッティのゆでる前、cがゆでたスパゲッティを調理したものと解釈します。
 スパゲッティはゆでる前はまっすぐ、ゆでて調理をすればからまりあうので、そういわれればそんなふうに見えます。
 あるいはbが腹に巻いた包帯、cがメスのあとがあるフランケンシュタインの顔というふうに解釈をされると、そんな見方もあるかと思います。

 a,b,cをまとめた解釈というのも可能で、スパゲッティの場合ならなら、aはフォークでゆでた麺を二箇所にまとめたものとすれば、三つの画像をまとめて解釈することが出来ます。
 フランケンシュタインの場合はaはフランケンシュタインを見てびっくりした目玉というふうにまとめることが出来ます。

 ただ三つの画像を見てもこれをまとめて記憶することは困難ですが、何らかの解釈をすれば記憶しやすくなります。
 解釈が印象に残るものであれば、それだけ記憶しやすくなるので、まともな解釈よりおかしな解釈のほうがよいときがあります。
 画像を画像としてそのまま記憶するのは難しいけれども、言葉に結び付けて解釈をすれば記憶しやすいということですが、これは数字を覚える場合にも言えます。
 歴史の年号を暗記するのに、たとえば鎌倉幕府成立を「いい国作る(1192)」という語呂あわせをしたりします。
 理屈に合ってなくても、言葉での意味づけをして、まとまりをつけると記憶しやすくなるのです。