60歳からの視覚能力

文字を読んで眼が疲れない、記憶力、平衡感覚の維持のために

ひと目で見て理解

2006-04-25 23:55:36 | 視角能力

 紙と鉛筆を用意し、左のマスを1,2秒見てから眼を離して、覚えている文字を出来るだけ多く書きます。
 4つも正しく思い出せないのが普通です。
 つぎにまん中のマスを同じように1,2秒見てから眼を離して、覚えている文字を出来るだけ多く書きます。
 今度は前回より少し多く正解があるはずです。
 左のマスは、まん中のマスを逆さまにしたものですが、文字を読み取りにくいため、認識に手間取り、短時間では記憶できる量が少なくなってしまうのです。
 
 つぎに一番右のますを1、2秒間見てから同じように覚えている文字を書き出します。
 今度はまん中のマスの場合より多く書き出せて、人によっては全部を書き出すことができるようになります。
 これは右のマスに入っている文字が単語のつづりと々配列になっているためです。
 単語の知識があれば、単語と結び付けて覚えるので、三つの単語を確認し、記憶すればよいからです。

 一番左の場合は、文字はすべて眼に入っているのですが、さかさまになってもアルファベットになっているものがあるにせよ、文字が何であるか分かるまでに時間がかかるので、見えても理解できないものがあります。
 知識に結びつかない場合は見えても記憶しにくいので、正解率が低くなるのです。
 まん中のマスの場合は,一つ一つの文字は,はっきりわかるのですが,いっぺんに多くの文字を見ると覚えきれないで、忘れてしまうのです。

 右のマスの場合は三つの単語になっているので、単語の知識と結びつけば、三つの単語を記憶すればすべての文字を書き出すことが出来ます。
 ただし単語であると認識するにしても、文字一つづつを確認していって、単語であることに気づいてから記憶するという方法では時間がかかって、すべてを確認できないかもしれません。
 文字の並びをひと目で見て、単語の知識と結びつけることが出来れば、多くても三回の確認作業で住みます。
 文字を一文字づつ見ていっては、確認回数が多くなるので、時間がかかるばかりか、前に確認した文字を忘れるので、意味の理解が損なわれてしまいます。

 文字を読むときに、ひと目で見て理解できる範囲を広げると、眼が疲れにくいというだけでなく、文章の理解度も高くなるので、のうも疲れにくくなるのです。
 もしひと目で見て、単語が把握できない場合でも、ジット見つめないで瞬きをしてみると確認しやすくなるので、パッと見て瞬間的に文字を確認する習慣をつけるべきです。