設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

土地探し2

2006年02月14日 17時13分28秒 | 独り言
土地探しから関わっている個人住宅のクライアントの
奥様から
「近くの不動産屋で表に出てない情報を聞きました~!」
というメールをもらった。

今や不動産もネットとかで身近に情報を収集出来るけど
ともかく こういう情報で当たり前だがいわゆる「良い土地」
というのは難しい・・・・

一般に角地で前面道路が広くて真四角でとなると そんな土地は
表に出る前に建て売り業者か なんらかの玄人集団が持っていく。
しかも一応は都会で土地探しとなると・・・・

とりあえずは 我が家も知り合いの不動産屋に声かけはしているものの
なまじ 夫のように裏側を知っていると
「これは ちょっと高すぎじゃない・・・・」という声が
出てしまったり
「これは 希望している建物が出来ない・・・」という声が出てしまい・・・

素人考えでは「大きい!四角い!角だ!」というそれだけでは
なかなか そのクライアント家族にピッタリの「良い土地」なのか
判断がつかない。
まあ、その為に土地探しから建築士が絡むというのは
手前ミソながら 素人のクライアントにとってはとっても
ラッキーな事なのだ。
中には「コンサル代」なんて名目で設計料にプラスして
一緒に「お探し代金」も もらう設計事務所もあるみたいだが
個人住宅で正直「儲けよう!」なんて考えたら この仕事は
出来ないと 夫は毎度言っている。

とりあえずは表に出ない情報でも こちら側が「欲しい!欲しい!」
態度を出せば 売る側も変わってしまうので そこは
適度にアドバイスしながら どういう条件の土地なのか
チェックをしてあげていく段階となる。

不動産屋を全面的に信頼しない訳でもないが 一緒に土地から
探してあげている我が家の大事なお客様の一人。
「知らない客は美味しい客」になってはならないのである。
それじゃあ 何の為に一緒になって四苦八苦しているか
意味もなくなるというものだ。

我が家の個人住宅の家は何も高い家を建てさせようというのが
目的ではない。
正規の予算内で満足出来る。そんな暮らしの巣が出来る手伝いを
する事が 我が家の仕事。

そう突き詰めていくと 結局 余計な「儲け」は出ないとなる。
当たり前の事だし 我が家のモットーなんだけど
裏側の台所番としては少々 正直複雑・・・・