設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

朽ちていく

2008年02月12日 15時25分36秒 | 独り言
白髪がめっきりと増えてきた。
うんざりである。

白髪に限らず
「自分の中の細胞が どんどん朽ちていく~~」
という感触・・・・最近 増えてきたなあと思う。

階段を駆け上がった時の 息切れが長引く時やら
「あの人 あの人」と頭で顔が出ても名前の出ない長さとか
身体のあちこちの細胞が「老化だよ」とささやいているようで
うんざりするのである。

今日 スーパーでなにげに目にした 自分の手も
「おお!」っとびっくりである。
手には年齢が表れるらしいのだ。

羊水が腐った云々話で ちょっと騒ぎもあったけど
自分も腐っちゃった年齢を遥かに超えているが
言ってしまった彼女を弁護する訳じゃないが
そうそう、子供の生み時 育て時っていうのは
確かにあるのである。
だって人は老化していくのが当たり前なのだから。

でも別に旬の時期を外して生もうが育てようが
悪い良いの話は各個人の自由。
各自 事情も考えも全く違うのだから。
ただ そういう「事実」はあると断言出来る。
一応 経験者になってしまった親たちは
絶対こう考えるものだ。
「あーー こんなシンドイ作業 やはり若さって
 必要あってあるのね」と・・・

腐った羊水で 急沸騰する現状。
きっと痛いところ突かれちゃったのか。

朽ちていく自分を認めるのが苦手な現代人。

かくいう自分も目下 白髪が なんだか許せない。
まだまだ「朽ちていくもの」としての自分を
きっと認めるのが怖いのだろう。


スで勝負!

2008年02月09日 17時25分07秒 | 独り言
夫に送られる 建築専門誌をパラパラとめくってたら
こんな記事が・・・・

「設計料を多く払ってもいい設計者とは?」

ここで「多く」というところに目がいってしまうが
世間での多くって一体どのくらいなのか?

予算3000万として(上物のみ土地代含まず)
設計料はいくらまで出していいと思うか?

この問いに一番多いのは 100万~150万。
次は100万未満。
やはり低いなあ~~というのが正直な感想・・・

設計施工が一体化が普通。
大多数の人たちの考え方が こういう感じを
生み出すのかもしれないと つくづく実感。

で、一体 どういう人なら多く払ってもいいと思うかは
ダントツで やはり「会話力」が優れている人。
要は たとえ才能あってデザイン力が素晴らしく
世間で有名な大先生であっても 打ち合わせの席で
苦痛になるのは嫌だという叫びが出ているような
気がするのだ。

確かに・・・・
自分だって わざわざ嫌な相手にお金を払いたくないと
思ってしまう。
それが大金で しかも一生住み続ける家なら尚更・・・

会話力が優れている=コミュニケーション能力って事だろう。
結局 技術も才能も知識も必要で大事。
でも それ以上に普通の事が求められる。
「人間性」ってやつかもしれない。

どの仕事でも共通するかもしれないが
独立している建築士にとっては この
スの自分が大きな勝負になるという事だろう。


うーーーん、毎度思うけど ウチは全く
この商売 向いてないのじゃ・・・(不安)


謙虚さ

2008年02月08日 19時23分52秒 | 独り言
謙虚な人が好きである。

媚びでもなく 世辞でもなく
素直に謙虚な態度が出せる人が羨ましい。

テレビでは いくら才能があっても
画面から消えてしまう人。
いくら騒がれて人気があっても
即効で消えてしまう人。
いっぱい いるけれど 共通点は
ちょっと「鼻につく態度」
これを持っている人種じゃないだろうか。

実力あれば何でもいい。
こんな風潮が 日本でも出来つつあるが
やはり日本人は 謙虚な人が自分同様好きなんじゃ
ないかと思う。

考えれば 人間 生まれる時も死ぬ時も
一人ひっそりなんて考えられない。
大多数の人たちは 多くの人たちを動かして
大騒ぎなのだ。
生まれた時から 一人の世界じゃないって事なのだ。

謙虚さって 皆と「共存してますよ」っていう
態度の表れなのかもしれない。

年を重ねていくほど この「共存している」意識は
薄れていく。
世界は自分中心に回っていると勘違いしていく。

だから「おばさんは!」と世間から言われてしまう
行動を とってしまうのだ。
自分のような年のおばさんたちは・・・

耳が痛い。

謙虚さに憧れる ここ最近・・・
やはりないものねだりの一種かもしれない。





リレー読み

2008年02月07日 16時16分26秒 | 独り言
読みたい本。
これが結構 中学生の長男とかぶる。
というか 自分の好みを長男が勝手に
追いかけてきた結果でもあるが・・・

今は 年末に録画していた「ハゲタカ」を
見たせいか 早速 息子が原作本を4冊買い込んできた。
だから今は 追いかけているのは自分の方である。

なんとも流行遅れに
「へえ~~ホワイトナイトって こういう意味ねえ」
なんて無知な馬鹿親ぶりを発揮している。
いい おばさんって 世間に疎いから嫌になる。

企業買収だの 株の話だの 難しい出来事は
多いけれど この「ハゲタカ」最後は
やはりこのテーマになる。

「幸せは お金だけなのか」
これってキリスト様は人間か?と同じくらいの
いつものテーマと おばさんである自分なんかは
少々 おお!こういう展開で終わったか、やはりねと
予想つけてしまうが 中学生の長男は純粋に
「凄いね」とか「経済って大事なんだ」とか
感心している。

リレー読み。
かつて 自分も父親の読んでいた本を密かに引っ張り出し
父親と感想を述べあうのが結構好きだった。
うーーん変わりもんか??

それが今 同じように母と息子だが展開されている。
顔とか性格は全く似てない!というより似たくない!
なんて思ってしまう母性の薄い自分だが
お互いに「この本はさ」なんて語り合っている時に
息子との濃いDNAを少々感じてしまうのだ。




損な職種

2008年02月06日 08時49分33秒 | 独り言
弁護士とかを動かせば 大層なお金を払わなくてはいけない。

一般に こういう考えは どの人の頭にもパッと
浮かぶ。
じゃあ、建築士は・・・・・・である。

そう 夫の仕事を見ていると「そりゃあ ないだろ」と
少々 文句を言いたくなる場面が多く・・・
あんたの設計事務所が人が良い馬鹿なんだと言われれば
それまでだが 同業者の方々も そういう愚痴を
こぼしていた方もいたりして、案外 一般の人達は
極端な言い方をすれば 「建築士を動かしてもタダ」
みたいな考えを持っている。

そりゃあ 相談くらいで相談料なんてとる筈はなく
家への質問 お話 そんなのは仕事の一つだから
親身にやるが 中には 土地を見させて さんざん
こちらを動かして「お願いします」と何度も言った揚げ句
さっさと建売住宅なんぞを買って 知らんぷりの
人達もいる。

自分の家である。建売買おうが工務店で頼もうが
何でも結構である。
とやかく言うつもりは毛頭なく・・・・
ただ決まったら 普通は何か言うのでは・・・と
思うのだが(ちょっと呆)
本当は請求書をつきつけたい~!とこっちは
家計がかかっているがゆえに(?)関係ないながらも
キーーー!!っと勝手になってしまうが
夫は「いつもの事」と 寂しげではあるが冷静・・・
マヒしちゃってたりして・・悲しいマヒ?(涙)

いろんな人がいるもんだと、つい思う。
そして日本で設計事務所の地位って低いなあと。
工務店とか不動産屋と同じと思っている人の
多い事、多い事・・・・

それでも 数少な~~~い中でも 個人住宅が
出来る時は こっちも凄く感動したりする。
またまた関係ないけど
「あーーあの家に何十年と暮らすんだあ~~」と
しみじみしちゃったりする。

割に合わなくて 損な部分が一杯あるけれど
クライアントさんとの信頼関係が出来ると
「いいもんだなあ~」とムフムフしてしまう
自分がいたりする。

雪!

2008年02月05日 10時11分37秒 | 独り言
先日は、東京で雪到来!

昔は 雪が大好きだった。
寒いとか 転ぶとか そういう事何も考えていなくて。

大人になるという事は 雪!と聞いただけで
「あーー明日の出勤早めがいいな」とか
「明日の靴は これがいい」とか思うのと似ている。

そう、なんでも計算というか自分が どうしたら
有利で楽な方向へ流れられるか。
そんな事を考えるのが真っ先に 浮かぶ。

純粋に進めない。
人に対しても 何に対してもそうである。

それも確かに必要。
それがないと「大人子供」と言われ
KYと言われ 誰も寄りつかなくなり
わがまま人間まっしぐらになってしまう。

大人になると 殻が覆うようになるのだ。
見た目(?)も 中身も大きくなり
いざジャンプするときは 周囲を見回して
着地を確認するようになる。

去年までは「雪!」と騒いでいた小学生の次男。
今年は 若干 その騒ぎも小さく・・・・

とうとう 殻を着始めてきたかと
少々 ガッカリであった・・・


半冬眠化

2008年02月04日 18時37分31秒 | 独り言
最近 いや ずーーっと冬眠中であったブログ・・・
忘れていた訳じゃない。
その逆・・・
「あのブログ・・・どうしよう」
そんな事を考えてた。

世間から見たら「設計事務所ってなんだ?」
そういう事がいっぱいあったから せめて 
自分が少しでも発信出来たら!
なんて考えて始めたブログ。

でもねえ、やはり自分は素人なんですよね。

こういうブログは プロが裏側を書いてこそ
なのだろうなあと・・・・
でも やたらめったら 裏を書けないのが
プロでもあって・・・
自分は なんとも中途半端なのである。

そういう悶々とした事を考えると書けないのである。

こんなブログ 誰が見ているかわからない
ちっぽけな場所。
でも このブログがきっかけで ウチのような
小さな設計事務所の戸を叩いてくれた
クライアントも なんといたりして!
今は どんどん形になりつつあるのを見ると
なんでも小さくても 発信は発信なんだと実感。。。

要は 半分 冬眠でも 続けていこうかなという
決心の書き込みであります。

いつまで続くかなあ~この決心も・・・