設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

質問型人間

2007年04月24日 17時26分56秒 | 独り言
先日 長男の学校で初めての懇談会が開かれた。
今までだったら 幼稚園も小学校も 
ごく僅かだけれども 知り合いの顔がどこかにあった。
だが 今回は全く知らない人ばかり。
こういうのって苦手だ・・・・
つくづく社会性がないなあと実感。
世の中に出たら 知らない人ばかりの中で
過ごす事だって数多い筈。
その訓練が もう何十年もプツンと切れている
ものだから 苦痛で仕方ない。
しかも この人見知り性格・・・(? でも本当に)

知らない人と話す場合 どんな本にも書いてあるのが
「聞き上手になれ」という事だ。
沈黙が苦痛とばかりに 自分から話題をふっても
不思議と次は続かない。これ自分の経験なり。
まあ、あんたの話がつまらないからだと言われれば
大いに納得であるが・・・・
で、自称 人見知りの自分が考えたのが
「質問型人間になる」って事だ。

知らない人との沈黙を破るには 毎度このテを使う。
「どこから来ているのですか」
「お子さんは上にいらっしゃるのですか」
こんな質問をしてみる。結構 これで話が流れる。

人は質問されて嫌な気分にならないという。
自分に関心がある。そう思うからだ。
住んでいる場所が ちょっと知っている場所だったりすれば
「そこの駅にある店を知ってて」
なんて話で盛り上がる。そうそう 相手との共有。
これで気分は軽くなる。

まるでマニュアル本片手に相手に接しているようで
嫌になるが 先日の懇談会では こんなくだらぬ
自分のマニュアルが うまくいったのか それとも
そこにいてくれた方々が うんと大人で話し上手で
良い方々の集団だった為か 沈黙が苦痛になる事はなく
無事に終了した。
次回からは多少 気が楽かもしれない・・・

初めての場所、初めての人。
それだけで身体はドーッと疲労感たっぷり。
4月は 親も子も 疲れる季節である。

贅沢な思い出

2007年04月20日 17時54分49秒 | 独り言
「物より思い出」
そんなキャッチフレーズのCMが以前あった。

多分 普通の親なら この言葉 大いに頷き
なんとかして 我が子に今しか出来ない
「体験」と「思い出」を与えたいと思う。

かくいう こんな我が家も ここ最近は
子供が大きくなり 各自のスケジュールで
足並み揃わないが まだまだ小さい頃は
夏には絶対 海へ行き 冬にはスキーへと行き
秋頃には 幼稚園だった子供をエイヤと休ませ
車で紅葉狩り。
休日も 子供を荷物の如く詰めて 日帰りで
あちこちへとドライブしたものである。
なんだか「子供の為に!」と言い張っているが
殆ど 親達の趣味に合わせてが近いかもしれないが・・・

で、たまにテレビの旅行番組などで 家族中で
行った場所があると
「あっ あそこじゃん、ほら 行った事ある!」
などと 自分は騒ぐのだが 当の子供達は
「へえ~~~」と一言・・・
覚えてない?感動ない?という感じで。

「今まで いろんなところ(関東圏が多いけど 悲)
 行ったけど 印象残っているのは?」
そう息子どもに問いてみる。
すると次男 冬にやったトランプなんて答えるのだ。

トランプ・・・??はてさてと考え ああ~~と納得。
お正月 スキーに行ったものの腰痛の夫が動けず
早々と宿に帰っては 持参したトランプで
家族4人 「だいひんみ」だの「ババぬき」だの
妙に盛り上がってやった記憶がある。

外で滑るスキーでもなく 宿で出された食事でもなく
子供の記憶には「両親とやったトランプ」っていうのが
一番 印象に残っているらしい。
それじゃあ ウチでやっても同じじゃないかあ~~!
とも思うが 子供にとっての「物より思い出」って
案外 そういう事なのかもしれない。

どんな豪華な物よりも どんな贅沢な旅行よりも
普段 なんとなく忙しく 白け切った(ウチの場合 汗)
両親が自分たちと同じ目線で遊びまくる。
それが一番の贅沢な「思い出」なのかもしれない。

本当は こんな経験が子供には一番なのだ。
わかっちゃいるが・・・自分可愛い母は 今日も
白け切る・・・・

理解者

2007年04月12日 17時42分20秒 | 独り言
4月なると やたらこういう歌がどこかで聞こえる。
「一年生になったら 一年生になったら~
 友達100人出来るかな」
うーん いつも考える。
思いきり ひねくれ屋だから 普通の大人のように
「誰とでも仲良くしようね~」なんて したり顔で
子供には言えない・・・・

大体 100人の人と「仲良し!」って出来るのかなと・・
すんごーく ひねくれ屋である。
が、なぜか「友達がいない=悪い事」っていう風潮は
不安な4月というこの時期を迎える人達にとって
変な拍車をかけるような気がするのだ。

孤独を嫌う。
これって 誰でもあるのじゃないだろうか。
特に女という人種は 誰かと一緒にいなくては駄目!
みたいな感情があるから 集団から一人離れると
凄く不安になる。大人になれきれないって事なのか。
何を隠そう 自分そんな大人になりきれない一人。
だから 一人でも 普通にしている人を見ると
「カッコいいなあ」なんて憧れる。

群れているようで 集団化しているようで
中身は空っぽというのは よくある。
「友達がこう言ってて~」という「友達」は
実は「単なる知り合い」だったりする。

「友達を作ろう」なんて 遮二無二言うから不安になる。
敢えて言うなら「理解者」でいいのじゃないかと・・・
自分が悩んでいる時に 一緒に悩んでくれる。
自分が悲しい時に 一緒に悲しんでくれる。
そう 要は 共感してくれる人がほしいのだ。
一緒に笑う相手は 実はどこでもいるものである。

長男は 今年の4月から中学生。
まだ数日過ごしただけの学校生活。
新しい事は 始まってもいないのが現実だろう。
それでも オバカな母は「友達出来たかな」と
変に気を揉む。わかっていてもつい「友達」という
呪縛が 気持ちを覆うのだ。

たった一人でもいい。
何年もかかってもいい。
いつか本当の「理解者」が出来る事を願うのみである。