設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

満員電車の空間

2004年09月22日 14時20分41秒 | 独り言
満員電車に乗らなくなってから 何年がたつだろうか。
一応 大昔 これでもOLなるものをやっていたので
毎朝 どこからこんなに湧き出てくる!という位の
佃煮にしたいような人の群れの 駅を利用していた。

満員電車とは不思議な空間の世界で 普段 絶対
自分の半径何メートルの傍まで 接触してこない他人が
ひたすら 一定時間 ギューギューと肌寄せ合うどころじゃなく
正に「密着!」という感触で固まる・・・・

夏が最悪に嫌だった・・・
半袖集団が多いものだから「触りたくない~~嫌だア~」
心でこう叫んでも 身体は無抵抗に おじ様の腕に
自分の腕なんかが密着してしまって・・・・
(おじ様達ごめんなさい~~)

「それが絶対嫌で 真夏でも長そでを着る!」
これまた大昔 専門屋(夫)がサラリーマン時代に
言っていた事があった。
真夏にも 長そでのスーツを着て なんだか妙に会社人間の
ところがあるじゃないかと思っていたが 実は こういう
カラクリがあったようで・・・・

でもB型ゆえの 変なマイペースのせいか単に性格なのか
自分が 若いお姉様達から見れば
「嫌だア~~近寄りたくない~~」と心で叫ばれている
おじ様へと急成長遂げている事を わかっていないようで・・・

人間 あまりに近くに自分でない人間がいるのは やはり
不快指数が大幅に上がる気がする。
それは きっと家の中でも同じような・・・・

気心しれた家族ですら 物凄い 密着度の狭き空間で
暮らしていたら・・・・・
想像しただけで 切れてしまいそうだ。
「一人にしてくれえ~~!!」
こんな言葉も吐きそうだ。

下宿屋のような個室尊重タイプの家は個人的には 嫌いだが
満員電車的な家も 嫌だと贅沢ながら 最近は思う。

人間は結局 どんなに家族を作っても 
一人では生きていけない存在であっても 究極 
自分が一番可愛い部分は 歪めない。

だからこそ 長くいる空間は大事なのだろうなと思う。

今年は記録的な猛暑。
満員電車の風景は 想像しただけで なんだかツライ・・・