BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

読書週間にちなんで

2006年10月28日 | My Favorite
読書週間(10月27日~11月9日)が始まりました。
最近どんな本を読んでいますか?心にしみた本はありますか?
読書週間の間、数回にわたって私が今読んでいる本やおススメの本などを紹介したいと思います。本を選ぶときの参考にしてもらえたらうれしいです。

まずは、昨日読んだばかりの文庫をご紹介。

「しゃべれども しゃべれども」(佐藤多佳子著 新潮文庫 590円)
落語家の今昔亭三つ葉が主人公。自分を表現するのが苦手なせいで人間関係に苦しんでいる4人(仕事をクビになりそうな青年、失恋した女性、いじめにあっている小学生、あがり症の野球解説者)に、ひょんなことから落語を教える羽目に。この5人がぶつかりながら心を通い合わせ自信を取り戻していく過程を歯切れのいい語り口で描いています。来年には映画化が決定している、「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」1位に輝いた作品。400ページ超ありますが、一気に読めます!

「水曜の朝、午前三時」(蓮見圭一著 新潮文庫 476円)
1970年の大阪万博を舞台にしたラブストーリー。45歳で亡くなった女性翻訳家がカセットテープを通じて、娘に過去の愛を独白するというもの。「あなたは何をしたいのか。何になりたいのか。どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。それは一時的な気の迷いなのか、それともやむにやまれぬ本能の訴えなのか。耳を澄まして、じっと自分の声を聞くことです。歩き出すのは、それからでも遅くはないのだから。」という主人公の言葉からは力強いメッセージを感じさせられます。