BUONA GIORNATA!

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祖父の秘伝

2010年05月26日 | Weblog
ある本を読んでいたら、そこに書いてあることはすべて、母方の祖父が言っていたことと同じだということに気がつきました。

その本は、人生についての内容で多分にスピリチュアルな理念が含まれているのですが、まるで祖父が私に話しかけているかのようでした。

祖父は宗教家でもなんでもなく。
いつも人の心そのものを、その人のありのままを観、
受け入れ、決して人を拒否したり否定したりすることのない人でした。
(私は晩年の祖父が妖精か観音様に見えていた。なんだか透明で、白い霧状の、柔らかいベールが周りにあるような感じだった)


最近、母が、私の発言やアドバイスに対して「子どものころ、同じことをおじいちゃんが言ってたわ」と驚くことが何度かありました。多分、私も子どものころから、祖父に何気なく言われていたんだと思うんです。全然覚えていないけれど。

その言葉たちは、私にとっては当たり前のこと=常識として、私に根付いた。

大人になって、
ひととおり社会人として経験を積んで、社会や人間関係にもまれた私は
私のなかに根付いているその言葉たちが、
世間の人たちみんなが持っている理念というわけではないことを知りました。


もちろん、落ち込んだり自暴自棄になったりします。
でも、大きく見ると私の人生は楽しい。
仕事にも人にも恵まれて、なんて満たされているんだろうって思います。
それは、祖父の秘伝のおかげかもしれません。


亡くなっても、こうやって私に教え続けてくれているのかな。

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