BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

立体曼荼羅にため息

2007年08月06日 | 
ちっとも進まない、この京都の旅紹介ブログ。申し訳ありませぬ。

さて2日目後半。
何度も京都を訪れているにもかかわらず、ずっと行きそびれていたのが東寺(教王護国寺)。京都のシンボルともいえる五重塔が目印です。

世界遺産に登録されている東寺は、空海(弘法大師)が賜ったお寺。毎月21日に開かれるのみの市「弘法さん」でよく知られています。

仏像が大好きな私としては、講堂に収められている「立体曼荼羅」の仏像をなんとしても見たいと思っていました。
室町時代に造られたという立派な講堂に入ると、息を飲みました。予想をはるかに超える迫力。精巧さ。大きさ。
まず最初に目に入ってきたのは持国天でした。実は私が生まれたとき、お祝いに(?)父が彫ったのが持国天。私には馴染み深い仏さまです。恐ろしい形相をしていますが、なんだか懐かしいような嬉しいような気持ちで、寄り添うように眺めていました。懐かしいはずです、帰宅して聞いてみると、父が彫った持国天はこの仏像をお手本にしたそうです。

立体曼荼羅は大日如来を中心に、如来部、菩薩部、明王部、天部が並んでいます。うんうん、知った顔ばかり。自宅にあるものばかり。どうやら父は若いころ、東寺の仏像の数々をお手本にして彫刻をしていたようです。

金堂や食堂の仏像も迫力満点で、歴史を感じさせるものばかりでした。もう、離れられない。何時間も座って見ていられると思いました。今回の旅で一番感動したのは東寺です。

お庭もきれいで、薄いピンク色の蓮の花と五重塔の風景がさわやかでした。多くの観光客でにぎわっているにもかかわらず、雑多な感じもせず、静かな憩いの場、といった雰囲気でした。

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