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みなよか日記

NPO法人UDくまもとが発信するユニバーサルな観光情報です。
写真の無断転用は厳禁です。必ずご連絡下さい。

山鹿 米米惣門ツアー

2009-09-02 12:01:15 | 山鹿
こんにちは

今回は、山鹿の町歩き「米米惣門ツアー」を紹介します。
山鹿温泉観光協会さんに依頼して、ガイドをしてもらえるのですが、とにかく楽しいツアーです。普段の山鹿を観るにはこれが一番です!
米米惣門ツアーは、惣門地区で米にまつわる様々なスポットを観光するツアーです。名前の由来もここからきています。
予約は前日までに行えば、1人からでも受付けてくれますので、是非おススメです。
 
さて、出発は老舗の酒蔵千代の園酒造の駐車場から。すぐ目の前の木屋本店の見学に行きました。
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木屋さんは、江戸天保年間の創業。伝統的な製法を今も守る、味噌、醤油のお店です。当時のままの建物をじっくり見学できます。
小さく見える店先から入ると、どこまでも続くトンネルの様な作りになっていました。間口の広さで税金が違ったため、奥に深いつくりになっているとのこと。先へ行くほど過去にさかのぼっていくような感じがします。
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ガイドは木屋さんの9代目。まだ若い方ですが、当主としての意気込みが伝わってきます。お話も上手で引き込まれるように聞き入りました。
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車いすでも全く問題なく奥まで移動できます。古い町屋の独特な香りがただようひんやりとした空間です。
店先には、伝統を守って手づくりで作られた、お味噌や醤油が並びます。こちらで、ガイド料に含まれるお土産をいただきました。
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さて次は、すぐお隣の酒造り資料館へ。ここからはガイドさんも交替。資料館の方に案内していただけます。この辺が珍しいですね。町ぐるみでガイドをされているんです。

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こちらも古い町屋の作り。奥へ奥へと進めます。途中にスロープがありますが、車いすでも問題ありません。
中には、昔の酒造りに使われた様々な道具が展示してあります。
珍しいものには、90kgある石を簡単に持ち上げるための滑車などがあり、早速体験しました。
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大川さんでも片手で軽々と石が持ち上がります。便利な工夫ですね。昔は手作業で力仕事をしていたのでしょうから、こんな道具が発達したんでしょう。
 
これは、男の夢「一斗ビン」です。となりの一升びんがおもちゃみたいに見えますね。この中に18リットルの清酒が・・・・
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と・・・思ったのですが、実際には看板のような使い方をされていたそうで、現実に清酒がこれに入って売られたことはないそうです。ちょっと残念。

もちろん、試飲もありました。運転手の僕はお預け
まずは、甘口の冷酒。大川さん、楽しそうです。

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次は、なんと大吟醸。お値段聞いてびっくり!これも、スパッと飲んでます。
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とにかく、甘口のお酒の後のせいか、すっきりしていて、あと口がさわやかとのこと。辛さが口にこない大吟醸ならではの味わいだそうです。うらやましいです。本当に・・・・

さて、ほろ酔い気分の大川さんと、酒造り資料館をあとにして、今度はお煎餅屋さん。ここでも楽しい体験をさせてもらえます。
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店先で職人さんが、黙々と煎餅を作ってます。なんとここからは、この方が案内人。なんとも楽しい方ですよ。

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ここのお煎餅は、ポン菓子を作る要領で焼く、優しい味のお煎餅。早速、大川さんが挑戦。

まずは、焼き型に玄米、塩、砂糖をスプーンで一杯。
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ここからが不思議。上からギュッと押さえて「1秒、2秒!」と数えます。わずか2秒で・・・・
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はい、この通り!
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ほんとにあっという間に焼きあがり。生の玄米を入れたはずなのに、ふんわりパリパリに出来上がります。
出来たらすぐに、パクリ!
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優しい味です。軽い食感なのでいくつでも食べれますよ。
 
お煎餅屋さんの御主人と一緒に、次の見学へ。
次も、お米と関係のあるお寺、光専寺に伺いました。立派な山門を持つ歴史のある古刹です。

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とにかく、ガイドが楽しいです。様々なうんちくを、冗談交じりでおもしろおかしく案内していただきました。話についつい引き込まれます。歴史の話は興味がないと楽しくないことも多いのですが、一つ一つのお話にドラマがあり、飽きることなく過ごせました。
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当時の人々の様々な想いの詰まったお寺です。くわしくは皆さんも体験して下さいね。聞いて、見て、触って、いろんな経験ができる場所です。
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さて、ここで米米惣門ツアーはおしまい。案内人を務めるみなさんの町づくりへの熱い思いを伺いながら素敵な時間を過ごせました。
所要時間は、都合に応じて調整していただけます。今回はのんびりコースで約1時間30分くらい。
11時にスタートしましたので、ちょうどお昼どきです。
付近には食事処もありますので、食事をして次の観光へ向かうといいでしょう。
なんといっても、このコースの少し先には、有名な八千代座がありますので、その前に腹ごしらえをしっかりしておきましょう。
 
コース周辺には3カ所のトイレがあり、それぞれに多目的トイレがあります。どのトイレも清潔に整備されていますので、安心して使えます。
スタート地点近くには、惣門トイレ、しびんちゃ館内にも多目的トイレがあり、光専寺の先には道沿いに公園があり、そこにも多目的トイレがあります。
このツアーでトイレが不安になる事はないでしょう。散策路の歩道も整備がしてあり、車いすでの移動はとてもスムーズでした。電柱が地下に埋設されているため、歩道の幅もあり、車の通りも少ないのでベビーカーを押していても心配はないと思います。
オムツ交換台はしびんちゃ館のトイレと惣門トイレに設置されています。
全体のイメージとしても、車いすでの観光に適したツアーだと感じました。多少の傾斜はありますが、自走でもさして問題ないレベルだと思います。
移動距離が短い割に、じっくり観光できるしくみになっています。満足感もありますので、高齢者からお子さんまで幅広い年齢層に向くツアーです。
これからいよいよ観光シーズンです。みなさんも是非、出かけてみてください。自信を持っておススメします。

<お問い合わせ>
案内料
500円 (お一人様、お土産付き)
案内時間 60分
出発時間
 9:30~、 11:00~、
13:00~、 14:00~、 15:00~
休み
毎週水曜日、年末年始
※イベント等でご案内出来ない日もございます。
※ツアーが休みでも、千代の園酒造と木屋本店
  は見学可能です。
申込 案内希望日の前日までにお申込ください。
駐車場 千代の園酒造駐車場
【お問い合わせ】
主催: 下町惣門会
申込: 山鹿温泉観光協会 TEL 0968-43-2952
                  FAX 0968-44-0032

ホームページ  http://www.y-kankoukyoukai.com/taiken/soumon.html
 

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装飾古墳館

2009-07-31 16:17:10 | 山鹿
山鹿市鹿央町にある熊本県立装飾古墳館を紹介します。

熊本方面から国道3号線の山鹿青果市場を過ぎてすぐに左へ入るか、県道16号線から看板に沿って進むと山の奥まったところに、突然モダンな建物があります。さすが安藤忠雄さんの設計
写真は参考まで
<ahref="http://udkumamoto.blog.ocn.ne.jp/photos/uncategorized/2009/07/31/foresut_of_tombs_museum_kumamoto_01.jpg">Foresut_of_tombs_museum_kumamoto_01

建物に見とれながら車いすマークの看板に沿って進むと駐車場へ着きます。
明るい入り口から中に入ります。
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施設内はバリアフリーになっていますので、すべての展示室や施設を車いすのまま利用できます。
通路も広くとってあります。ゆったり見学できますね。
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さまざまな展示物を間近に見ることができます。展示物の高さも低めに設定してあり、見学も苦になりません。
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施設は大きく吹き抜けになっていて、そこには大きな石碑の拓本が展示してありました。とにかくスケールの大きさにビックリ!
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施設内では、3Dの映画も上演されていますが、こちらももちろん車いすのまま楽しむことができます。4本の演目から選んで見ることができました。外の暑さから逃れて、涼しくて静かな劇場内。楽しみながら古代の暮らしを学べました。


展示物も多く、一つ一つが貴重な物ばかりなので、時間をかけて見学する事をお勧めします。普段はあまり興味のない分野でしたが、見ていると古代の暮らしが少しずつ理解できて楽しめました。
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いうまでもありませんが、多目的トイレが設置されています。ゆっくり過ごしても安心です。

施設内多目的トイレ
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屋外の公園にもトイレがあります。県立の施設はこんなところが安心です。
身障手帳を持っている方は割引がありますので、事前に提示してください。施設内では車いすの貸し出しや、ベビーカーの貸し出しもありますから、是非活用してゆっくり見学してください。
そのほか様々な体験もありますので、お子様連れでも楽しめると思います。くわしくはHPを参照されてください。

天候に左右されずに楽しめる施設です。たまにはちょっと勉強もいいですよ。

<お問い合わせ>

熊本県立装飾古墳館 日本の古代文化を伝える装飾古墳のレプリカの展示や立体映像による映画上映、検索システムなどがある。
開館 9:30~17:00、入館は16:30まで
休館 月曜日(祝日の場合は翌日)
ホームページ http://www.kofunkan.pref.kumamoto.jp/
 

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山鹿 山鹿温泉旅館細川 食事編

2009-07-09 11:23:25 | 山鹿
それでは続いて、食事についての紹介です。

食事は車いすユーザーでも楽しめるように、個室が準備されています。
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テーブルは車いすのまま食事ができるよう、高いテーブルを特別に作られたそうです。おかげで丁度いい高さです。
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室内は落ち着いた雰囲気で、リラックスして食事を楽しめそうです。椅子のセッティングも自由に対応していただけますので、車いすユーザーが複数の場合でも安心です。
ちなみに、お部屋の名前の「おかつ」は旅館の前身であるおでん屋さん時代の屋号だそうです。
食事も、体の状態に応じて刻み食や、おかゆにも対応していただけます。お刺身などは刻んだ後にもとの盛り付けに直して見た目にも楽しいように配慮されています。こんなところにも細かな心遣いが感じられます。

人数が増えた場合は、広間を利用できるようにお部屋の準備をしてくださるとのことですから、ちょっとした会合にも利用できそうです。

食事のときに気になるのがトイレですが、個室のすぐ近くに多目的トイレが設置してあります。
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もとは男子用トイレだったところを全面改装されて、多目的トイレにされたとのこと。おかげでゆっくりと食事が楽しめます。
女子トイレもお隣に設置されています。

旅館細川さまは、もともとバリアフリーの設計ではなかった建物ですが、利用者の声に耳を傾けて、経営されるみなさんの努力で少しずつ手作りでスロープや手すりをつけられ、とても居心地のいい旅館にされています。なによりスタッフの方々が気持よく、熱心に接客しておられますので、取材させていただく間にも心がほっこりやさしくなれました。

山鹿には、有名な灯篭おどりや、八千代座などの観光スポットがありますが、事前に相談しておくと旅館スタッフの方が付き添って下さりながら案内をしていただけるそうです。山鹿を愛する旅館細川さまの気持ちが伝わるサービスです。

仲間や家族とのゆったりした時間を過ごしに、皆さんも山鹿に足を運んではいかがでしょう。おススメです。
 

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山鹿 山鹿温泉旅館細川 宿泊編

2009-07-09 10:37:19 | 山鹿
続いて、宿泊施設の紹介です。

旅館細川さまにはバリアフリールームがあります。随所に心づかいのあるお部屋ですので、楽しんで読んでくださいね。

部屋はツインルームになっています。洋室に改装してありますが、窓から見える中庭など旅館の風情も楽しめます。
ベットの間隔は広々ととってあるので、車いすユーザー同士でも余裕を持って宿泊できそうです。
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ベットは介護にも使える電動ベットを使用してあり、高さも自由に調整できるので、自分の車いすに合わせて乗り移りができます。

もちろん多目的トイレが設置してあります。扉も広く、手洗いも設置してあります。明るくて清潔なトイレです。
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驚いたことに部屋の壁には車いすのステップが当たってもお客様が気にしなくていいように、木製のガードが貼ってあります。本当にやさしい、細かな配慮です。善意に包まれたお部屋ですよね。
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さらに、バリアフリールームのすぐ横は非常口になっていて、横幅83cmのスロープで外に直接避難できるようになっています。実は避難経路は障がい者にはとても重要です。これなら電気が止まったとしても安心して避難できます。
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ちなみに宴会場も車いすに対応してくれます。畳敷きの大広間は、簡単に洋室に変えられるように特注の軽い畳に変えられていました。畳のまま車いすを乗り入れてもいいとのことで、畳に座った方が楽な方、椅子の方が楽な方、それぞれが一堂に集まる事のできる宴会場です。
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車いすユーザーのリピーターや長期連泊者が多いというのも、納得です。家族みんなで、温泉も宿泊も楽しめる素晴らしい旅館です。

問い合わせ

<山鹿温泉旅館細川>

エレベーターがありませんので
1階客室をご希望の
場合は予めお申し付け下さい


〒861-0516
熊本県山鹿市中央通り1002-2
TEL0968-43-2231
info@yamagaonsen.com


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山鹿 山鹿温泉旅館細川 温泉編

2009-07-09 10:03:21 | 山鹿
今回は、山鹿温泉旅館細川を紹介します。

こちらの旅館は、以前から積極的にバリアフリーに取り組まれていて、今回の取材の中で僕たちが学ぶことの方が多いほどでした。
正面玄関すぐ横に身しょう者用駐車スペースがもうけてあり、風情のある玄関から中に入ります。玄関は上がりかまちになっていますが、車いすユーザーには、すぐに簡易スロープを用意していただけますから安心です。
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簡易スロープは横幅は75cmです。一般的な車いすなら安心して利用できると思います。
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まずは、肝心の温泉です。温泉は食事とセットであれば日帰りでの利用も可能です。気軽に立ち寄れる大浴場もありますが、今回はバリアフリーの貸し切り浴室を紹介します。

浴室への通路にはのれんがかかっていて雰囲気たっぷり。のれんは車いすでものれんがくぐれるように、あえて大きく低くかけてあります。
この、のれんをくぐる感じが、なんとも言えませんね。細かな配慮がうれしいです。
浴室は更衣室も広々としていて、余裕を持って着替えることができます。もちろん大きな鏡も設置してあるので、湯上りの身支度にもうれしいですね。
貸し切りの浴室は、随所に動線を考慮した手すりが配置してあり、歩行に不安がある方にも安心です。車いすも余裕で乗り入れることができます。
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洗い場の奥には浴槽とつながった高さにスペースが作ってあり、体を洗った後に、そのまま浴槽へ浸かる事が出来るように工夫されています。
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浴室内には、子ども用のおもちゃも準備されているので、小さな子供を連れた家族でもゆっくり楽しむことができそうです。
また、シャワーチェアやバスマットも準備されています。ここまで揃うと、持っていく荷物は少なくて済みますね。

特にありがたいのは、脱衣所に多目的トイレが設置してあることです。お風呂にトイレがあることは稀ですからうれしいですね。
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手すりは片方がハネ上げですから、介助も楽に行えそうです。
全体の感想として、スペースに余裕があり、ほとんどすべてが整っているにもかかわらず、温泉の雰囲気がしっかりと味わえる、とても素敵な浴室です。
 
 

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