みなよか日記

NPO法人UDくまもとが発信するユニバーサルな観光情報です。
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ちょっとお手伝い  黒川温泉ピクトグラム製作

2010-10-14 11:09:56 | 阿蘇 黒川
こんにちは


昨日、熊本大学の皆さんが取り組んでいる黒川温泉のピクトグラム製作のお手伝いに行ってきました。

国籍を問わず、多くの方が訪れる黒川温泉。
みんなにわかりやすいピクトグラムを作ろうと、熊本大学の皆さんが奮闘中です。
今回は、トイレのピクトグラムを黒川温泉共通のものにしようということで、実際にデザインされたものを使って、視認性や取り付け場所などの検討を行いました。

まずは打ち合わせ。
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今回は旅館内のトイレのピクトグラムの検討です。
基本的に、雰囲気重視なので、薄暗いところが多いですから雰囲気を壊さずに視認性を上げる工夫が必要ですね。
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みんなで、あーでもない、こーでもないと検討しながら進めました。
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詳しい内容はここでは紹介しませんが、若い皆さんの熱心な取り組みに、僕らも元気をもらいました。
今の僕らの頑張りを、次の世代に渡せるように、いい財産を残さなければなりませんね。

 
まだまだ僕らも頑張りますよ!

がんばれ熊大チーム!

 
 


黒川温泉 カフェシエル

2010-02-25 08:18:45 | 阿蘇 黒川
こんにちは

つづいて、ちょっといいお店をご紹介します。
若い方にはこんなお店をもっと紹介していきたいですね。

黒川温泉にはおしゃれなお店も多いのですが、雰囲気のいいカフェを見つけました。

小国町方面から国道442号線を黒川温泉に向かうと「Ciel」の看板が道沿いに立っています。看板に沿って小さな道を登ってい行くと、駐車場の上にかわいいカフェが見えてきます。

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駐車場からは傾斜の急な小路を上がるのですが、お年寄りや車いすユーザーなど階段が苦手な人は、お店の前まで車をつけていいので、安心です。ちょっと狭いので慎重に。
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さて、とってもシンプルで洗練された印象のお店です。入り口にはスロープも設置してあり、みんなでいっしょに楽しい時間を過ごせそうです。

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店内は小高い所にあるだけに太陽の光が差し込んで明るく、広々。すっきりとシンプルなインテリアで清々しい感じです。
テーブル席なので車いすでも利用しやすいですね。テーブル高さは一般的なものです。座面の高い車いすのユーザーはボードがあると便利かもしれませんね。

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暖かい天気のいい日にはテラスでのんびりおしゃべりなんていうのもいいですね。窓に映る景色を見て下さい。視線の先には青空と美しい山々が広がります。
大きく深呼吸しながら、ゆったりとした気分でおいしいランチをいただいたり、ケーキや珈琲を楽しんだり。たまにはこんな休日にしたいものです。
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さて、今回は僕たちのおススメを聞いた事務局長がランチをいただいてきました。贅沢なピザのランチ。見ただけで美味しそうなのが伝わりますね。
実際とっても美味しかったそうで、みなさんにもおススメですよ。

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さらに、デザートまで食べてます。最近太り気味の事務局長。先日もお腹の肉をつかみながら「これはヤバイ!」と言っていたはずですが、意志の弱さが残念です。


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しかし、まあこの写真を見ればしょうがないかな、とも思えますね。ロールケーキはシンプルなケーキですからごまかしがききません。生地がダメだともう取り返しがつきませんからね。旬のいちごとの組み合わせもベスト。美味しかったそうです。

とても居心地のいいお店です。スタッフの皆さんも笑顔がいっぱい。とっても気持のいい対応をしてくれます。
特製の焼き菓子もおいしいですよ。紅茶のクッキーは絶品でした!
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いっぱいに広がる青空が印象的なお店です。暖かいお天気のいい日に、ドライブを楽しんで「Ciel」に寄り道しませんか?


<お問い合わせ>

カフェ・シエル
0967-44-0205
.営業時間  10:30~17:30

毎週木曜日定休  毎月第2第4水曜日お休み

 
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黒川温泉 お宿野の花

2010-02-17 10:49:13 | 阿蘇 黒川
こんにちは

現在、ガイドブックの編集作業中ですが、追加取材でとてもいい旅館がありましたので早速紹介します。

黒川温泉に宿を構えて10年になられるそうですが、当初からバリアフリーに配慮した離れのお部屋があります。御存じない方も多いようで、実は僕らも見逃すところでした。

「離れ」と聞いただけで、車いすユーザーの多くは「ダメだろうな・・・」と感じることがあるとおもいますが、最近は少しずつバリアフリーの離れが増えてきている印象です。

お宿野の花は、黒川温泉の中でも少し奥まったところにあり、まさに隠れ家という感じ。静かな森の中にたたずむ落ち着いた雰囲気の旅館です。
駐車場から、入り口までのエントランスも工夫されていて、両脇が平坦になっているので車いすでの移動もスムーズです。
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玄関にも日本庭園のような造作があり、情緒たっぷりに出迎えられます。飛び石に見えますが、段差はほとんどありませんので、車いすでも気にならないレベルです。

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ロビーも広々としていて、和の雰囲気。ゆったり過ごそう、という気持になります。板張りの床が落ち着きますね。薪ストーブが寒さを和らげてくれます。

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受付を済ませると母屋を出て、離れに案内されます。出た途端に美しい中庭を囲むように離れが点在しています。コケの緑が目にまぶしいほどです。よく手入れの行き届いた美しい中庭です。
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バリアフリー対応のお部屋は蘇芳という名前です。今後の利用を考える方は、お部屋を指定して予約してくださいね。

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玄関にはスロープがあり、部屋に入るのもスムーズ。ちょっと傾斜がありますので、お手伝いをお願いして下さい。
照明の具合がなんともいえませんね。
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室内は、ベットが2つに大きなこたつ。さらに和室まであります。これだけあっても車いすでの移動に困らないほど広いお部屋です。
全体を見渡すとこんな感じです。


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ベットの間隔も広く、センスのいい調度品とマッチした色使い。和と洋がうまく調和しています。旅はやっぱり雰囲気が大切ですよね。

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この時期はまだまだ寒い黒川。こたつはうれしいですね。ふかふかのこたつ布団が気持よさそうです。窓からの眺めも落ち着きます。

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和室も広く、これだけで普通の旅館の和室一部屋分くらいありそうです。5人までの利用ですが、窮屈に感じることはないでしょうね。
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床の間の掛け軸やお花にも丁寧な心遣いがされています。間違っても床の間に金庫が置いてあったりしてません(笑)
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さて、ここまで素敵なお部屋になると気になるのは、温泉ですよね。お部屋には当然専用の露天風呂と内湯があります。
期待通りの情緒たっぷりの温泉でした!

露天風呂までも、もちろん段差もなく、移動もスムーズ。それでいて雰囲気を壊さないよう、細かな配慮がしてあります。どうでしょう、このお風呂を一人占めですよ!
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驚いたのはシャワーチェアまで木製。特別に注文して作ってもらっているそうです。とにかく、温泉の雰囲気を壊すまいと熱心に取り組んで頂いていました。うれしいですね。


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木製なので、重さがちょっとありますから気になる方は一般的なシャワーチェアも準備されています。至れり尽くせりです。体の状態に合わせて無理せずゆったりと過ごすことができます。
内湯もありますから、体が冷えそうなときは内湯もどうぞ。

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どちらもわずかに硫黄の香りがする白濁したお湯。これぞ温泉!という感じです。
 
少し贅沢なお宿ですが、折角の旅行です。素晴らしいひと時を過ごせること請け合いですよ。なにより、出迎えて下さるスタッフの方々のこまやかで配慮の行き届いたサービスには頭が下がる思いです。旅の印象は人で決まります。素晴らしい宿に親切なスタッフ。
黒川での宿泊候補に是非入れて置いて下さい。ただし、当然ですが人気の宿です。全室お部屋指定での予約になりますので、くれぐれも早めに予約をされて下さいね。予約は半年先まで受けてくれます。
おススメの宿ですよ。
 
<お問い合わせ>
ホームページ http://www.oyado-nonohana.com/flash/index.html
 
お問い合わせ 宿泊予約 0967-44-0595

AM8:00~PM9:30まで
 
熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉
 

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黒川 ワークショップ

2009-10-22 15:42:20 | 阿蘇 黒川
こんにちは

今回は、さる10月20日にUDくまもとの主催で行ったワークショップのお話です。

数か月前から計画をして、黒川温泉青年部のみなさんの協力を得て開催することができました。
テーマは「黒川温泉楽しいところ探しツアー」です。

視覚に障害がある方、聴覚に障害がある方、電動車椅子を使う方、オストメイトを使う方、そして僕たち自走車いす。様々な障害をもつ方々に参加して頂き、それぞれの障害に合わせて黒川温泉を楽しんでもらいました。
黒川温泉青年部の皆さんには、事前に車いすで食事できるポイントなども調べて頂き、ガイドをお願いしました。

朝早く、UDくまもと班出発。今回は大勢で乗り合わせです。電動車椅子の吉川さんと、お手伝いをお願いした西原村観光推進協議会の小椋会長も同乗。にぎやかに出発!
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大川さんの子供愛加ちゃんも、今回はこどもの視線での調査として参加。元気な笑顔に一同癒されました。
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さて、黒川に着くと、他の参加者も次々と到着。あいさつを交わして今日の段取りを打ち合わせ。
障害別に班分けして出発します。今回は熊本大学のみなさんも参加されました。

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僕らは、車いす班。車いすユーザーと黒川青年部の案内人の方、熊本大学の学生でにぎやかに出発。
出発直後に美味しいお煎餅屋さんに寄り道。焼き立てアツアツのお煎餅を購入しました。ここの濡れおかきは絶品です。ゆず醤油マヨネーズが一押しです。
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車いす班はさらに進んで、素敵な小物屋さんへ。来風という名前のおしゃれなお店です。入口付近の植物の鉢もかわいいです。お店の中には、手作り感たっぷりの小物や雑貨。車いすでもある程度まで入れます。ここでお茶まで頂きました。

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坂道をゆっくり下りながら、沿道のお店を楽しみます。道沿いのお店はほとんど中まで入る事が出来ますので、皆で一緒にお土産を選んだり、食べ物をつまんだり出来ますよ。
 
多目的トイレでの休憩をはさんで、さらに散策を楽しみます。小さな路地の両側に様々なお店が軒を連ねています。
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このころには、皆うちとけてきてお喋りもはずみます。辺りの風景を楽しんだり、試食させてもらったり。笑顔が絶えない道中です。

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僕は案の定馬肉のコロッケを購入。今回参加された県庁の方と分けっこ。このコロッケはベースが里芋なので、なんだかクリーミーです。甘みもあって美味!
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ボチボチ進んでいるうちに、今回のイベントの目玉の一つ足湯に到着しました。車いすユーザーにとって意外と入りにくいのが足湯なんですよね。乗り移りがしにくい作りが多いんです。
黒川温泉の「やまの湯」さんの足湯は、段差が取り外しが出来るため、車いすから直接乗り移る事が出来ます。電動車いすの吉川さんも今回初挑戦!

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一番体が動く僕が奥へ。車いすから座面までの高さがほとんど一緒なので、楽々です。

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お手伝いしていただきながら、車いす班は次々と足湯に入ります。
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吉川さんは初体験。黒川温泉青年部の皆さんも積極的にお手伝いして下さいました。
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全員そろって記念写真!みんないい笑顔です。
ちょうどいい湯加減の足湯です。ゆっくり浸かっていると体までぽかぽかしてきます。男女関係なくお喋りがはずむのもいいですよね。参加者全員大満足でした。
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さて、そろそろお昼どき。車いす班は全員そろって近くのカレー屋さんへ。

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「わろく屋」さんは、車いすのまま食事が出来るおいしいカレーのお店。奥のスペースのテーブル席にみんな落ち着いて、おいしいカレーを頂きました。
おススメは黒カレー。時間をかけて煮込んだルーがやさしい辛さで口の中で溶けます。

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辛すぎないので、愛加ちゃんもパクパク食べます。よく食べてよく遊ぶ!

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散策路の最後は、有名な「いこい旅館」さんの入口で一休み。この雰囲気がいいんですよね。囲炉裏や温泉卵などもあり、どなたでも一休みさせてもらえます。

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入口付近全体がひとつの休憩所という感じです。やわらかな木漏れ日が、山里の隠れ家的な雰囲気を醸し出します。

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のんびり散策を楽しみながら戻ります。黒川温泉青年部の皆さんに案内して頂きながら、集合地点へ。

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集合場所の集会所には、他の班もボチボチ集まってきました。ここで、みなさんにアンケートにご協力頂きました。
それぞれの班が、とても充実して楽しかったとのこと。参加した障がいを持つ人と黒川の皆さんとの間にも暖かい交流があったようです。電話番号の交換をしたり、お礼を述べあったりと和気あいあい。

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最後に、皆さんへお礼のあいさつ。参加して下さった全ての皆さん、ありがとうございました。

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それぞれの障害に応じて班分けをして、独自に観光を楽しんでもらいましたが、大成功に終わりました。温泉に入った方、自然散策路を楽しんだ方、それぞれに発見や喜びがあったようです。当事者だけでなく、お手伝いをして下さったみなさんから、また是非参加したいとの言葉をいただき、僕たちもホッと一息です。
 
黒川温泉は、もちろん全ての施設がバリアフリーではありませんが、それをカバーするだけのホスピタリティー溢れる皆さんが待っていて下さいます。
宿泊してゆっくり楽しむのもいいですし、日帰りで温泉と食事を楽しんでもいいでしょう。車いすだけでなく、視覚、聴覚に不安がある方でも、ゆったり過ごすことで地域全体の様々な観光資源を十分に楽しむことが出来ました。
みなさんも是非、黒川温泉に足を運んでみてください。
観光案内所のある駐車場に多目的トイレがあります。また、散策途中にも公共の多目的トイレがありますので、安心して楽しんでください。おススメですよ。

みなさん、またお会いしましょう!
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他の班の皆さんの様子はこちらにも紹介していただいています。是非のぞいてみてくださいね。
黒川温泉青年部ブログ
http://www.kurokawaseinenbu.com/
 
 



黒川温泉 平野商店 EREMOと、つけものやのおつけもの

2009-07-09 18:02:41 | 阿蘇 黒川
黒川の取材中突然の雨に降られ、一軒のお店で雨宿りさせてもらおうという事になりました。
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店舗は右でおつけものや、左でカフェをされていました。カフェの方でジェラートが出ていたので、二人で頂いてみました
店内に上がる段差は低い段が一段のみだったので、ジェラートの取材許可をいただこうかとお話をしたところ、専務が偶然いらっしゃったので、お話をさせていただきました。すると・・・

ここ黒川では、黒川温泉青年部を若い方々(18名)で立ち上げて、黒川をより楽しんでいただこうと頑張って取り組んでおられました。この青年部に入られていたのがなんと専務だったのです。
偶然立ち寄ったカフェで沢山のお話を聞くことができました。黒川温泉青年部では、「できるだけたくさんの方に黒川に足を運んでいただきたい」という思いから、色んな視点から捉えて活動をされていました。

その中でユニバーサルデザインへの取り組みも、もちろんされていました。ただ、全部を変えてしまうのではなく、変えてはいけない黒川らしい大事な物は守っていきます。というしっかりした信念を持って活動されていました。

すっかり意気投合した3人ですが、話に熱が入りすぎジェラートが溶け出したので、慌てていただきました
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(写真はお洒落な店内です
抹茶とフランボワーズの2種類をいただいたのですが、これまた絶品でした
今日は外でいただきましたが、店内でも珈琲と合わせていただけます。
お隣ではおつけものを取り扱っていて、中でも食べることができます。雰囲気のある店内はリラックスしておつけものをいただけそうです
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素敵なお店と人達に触れられて、とっても暖かい気持ちになりました。これからも、是非手を取り合っていきたいですね。



<お問い合わせ先>

〒869-2402
熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉
TEL (0967)-44-0214
FAX (0967)-44-0215
E-mail nanda@minami-catv.jp
URL http://www.genkidaikon.co.jp

黒川温泉青年部
htttp//www,kurokawaseinenbu.com
 

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