みなよか日記

NPO法人UDくまもとが発信するユニバーサルな観光情報です。
写真の無断転用は厳禁です。必ずご連絡下さい。

水陸両用車椅子の貸し出し事業を始めます。

2018-06-27 13:03:41 | 芦北

 今回は海開きに合わせて、海水浴場で使える車椅子のレンタル事業を
始めました!のお知らせです。

 文責は、UDくまもと ふとりねこのスタッフの北里にあります。

 今回ロケハンとして選んだのは、芦北方面の湯の児海水浴場と、御立岬
海水浴場です。夏を先取りしてこの時期に行って来ました。その時の様子
をレポートします。

 まずは湯の児海水浴場からのスタートです。UDくまもとでは車椅子貸し
出しの際に、現地引き渡し現地返却と、子飼商店街にある、UDくまもと 
ふとりねこでの貸し出しと2形態選べる方式を採らせていただきます。
後で詳しくまた書きますが、まずは海を楽しみましょう。

 湯の児海水浴場は波も穏やかで、海水の透明度も高く、浜辺もなだらか
で、おあつらえ向きのスポットでした。

 まず海に着いて、その潮風の香りで、テンションが上がります。この感
覚ばっかりは、いくら言葉を重ねても足りません。いいから、行ってみて!
 気分がいいから!の一言です。


 トイレもシャワーもUDに配慮してあり、車椅子でも大丈夫です。




 トイレ自体はこんな感じです。



 

 スロープまではつり橋をわたります。この時点で期待度100%です。




 


 貸し出す専用車椅子は、砂浜を楽々移動することができます。



 

 浜辺ではしゃぐ、おっさん達。



 
 車椅子はあくまで、介助者が海水に膝ぐらいまで浸かるレベルを想定
しています。もちろん車椅子は海に浮かびますが、介助者は最低2名、
特に前輪の介助者にバランスも含め、かなりの負担がかかります。安全
を考えると、海中に浮かべるのはあまりお勧めはできません。

 十分に海を満喫したあと帰りにスロープになっている砂浜を登ります。
介助者にかなりの負担がかかりますが、ここ湯の児海水浴場唯一の難所
です。ちょっとだけ頑張りましょう。






 次に訪れたのは、御立岬海水浴場です。ここは県内屈指の海水浴場で、
ご存知の方も多いと思います。

 御立岬海水浴場の特徴と言えば、まさに「THE 海」と言った感じで、
広々とした解放感と、海に来たぞ~!と、言う感覚が特徴です。

 ロケハンしたのがシーズンオフだった為、海の家等はやっていません
でしたが、「みんな知ってる海水浴場。」って、言う海感はかなり感じ
ました。




 写真にはありませんが、車椅子専用のシャワー室もあります。ただし、
シャワー室は健常者のものも有料で、1回100円かかります。

 ここ御立岬海水浴場の難点は人工の海水浴場のため、砂浜から海にか
けて、湯の児に比べると多少急な点があげられます。海岸に降りるスロ
ープは何本かあり、スムーズに移動できるのですが、海に入ると、思っ
たより急に深くなりますから注意しましょう。


 あまり危ない危ないと言うと何もできなくなってしまいますが、海辺
を普通に散策する分には、どちらの海水浴場も十分安全に楽しめます。






 今回はロケハンと言うことで、撮影者も含めおっさん3人でシーズン
オフの海水浴場に行ったのですが、仕事と言うことも忘れて笑い声の絶
えない取材となりました。中年のおっさん3人でこれだけ楽しめるんだ
から、誰が来てもテンションが上がる事間違いなしです!ましてや、海
が初体験と言う車椅子の方の喜びは、考えるだけでこっちまで嬉しくな
ります。

 モノより思い出!レンタル料に見合う、いやそれ以上の忘れられない
体験になること請け合いです!
 

  
          <レンタル料金>

    (水陸両用車椅子、ライフジャケット含む。)


  海水浴場でのご利用・・・現地配達、現地返却 1日:3000円
            高速代、駐車場代等別途実費を頂きます。
            

  子飼のUDくまもと ふとりねこで受け渡し、返却の場合上記金額以外は不要です。
                      

 いずれも完全予約制となっておりますので、まずは下記UDくまもと 
ふとりねこにお問い合わせのお電話をお願いします。詳しい事はその
時に、注意事項も含めお話させていただきます。

   UDくまもと ふとりねこ TEL:096-344-5539

御立岬海水浴場

2009-08-18 16:15:36 | 芦北
夏といえば海水浴。かなり遅くなりましたが、御立岬海水浴場をご紹介します。
県内数ある海水浴場の中で、この海水浴場をご紹介するにはわけがあります。御立岬海水浴場は障害者に配慮された素晴らしい施設のある海水浴場だからです。
 

まずは、海水浴場入口。駐車場から長いトンネルを抜けると、目の前に海が広がります。このロケーションはちょっと感動します。
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美しい砂浜が広がるきれいなビーチ。御盆を過ぎていますが、まだまだ賑わっていました。
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ビーチにはスロープが数カ所あり、車いすでも砂浜まで降りることができます。ここから先はさすがに車いすでは無理ですので、シートに座って引っ張ってもらうのが一番簡単かもしれませんね。
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泳いだ後に苦労するのがシャワーです。そこでこの施設!なんと身しょう者用シャワーが3カ所に設置されています。僕も初めて見ました。
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内部はこんな感じです。100円で利用できます。
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シャワーを利用する場所の手すりは横に動かすことができます。車いすを椅子まで寄せることができるようになっているので、使いやすいですね。
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ゆっくりシャワーを浴びて衣服を整えることができますので、気兼ねなく楽しむことができそうです。海の家やビーチ沿いの通路もバリアフリーになっているので、みんなで一緒に行動できるのもうれしいです。
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取材でなければ僕も久しぶりに泳ぎたいところです。クラゲ防止のネットも張ってありますので、夏を惜しんで出かけてみるのもいいかもしれません。県内の他の海水浴場でも、砂浜まで降りれるように工夫してあるところはありますが、このシャワー施設まで整っているのはここだけかもしれません。
有名な海水浴場です。砂浜移動用に、シートなど準備して、大人数で遊びに行くにはちょうどいいと思いますよ。皆さんも是非出かけてみてください。
 

 
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星野富弘美術館

2009-08-18 15:17:19 | 芦北
今回は、星野富弘美術館をご紹介します。
星野富弘美術館は群馬県みどり市の富弘美術館の姉妹館です。貴重な作品を見ることのできる場所ですので、障害の有無を問わず是非足を運んでください。
施設の内部はもちろんバリアフリーです。
美術館という性格上写真での紹介はあまりできませんので、概略のみの紹介です。
施設正面に障がい者用駐車場が用意されています。
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トイレも広く、ユニバーサルシートも設置されています。オストメイトもありみんなにやさしいトイレですね。
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美術館の中は、比較的小さく感じますが、一つ一つの作品に重みがあって、じっくり楽しんでいると、思ったより時間がかかりますので、ちょうどいい感じです。
僕は2度目。大川さんは初めての来館でしたが、何度来ても時間を忘れて作品に見入ってしまいます。自分の心がまっすぐに光の射す方へ向いていないことに気付きます。美術館を出るときには、不思議とすっきりとしてリフレッシュしているのです。
多少努力してでも足を運ぶ価値のある場所だと思います。
 
内部で唯一写真が撮れる場所で記念にパチリ。
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すっかり優しい気持ちになって、次の取材地へ向かいました。
星野さん、ありがとうございます。

<お問い合わせ>
〒869-5563
熊本県葦北郡芦北町大字湯浦1441
電 話 0966-86-1600
FAX  0966-86-1600
Mail h.tomihiro-museum@town.ashikita.lg.jp
 

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芦北海浜総合公園

2009-08-18 14:37:11 | 芦北
次に、芦北海浜総合公園をご紹介します。
 
この公園は、施設に特徴があるので有名です。目玉になっているのはローラーリュージュとゾーブ。両方とも聞きなれない名前ですが、楽しそうな施設でした。
公園は広々としていて、気分も爽快です。
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キウイの棚が日陰を作っていて涼しいです。この日は暑かったので、助かりました。
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さて、ローラーリュージュとは、リフトを使って山の上まで行き、そこからハンドルの付いたソリに乗ってコースを滑り降りてくるスポーツ。冬季オリンピックのリュージュのローラー付きですね。初心者コースから、本格的なコースまであって楽しめそう。さすがに両足に障害がある僕は遠慮しましたが、体の状態の許す方は是非体験してみてくださいね。
写真は参考までに。
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あとひとつの目玉、ゾーブです。テレビでの紹介も多いので、ご存知の方もいるかもしれませんが、実際に近くで見ると不思議なものです。
これも、坂の斜面を利用したスポーツですが、この不思議な球体の中に人が入って、坂の上から転がり落ちてくるという、なんでしょう、コメントの難しい遊びです。ちなみに発祥はニュージーランド。

この玉に入って・・・・
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この坂を転がってきます。今の季節は中に水を入れて乗り込むようになっています。着替えもレンタルできますので、手軽にできそうですね。勇気と遊び心のある方はどうぞ。
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この日は当法人の事務局長に体験してもらうはずでしたが、突然忙しいと言い出し、取材同行を拒否されました。どなたか体験されましたら感想を送ってくださいね。
 
さて、公園にはそのほかにも「こどもの城」という広場があり、子供のための遊具も充実しています。芝生と坂道と遊具、という子供にとってはまさに黄金の3点セット。ファミリーにはぴったりですね。
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トイレは清潔で、オムツ交換台も整っています。小さなお子さんを連れたファミリーで安心ですよ。
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公園のお向かいは海水浴場です。夏場のレジャースポットとしては最高のロケーションです。

車いすユーザーにとっては、体験できる設備は少ないですが、体の状態が許すのであれば、普段は体験できない遊びを楽しめます。機会があれば遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
 


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津奈木美術館

2009-08-18 11:12:59 | 芦北
津奈木美術館をご紹介します。
津奈木美術館は、つなぎ温泉四季彩のすぐ隣にある、おしゃれな建物です。美術館ですので、バリアフリーで楽しめるのはもちろんですが、ここにはおもしろい施設があります。
道路沿いからも見えるのですが、モノレールです。これはとっても楽しいですよ!
乗り場は美術館の2階です。エレベーターで上がります。行先は舞鶴城公園の展望所。かなりの急こう配を登ります。
設備は全ておどろくほどのバリアフリーです。ここからモノレールへ
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モノレールとプラットホームの隙間はほとんどありません。キャスターを上げる必要はまったくなし。大型の電動車いすのユーザーも利用されるとのことですから、みなさんも安心して遊びに来て下さい。
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さて、片道5分の道のりですが、眺めの素晴らしいこと。「マジですか?」と思うくらいの急こう配を見事に水平を保ったまま登ります。
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山肌をなめるように登ります。夏場の緑も美しいですが、紅葉の頃もいいでしょうね。
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展望所はすべてバリアフリー。広々として風景をぐるりと楽しめます。
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とにかく絶景。季節のいいときはお弁当持参で楽しむといいでしょう。ちなみに発着時間はすべて利用者まかせです。営業時間内であれば、ゆっくり半日過ごすことも可能だそうです。遠足での利用も多いとのことですから、子供たちといっしょのファミリーにもいいですね。
遠くに海まで見えます。ちょっと怖いくらいです。
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展望所には野外ステージもあり、ここでコンサートも行われるとのこと。ここなら車いすでも安心して見に行けますね。
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美術館側の乗り場にはカフェもあります。ここは、珈琲などの飲み物やケーキなど軽食を楽しむことができます。テーブルの高さもあり、車いすでも余裕でテーブルにつけます。観光して一息つくのもいいですね。多目的トイレは美術館1階にありますので、そちらを利用するといいでしょう。
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このモノレールの運営をお手伝いされているのは、地元婦人会の方々でした。みなさんとても親切で、丁寧な対応をしてくださいます。なにより笑顔で接して下さいます。地域の障がい者施設のみなさんもこのモノレールを楽しんでいるとのこと。
こういう施設は車いすでの利用が難しいことが多いですから、本当に驚きました。
お隣の四季彩で温泉や食事を楽しんで、このモノレールで景観を堪能する。そんな津奈木町の楽しみ方を発見出来て、今回の取材は大成功です。
みなさんも是非足を運んでください。自信を持っておススメです。
<お問い合わせ>
津奈木町大字岩城494
 TEL:0966-61-2222
 FAX:0966-61-2223
 E-mail:museum@tsunagi-t.kumamoto-sgn.jp

営業時間

午前10:00~午後5:00(入館は4:30まで)
(休館日)毎週水曜(水曜日が祝日の場合はその翌日)
     年末年始は12/29~1/3
     企画展の準備、撤収により休館する
     場合があります。

モノレール運休日:毎週水曜日
           年末年始は12/29~1/1
           車両整備等で運休する場合があります。
 

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