みなよか日記

NPO法人UDくまもとが発信するユニバーサルな観光情報です。
写真の無断転用は厳禁です。必ずご連絡下さい。

天草 栖本河童ロマン館

2009-09-30 12:26:09 | 天草
こんにちは

今回は栖本温泉の河童ロマン館をご紹介します。かわいい河童がお出迎えしてくれる、とても利用しやすい温泉です。
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熊本方面から栖本へ行く時はメインの324号線から59号線に入って教良木から34号線へ入るのが近道ですが、59号線は山越えのルートです。少々道が狭いので注意して下さい。
34号線に入って、しばらく行くと、カッパ街道につながっています。まず目を引くのが大きなカッパ。
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栖本にはカッパにまつわる伝説が残っています。道の途中に謂れを書いた石碑がありますので、ちょっと足を止めて読んでみるといいですよ。

橋の欄干にもかわいいカッパが楽しそうに座っています。

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さらに、カッパが宴会をしているところに出くわしました。とにかく楽しそう!みんなの輪の中でお調子者が一発芸をしている感じですね。周りでみんなが大笑いしています。

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さて、そんなカッパたちの楽しいお出迎えを受けながら、温泉に到着です。障がい者用駐車場も準備されていて安心です。
緩やかなスロープを登って入口までくると、バリアフリーの状態で、施設内に入る事ができました。
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カッパロマン館は、大衆演劇を楽しむことが出来るんです!今年は10月に公演が予定されています。
うれしいことに、演劇が行われるお座敷もバリアフリーですよ。

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公演のポスターも楽しそうですね。お年寄りにもうれしいニュースです。
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お食事どころも広々としていて、車いすでの移動もスムーズです。テーブルの高さも70cm近くありますので、車いすでそのままテーブルに就くことができます。


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人気のメニューは、ちゃんぽんとカツカレー!ちょうどお昼どきでカツカレーが運ばれていましたが、とにかくカツも大きくてカレーはルーも手づくり!
お腹が鳴ります・・・・・が、この後まだまだ取材先が残っているのでグッとがまん。
メニューも豊富ですので、いろいろ楽しめそうですよ。

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肝心の温泉ですが、脱衣所から浴室まで完全にバリアフリーです。浴室にはシャワーチェアもありますので、安心して利用されて下さい。

モデルプランとしては・・・・
演劇の公演時間は13:00からですので、熊本市内を朝出発して、お昼前に河童ロマン館に到着。まずはゆっくりお昼ごはん。
その後、演劇を楽しんでからのんびり温泉を楽しむ。せっかくですから宿泊を本渡のアレグリアに予定する、というコースがおススメですね。

大衆演劇を車いすで気軽に楽しめて、温泉も食事も、という贅沢な場所です。宿泊は2階になりますので、階段で登ることになります。その他の施設内はバリアフリーですから是非楽しんでください。

河童の伝説と安心の温泉施設、河童ロマン館を皆さんも是非足を運んでみてください。親切なスタッフの皆さんが笑顔で迎えてくださいますよ。

<お問い合わせ>

栖本温泉 河童ロマン館
〒861-6303 熊本県天草市栖本町馬場3725番地1
tel:0969-54-5526
fax:0969-66-3526
 

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人吉 球磨川下り

2009-09-30 09:51:05 | 人吉
こんにちは 永野です。

人吉のご紹介の最後を飾るのは、球磨川下りです。

12日の朝、球磨川下りを初めて体験しました。
以前から「車椅子でも乗れるよ」と聞いていて、まったく心配せずに予約をしました。
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駐車場からの入口もスロープになっていて、切符売場までスムーズに移動できました。身しょう者用駐車場も設置してありました。
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乗船場まで車でも行けますが、私は係の人にスロープを案内していただきました。

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水量が少なかったので、階段の段数が少し多かったですが、「人吉球磨バリアフリー観光ガイドふらっと」にも紹介されていたとおり「体力自慢のスタッフが安全にそして優しくサポート」していただき感激しました。

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抱えていただく時に服がはだけないように、着る服を考えた方がいいなと思いました。

船の中では、車椅子で使っているクッションに座って、倒れないようにバランスをとりました。
大きな船には乗ったことがありますが、川下りをするような船には初めて乗るので、ワクワクしました。
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8kmの距離を1時間30分かけてゆっくり下ります。大きな船と違って、自然を身近に感じることが出来ます。

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途中、川の中でたくさんの人が鮎釣りをしてたり、ラフティングボートに乗った人たちと何度も会い、手を振りました。SL人吉と川下りとよく手を振った2日間でした。
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船のガイドで、五木の子守唄が流れたり、歴史の紹介がありました。8箇所ほどの瀬では、流れが少し速くなったり、船底に石が当たる音がしたり、少しスリルを味わいました。急流コースはこの何倍くらいのスリルなんだろうと思いました。
めったに体験できないくらい水面が近く、手を伸ばせば水に触れそうなほどの状態を体験できて、うれしかったです。

1時間30分の道のりですが、あっという間に感じました。気がつけば船着き場に近づいてきました。迎えに来てくれた車が見えます。「もう終わりなんだ・・・・」と思いました。もう少し乗っていたい感じです。
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降りる時も、気持ち良くお手伝いをしていただけました。こんなとき、「もう少し痩せていればよかったなあ」と思います。
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船への乗り降りは、船頭さん達が快くお手伝いして頂いたおかげで不安なくできました。車いすを船に乗せる事が出来ませんので、車で並走して船着き場まで運んでもらう必要があります。また、船の床はすのこの上にゴザをひいてありますので、固い状態です。普段使っている車いすのクッションを持ち込むといいでしょう。座位バランスが不安定な方は、同行者に支えてもらうと安心です。清流コースを選べば、揺れはさほどありません。
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ある観光施設の方から、気持ちが昔に戻ることや、ゆっくりした時間の流れは、心の癒しですね、とお聞きしました。川下り清流コースは、心の癒しにオススメします。


<お問い合わせ>

くま川下り株式会社
        熊本県人吉市下新町333-1
        Phone 0966-22-5555
        Fax  0966-24-8174
 

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人吉 市内散策その2(青井阿蘇神社)

2009-09-28 11:05:45 | 人吉
続いて、有名な青井阿蘇神社をご紹介します。

青井阿蘇神社は、約400年前に造られた楼門などが現代もそのまま残っています。全国的にも珍しいということで平成20年9月6日に国宝に指定されたそうです。駐車場から本殿まで深い砂利が続きますが、あまり距離はありませんので介助者といっしょなら大丈夫です。今回は、「九州さがらヒストリア」の方に、案内をしていただきました。九州さがらヒストリアは、青井阿蘇神社を案内する国宝ナビゲーターです。事前に予約をして案内をしていただくといいですよ。

まずは、青井阿蘇神社が国宝になった経緯を説明して頂きました。
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説明は、わかりやすくて、あまり歴史に興味のなかった私ですが、とっても楽しく聞くことができました。

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拝殿、神楽殿を下から見学しようと思っていたところ、ガイドさんが社務所に行かれました。しばらく待っていると車椅子のタイヤを拭くためのタオルを持った女性と、神主さんが来られ、4人で車椅子ごと抱えていただきました!
行けないと思ってたところに行くことができて、とってもうれしかったです。お話を聞くと普段から車いすの方にも見学してもらえるよう、このようにされているとのことでした。お手伝いをして下さった女性が、「是非、上がって見学されて下さい」と声をかけてくださり、すごいなあ、と感心しました。車いすのタイヤを拭くタオルの準備といい、対応に慣れておられるようでした。みなさんも安心して行かれて下さいね。
神楽殿の説明を聞いたとき、下からでは見えなかったかもしれないと思いました。本殿の近くまで行って、天井や欄間、かかっている絵の説明を伺いました。

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神楽殿には、宇宙をイメージした飾り付けがしてあり、ここで奉納神楽が行われるそうです。あまり普段行ける場所ではないので、驚くことばかりでした。貴重な体験をさせていただきました。
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敷地内には、その他にも神社は祠があり、説明を聞かないとわからないことばかりでした。みなさんも、青井阿蘇神社に行かれる時は、是非案内のガイドをしてもらってください。
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青井阿蘇神社には車椅子対応トイレがありませんが、近くの交差点に公衆トイレがあり、こちらを利用することができました。
広くてきれいなトイレです。安心して利用して下さい。
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地図を片手に初めて訪れる町を歩いて、大きな球磨川を何度も渡り、高い橋の上から川面に映る影を眺めて楽しみました。こんな些細な風景も町歩きの楽しみのような気がしました。次回は、ぜひ「じゅぐりっとバス」に乗りたいと思います。

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人吉 市内散策その1

2009-09-28 10:28:52 | 人吉
こんにちは
人吉シリーズ、今回は代表の永野がレポートします。
 
SL人吉を降りて、名物の駅弁を頂きました。
市内散策は、事務局長の北山さんと同行。お弁当も二つ買いました。
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栗弁当と鶏てりやき弁当。どちらもとってもおいしかったです。
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お腹がいっぱいで元気も出たところで出発しました。
市内を散策しながら、人吉城歴史館をめざしました。

途中で、人吉の友人に偶然出会い、ちょっとあいさつを交わしました。
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途中のアーケードは歩道も整備されていて、車いすでの移動も楽でした。
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アーケードの途中には、こんなおしゃれなお店もありました。冷たいラムネやランチがいただけるようです。入口もスロープになっていて、テーブルが見えたので、車いすでも楽しく食事ができそうだと思いました。
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散策の途中、人吉市役所バス停のそばの公衆トイレをお借りしました。散策の途中で使うにはちょうどいい場所にあります。
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トイレの中は、スペースも広く、きれいです。
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準備を済ませて、人吉城歴史館をめざしていると、右側に大井戸遺構がありました。
この場所は、昔、相良内蔵助の屋敷がありましたが今は、屋敷の中にあった井戸(大井戸遺構)が残っています。
遺構は何のためのものか、諸説あってなぞを考えるのもたのしみの一つです。
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歴史館の外は、2台分の身障者用駐車場があり、スロープを登りきったところにインターフォンが設置されていました。館内はフラットになっています。入口で車椅子のタイヤを拭いていただいて中に入ります。
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歴史館の中にも世界的に珍しい遺構があり、実際に見学することができます。
歴史館の見所は、この遺構と、江戸時代中期に描かれた全長12mの巻物「球磨絵図」、人吉城の別名「繊月城」の由来となった三日月模様が入った「繊月石」が展示されています。
建物の玄関には、小さな売店がありました。
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人吉で有名なきじ馬がデザインされたストラップなどが販売されていました。人吉城と相良藩670年の歴史を体感できる施設でした。

歴史館を出て、「小京都 人吉観光マップ」を眺めながら、次に目指したのは「繊月酒造」
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敷地内には、源泉約50℃の温泉を利用して足湯がありました。なんと無料!酒造工場になぜ温泉?と思いお尋ねしたところ、工場見学のお客様に、せっかくなので人吉の温泉を楽しんでもらいたい、と倉庫の移転に伴って設置されたとのことでした。ちなみに、源泉はお隣の温泉施設にあります。

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現在、施設見学は階段を登って2階に上がらないといけないのですが、1年後には建物の改装とエレベーターを設置する予定と伺いました。1年後、施設見学を楽しみにしています。

「繊月酒造」を出て「永国寺」に向かう途中の左側に「武家蔵」がありました。

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中には入ってませんが、外観だけ見ても歴史を感じる建物でした。この武家屋敷は西南の役由来の建物で、西郷隆盛が西南の役(田原坂)で敗れ、日向に落ちのびるときに泊まった屋敷だそうです。もう少し時間に余裕があったら、是非のぞいてみたい場所でした。


「永国寺」は、幽霊の絵があることで有名なお寺です。正面玄関は階段でしたが、右側に車が通る通路があり、そこから登ることができました。残念ながらお寺の中に入るには階段がありますので、階段を登ることができれば、幽霊の絵に対面することができます。

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山門をくぐると、立派な楼門がありました。楼門には、身の丈2mもある木彫りの仁王像がにらみを聞かせていました。
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永国寺は、西南の役の折西郷隆盛が本陣として滞在したことも有名です。そのほかにも、人吉球磨地方で最も古い5重の石塔などもあり、歴史と逸話に富むお寺です。楽しみにしていた幽霊の掛け軸は、直接見ることはできませんでしたが、代わりに、北山さんに写真を撮ってきてもらいました。写真だけでも、こわい~と思いました。実物はもっとこわいかも。

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さて、この後は青井阿蘇神社へ足を運びました。次の記事に続きます。
 

 
 
永国寺

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牛深 牛深温泉やすらぎ荘

2009-09-24 16:05:23 | 牛深
牛深シリーズ最後は、宿泊と温泉です。

牛深でもっとも安心して過ごせるバリアフリーの宿泊施設が「やすらぎ荘」です。温泉もありますし、車いすでの利用もスムーズです。

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障がい者用の駐車場も整備してあり、入口もフラットです。施設内は木をふんだんに使ってあり、暖かい雰囲気です。
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随所に車いすへの配慮がしてあり、従業員のみなさんのやさしい心遣いがつたわります。
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バリアフリーに対応する部屋が1室あり、過ごしやすい雰囲気です。

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室内にも手すりのついたトイレがあり、広めに造ってありますので、室内のトイレを使える車いすユーザーも多いと思います。
高齢の方にも使いやすいでしょうね。
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室内の段差は入口の1カ所のみです。介助者が一人一緒ならば問題なく過ごせそうです。


さて、楽しみな温泉ですが、ほぼバリアフリーで入浴できます。

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浴槽の縁も高さがあり、車いすからの移乗も楽にできそうです。ありがたいことにシャワーチェアも準備して頂いています。

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洗い場のスペースも広いので、車いすで乗り入れても気兼ねなく利用できます。せっかくの旅ですから、みんなといっしょに温泉を楽しめるはいいですね。

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浴場のすぐ横にも多目的トイレがあります。こちらの温泉は立ち寄り湯もできますので、これはうれしいですね。
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お食事どころは、テーブル席で、高さもありますから気楽に食事を楽しめます。
テーブル間のスペースも広く、メニューも豊富ですからお食事だけでも立ち寄りたいお店です。
ちなみに今の季節は「伊勢海老祭り」が行われています。料理も楽しみですね。
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お年寄りの利用も多い施設ですから、スタッフのみなさんも車いすに慣れています。取材当日も、突然お邪魔したにもかかわらず、親切に対応していただきました。
付近にバリアフリーに対応した宿泊施設は少ないですから、お問い合わせも多いそうです。牛深方面の観光は距離もありますから、ゆったりと一泊を考えて楽しんでいただきたいと思っています。
そんなとき、安心して泊まれる宿として、是非、牛深温泉やすらぎ荘を利用されて下さい。牛深市内への移動も時間がかかりませんので、ここで疲れをとってゆっくり牛深に足を延ばすのもいいでしょう。

温泉施設ですので、月に一度清掃のために休館日があります。事前に問い合わせをされて伺って下さい。
心も体も温まる安心の宿です。みなさんも是非足を運んでみてください。

<お問い合わせ>
牛深温泉やすらぎ荘
℡ :0969-72-6666
fax :0969-73-5015
URL :http://www.usibuka.jp/yasuragi/
〒863-1902 熊本県天草市久玉町内の原2193-1

ホームページ  http://www.usibuka.jp/yasuragi/index.html
 

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