新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

週末パスで乗り鉄~11

2016-06-04 12:51:23 | 鉄道

長野を発車し、豊野まではしなの鉄道北しなの線を走ります。北陸新幹線開業の際に並行在来線であった信越本線がしなの鉄道に転換された結果、JR飯山線の列車も乗り入れる形になっています。そのため長野ー豊野間はしなの鉄道線の運賃を支払わなければいけません。週末パスではしなの鉄道線も乗れるのであまり関係ないのですが。

発車するとおもてなしに野沢菜が配布されました。長野県ではお茶うけに野沢菜を出すほどポピュラーなもので、このおいこっとでもお茶うけに野沢菜が出されています。車内販売でも温かいお茶を販売しているので、それと合わせてもいいですね。私は長野駅でこれまた長野のそば茶を買っておいたのでそれとともに車窓を眺めながらいただきました。

飯山線に入ると車窓に千曲川が現れます。飯山線はほぼ全線にわたり千曲川(新潟県内は信濃川)に沿って走り、日本有数の河川の景色を楽しむことができます。幸いなことにロングシートを指定されていたのは私一人だったので、車窓を存分に楽しむことができました。

北陸新幹線との接続駅である飯山には0954に到着。ここで1010まで約16分停車。駅のコンコースではおいこっと到着に合わせて地元の農産物などを販売しているブースが出ていました。

また10時になると駅のコンコースにあるからくり時計が動き出し、それを見学することもできます。停車時間に散策できるのは気分転換にもってこいです。駅前に出て駅舎を見てから列車に戻りました。

飯山を発車すると列車は千曲川、そして田園風景の中をのんびりと走ります。快速で時刻表上は通過駅のある設定ですが、飯山以降ドアは開きませんが各駅に停車してゆきます。時刻表を見ると飯山ー十日町間でこの列車が走行する時間帯に対向列車がないので、 各駅停車でも問題なさそうです。

1102着の森宮野原では10分停車。ここ森宮野原は1945年に国鉄線で最高の積雪7.85mを記録した駅でその高さの標柱が駅に建てられています。また駅のある栄村は東日本大震災の翌日に発生した長野県北部地震の被災地でもあり、駅前には震災の記録を残している展示館がありました。10分間の停車時間は撮影タイム。思い思いに列車を撮影していました。

森宮野原を発車すると、新潟県に入り千曲川から信濃川流域に入ります。車窓も次第に広がりを見せています。この粗利は魚沼地域なので、田んぼに植えられているのは魚沼コシヒカリでしょう。田園風景を眺めていると終点十日町に1148に到着しました。 


週末パスで乗り鉄~10

2016-06-02 20:17:38 | 鉄道

さて、おいこっとの車内のご案内です。
観光列車おいこっとはキハ110型気動車を改造しており、座席配置は種車のものを利用しています。2人掛けボックス5組、4人掛けボックス4組の他に、ロングシート部分に2人掛けシートを6組配置しています。今回指定されたのはそのロングシート部分。

観光列車らしからぬつり皮と優先席のステッカーが違和感ありますが、観光列車以外に通常の定期普通列車にも連結されるようにもなっているので、このようにつり皮があります。また運転席付近にはカバーが掛けられていますが、整理券発行機や運賃表示機も装備されています。

車内の内装のコンセプトは子供の頃、夏休みに遊びに行っていたおばあちゃん家のような、懐かしさ、楽しさを感じさせる古民家風の心落ち着くデザインとなっており、天井の照明や座席モケットの模様などにもこだわりを感じさせます。座席のモケットの模様なんかは、昔、こんな模様の座布団があったなあと思わせるような模様でした。

そしてロールカーテンを下ろすと、障子風の模様になっているのも憎い演出です。もっともこれを下ろしてしまうと田園風景を見られなくなってしまうのですが。
紹介したいところがいっぱいあったので長くなりましたが、そういえば列車はまだ長野駅に停車中でした。観光列車おいこっとは0915に長野駅を発車しました。 


週末パスで乗り鉄~9

2016-06-02 20:05:33 | 鉄道



「いいかわ、いいそら、いいやません。観光列車おいこっとの旅へようこそ。
おいこっと。とは、東京の英語表記「TOKYO」を逆さまから読んだもの。
つまり、大都会東京とは反対の、ゆったり、のんびりした空間という意味をこめたこの列車の名前です。」

この文言は列車発車後に流れるアナウンスの一文です。おいこっとのコンセプトを端的に表現しています。ちなみにこのアナウンスを含めた、車内アナウンスはまんが日本昔ばなしでおなじみの常田富士男さんによるものです。あの声でアナウンスをされるとなんだかホッとするというか、のんびりするというか、そんなアナウンスです。
おいこっとの車両デザインは「ふる里」や「おばあちゃんち」を連想させるようなかやぶき屋根の民家のイメージで塗装されています。また外装には唱歌「故郷」の歌詞に登場する兎などをアイコン化しています。それでは、ちょっと多いですが、ご覧いただきましょう。

兎追ひし

かの山

小鮒釣りし

かの川 夢は今もめぐりて、忘れがたき故郷

如何にいます 父母

恙なしや、友がき

雨に

風につけても、思ひいづる故郷
こころざしをはたして いつの日にか帰らん、山はあをき故郷、水は清き故郷。
この唱歌「故郷」を作詞した高野辰之氏が沿線の中野市出身であること、おいコットのコンセプトにも合うことから採用されています。ちなみに高野辰之氏は「春の小川」「春が来た」「朧月夜」「もみじ」なども手がけています。 


この写真を撮っている時に、乗車を待っているおば様集団に「この人、何撮ってるの?」的な目で見られました。こういう意味があるんですよ。 


週末パスで乗り鉄~8

2016-06-02 19:36:21 | 鉄道


5/29は東京0652発北陸新幹線(長野経由)あさま601号に乗ります。JR東日本管内の運転の列車ですが、JR西日本のW7系が運用されていました。車内チャイムも当初は東海道・山陽新幹線のJR西日本車と同じ「いい日旅立ち・西へ」でしたが、昨年秋の北陸DC以降、「北陸ロマン」に切り替わっています。そして車内アナウンスは共通で元フジテレビアナウンサー堺正幸氏が担当されています。そんな違いを楽しみながら新幹線の旅をします。東京駅発車後にお弁当で朝ごはん。その後は音楽を聴きながら本を読んで過ごします。軽井沢からは車内はガラガラとなり、乗ってくる人もなく静かな車内です。長野に0840に到着。

長野駅は昨年の善光寺御開帳でリニューアルされた5代目駅舎になっています。駅前もちょっと変わっていて、長野電鉄の入り口が長野駅に近くなっていました。長野電鉄の駅で硬券入場券を買ってJRの駅へ戻ります。

長野から乗る列車は観光列車おいこっと。9時台にはここ長野駅からリゾート列車2本が発車します。一方のリゾートビューふるさとはハイブリッド気動車による列車で日本三大車窓の姨捨や松本、大糸線を経由して南小谷まで運転される列車です。一方の快速おいこっとは飯山線を走る列車です。

9時5分頃に列車が回送列車で入線してきました。 


週末パスで乗り鉄~7

2016-06-01 20:07:14 | 鉄道

酒田駅へ戻りレンタサイクルを返してから次に乗る電車は
 
快速きらきらうえつ号。新潟~酒田間を週末に1往復しており、特に村上ーあつみ温泉間の日本海沿いの車窓は絶景で、タイミングが合えば日本海に沈む夕日を見ることができます。

列車は485系特急電車を改造した4両編成で風景を眺めることを主体としている電車なので、オールハイデッカーになっており、窓も大きく取られています。2号車には売店とラウンジがあり沿線の名物やスイーツなどを楽しむことができます。酒田駅は1611の発車です。新潟までの運転ですが新潟までは特急いなほ号が先行しているので、こちらの乗客は完全に列車目当てです。

発車すると車窓には鳥海山の姿が。その車窓を眺めながらスイーツと雪室コーヒーをいただきました。車窓を眺めながらのコーヒータイムはまた格別です。

あつみ温泉付近に差し掛かると車窓に日本海が現れます。傾きかけた太陽の光が穏やかな海に輝いていました。太陽の光をまともに浴びるので少し暑いのですが、さすがは観光列車。誰一人カーテンを下す人はいません。それにも勝る日本海の景色といったところでしょうか。 

新潟県に入り勝木駅を過ぎると名勝笹川流れに差し掛かります。笹川流れは海岸沿いに奇岩・絶壁・洞穴が連続し、船で遊覧もできますが、JR羽越本線と国道345号線が並行して走り、列車の車窓からも眺めることができます。 


JR桑川駅と併設されている道の駅笹川流れから見る夕日は絶景とされており、きらきらうえつ号も夏のシーズンには夕日ダイヤとなって現在の運転時刻よりも遅い時間の運転となり、桑川駅で夕日鑑賞タイムが設けれらます。残念ながらこの日の日没時刻は19時前だったので、笹川流れ通過時間帯は陽は傾いていますがまだ明るい状態でした。

村上からは海から離れ新潟平野を走り、新潟には1832に到着。到着したホームの反対側には新潟地区の最新車両E129系と置き換えられつつある115系電車が並び、新旧新潟の顔が揃いました。

新潟からの帰りは1856発上越新幹線とき344号東京行き。NEWDAYSで夕ご飯のお弁当を買って、車内で食べます。新幹線が新潟を発車する頃にちょうど日没時刻となり、夕焼け空の中を新幹線は走って行きます。土曜日の夜の上り新幹線ともあって車内は空席が目立ちました。

燕三条付近では夕焼け空に映える弥彦山の姿が。そんな光景を見ているとあっという間に車窓は暗くなってしまいました。お弁当を食べた後は音楽を聴きながら東京までの間しばし寝ていました。東京には2100に到着。京葉線に乗り換えて帰宅しました。