新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

週末パスで乗り鉄~7

2016-06-01 20:07:14 | 鉄道

酒田駅へ戻りレンタサイクルを返してから次に乗る電車は
 
快速きらきらうえつ号。新潟~酒田間を週末に1往復しており、特に村上ーあつみ温泉間の日本海沿いの車窓は絶景で、タイミングが合えば日本海に沈む夕日を見ることができます。

列車は485系特急電車を改造した4両編成で風景を眺めることを主体としている電車なので、オールハイデッカーになっており、窓も大きく取られています。2号車には売店とラウンジがあり沿線の名物やスイーツなどを楽しむことができます。酒田駅は1611の発車です。新潟までの運転ですが新潟までは特急いなほ号が先行しているので、こちらの乗客は完全に列車目当てです。

発車すると車窓には鳥海山の姿が。その車窓を眺めながらスイーツと雪室コーヒーをいただきました。車窓を眺めながらのコーヒータイムはまた格別です。

あつみ温泉付近に差し掛かると車窓に日本海が現れます。傾きかけた太陽の光が穏やかな海に輝いていました。太陽の光をまともに浴びるので少し暑いのですが、さすがは観光列車。誰一人カーテンを下す人はいません。それにも勝る日本海の景色といったところでしょうか。 

新潟県に入り勝木駅を過ぎると名勝笹川流れに差し掛かります。笹川流れは海岸沿いに奇岩・絶壁・洞穴が連続し、船で遊覧もできますが、JR羽越本線と国道345号線が並行して走り、列車の車窓からも眺めることができます。 


JR桑川駅と併設されている道の駅笹川流れから見る夕日は絶景とされており、きらきらうえつ号も夏のシーズンには夕日ダイヤとなって現在の運転時刻よりも遅い時間の運転となり、桑川駅で夕日鑑賞タイムが設けれらます。残念ながらこの日の日没時刻は19時前だったので、笹川流れ通過時間帯は陽は傾いていますがまだ明るい状態でした。

村上からは海から離れ新潟平野を走り、新潟には1832に到着。到着したホームの反対側には新潟地区の最新車両E129系と置き換えられつつある115系電車が並び、新旧新潟の顔が揃いました。

新潟からの帰りは1856発上越新幹線とき344号東京行き。NEWDAYSで夕ご飯のお弁当を買って、車内で食べます。新幹線が新潟を発車する頃にちょうど日没時刻となり、夕焼け空の中を新幹線は走って行きます。土曜日の夜の上り新幹線ともあって車内は空席が目立ちました。

燕三条付近では夕焼け空に映える弥彦山の姿が。そんな光景を見ているとあっという間に車窓は暗くなってしまいました。お弁当を食べた後は音楽を聴きながら東京までの間しばし寝ていました。東京には2100に到着。京葉線に乗り換えて帰宅しました。 


週末パスで乗り鉄~6

2016-06-01 19:38:19 | 旅行

さて、ちょっと乗り鉄から離れて酒田駅の観光案内所でレンタサイクルを借りて市内を走ります。酒田市は江戸時代に河村瑞賢により西回り航路が整備されると東北からの米を西回り航路に乗せて大坂、江戸へ運ぶ重要な拠点となり、「西の堺、東の酒田」と並び称されるようになりました。現在でもその当時の面影が街中に残っています。

まず最初は本間家旧本邸とお店。本間家は戦前まで日本最大の地主と呼ばれた豪商です。商人でありながら庄内藩の財政再建にも取り組んでおり、酒田市近辺の山形県では今尚語り継がれている豪商です。

こちらは旧鎧屋。国指定史跡になっています。この鎧屋は廻船問屋で井原西鶴の日本永代蔵にも登場するほど有名な廻船問屋です。時間の都合上外観だけの見学にとどめます。

酒田市で見てみたかったのがこちらの山居倉庫。明治時代に建てられた米穀倉庫で、建設当時は倉庫の前にある運河を利用して舟運により米を集荷・貯蔵していたようで、当時の面影が残っています。それどころではなく現在も農業協同組合の管理のもと現役で使用されている倉庫でもあります。

そして、この倉庫の裏側には日差しを遮るのと冬場の季節風から倉庫を守るためにケヤキ並木があり、良い風景を醸し出しています。この山居倉庫ではNHK連続テレビ小説「おしん」や映画「おくりびと」で撮影に利用されています。黒塗りの壁と見事なケヤキ並木にしばし見とれてしまいました。

山居倉庫を後に日和山公園へと自転車を走らせます。その途中で和洋折衷の商店と和風の商店が並ぶ光景に出くわしました。酒田市内にはこのような商店の建物が残っており、古き良き時代の風景を楽しむことができます。

そして、日和山公園のすぐそばにある料亭跡。こちらは映画「おくりびと」の重要なロケ地であり、この4月まではおくりびと関連の展示館として公開されていました。現在は閉鎖されロケ地巡りマップが掲示されているだけです。こちらも和洋折衷の建物で、洋館風の建物と和風の建物が並んで建てられています。

もう一箇所。こちらも「おくりびと」のロケ地。ロケ地と言われなくても、風情のある通りに思わずシャッターを切ってしまいました。こういう町並みをぶらりと散策するのも楽しみの一つです。もっとも今回は自転車ですが…。
そろそろ次に乗る電車の時間も気になってきた頃合いなので、酒田駅へ戻ることにします。