新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

週末パスで乗り鉄~6

2016-06-01 19:38:19 | 旅行

さて、ちょっと乗り鉄から離れて酒田駅の観光案内所でレンタサイクルを借りて市内を走ります。酒田市は江戸時代に河村瑞賢により西回り航路が整備されると東北からの米を西回り航路に乗せて大坂、江戸へ運ぶ重要な拠点となり、「西の堺、東の酒田」と並び称されるようになりました。現在でもその当時の面影が街中に残っています。

まず最初は本間家旧本邸とお店。本間家は戦前まで日本最大の地主と呼ばれた豪商です。商人でありながら庄内藩の財政再建にも取り組んでおり、酒田市近辺の山形県では今尚語り継がれている豪商です。

こちらは旧鎧屋。国指定史跡になっています。この鎧屋は廻船問屋で井原西鶴の日本永代蔵にも登場するほど有名な廻船問屋です。時間の都合上外観だけの見学にとどめます。

酒田市で見てみたかったのがこちらの山居倉庫。明治時代に建てられた米穀倉庫で、建設当時は倉庫の前にある運河を利用して舟運により米を集荷・貯蔵していたようで、当時の面影が残っています。それどころではなく現在も農業協同組合の管理のもと現役で使用されている倉庫でもあります。

そして、この倉庫の裏側には日差しを遮るのと冬場の季節風から倉庫を守るためにケヤキ並木があり、良い風景を醸し出しています。この山居倉庫ではNHK連続テレビ小説「おしん」や映画「おくりびと」で撮影に利用されています。黒塗りの壁と見事なケヤキ並木にしばし見とれてしまいました。

山居倉庫を後に日和山公園へと自転車を走らせます。その途中で和洋折衷の商店と和風の商店が並ぶ光景に出くわしました。酒田市内にはこのような商店の建物が残っており、古き良き時代の風景を楽しむことができます。

そして、日和山公園のすぐそばにある料亭跡。こちらは映画「おくりびと」の重要なロケ地であり、この4月まではおくりびと関連の展示館として公開されていました。現在は閉鎖されロケ地巡りマップが掲示されているだけです。こちらも和洋折衷の建物で、洋館風の建物と和風の建物が並んで建てられています。

もう一箇所。こちらも「おくりびと」のロケ地。ロケ地と言われなくても、風情のある通りに思わずシャッターを切ってしまいました。こういう町並みをぶらりと散策するのも楽しみの一つです。もっとも今回は自転車ですが…。
そろそろ次に乗る電車の時間も気になってきた頃合いなので、酒田駅へ戻ることにします。