「いいかわ、いいそら、いいやません。観光列車おいこっとの旅へようこそ。
おいこっと。とは、東京の英語表記「TOKYO」を逆さまから読んだもの。
つまり、大都会東京とは反対の、ゆったり、のんびりした空間という意味をこめたこの列車の名前です。」
この文言は列車発車後に流れるアナウンスの一文です。おいこっとのコンセプトを端的に表現しています。ちなみにこのアナウンスを含めた、車内アナウンスはまんが日本昔ばなしでおなじみの常田富士男さんによるものです。あの声でアナウンスをされるとなんだかホッとするというか、のんびりするというか、そんなアナウンスです。
おいこっとの車両デザインは「ふる里」や「おばあちゃんち」を連想させるようなかやぶき屋根の民家のイメージで塗装されています。また外装には唱歌「故郷」の歌詞に登場する兎などをアイコン化しています。それでは、ちょっと多いですが、ご覧いただきましょう。
兎追ひし
かの山
小鮒釣りし
かの川 夢は今もめぐりて、忘れがたき故郷
如何にいます 父母
恙なしや、友がき
雨に
風につけても、思ひいづる故郷
こころざしをはたして いつの日にか帰らん、山はあをき故郷、水は清き故郷。
この唱歌「故郷」を作詞した高野辰之氏が沿線の中野市出身であること、おいコットのコンセプトにも合うことから採用されています。ちなみに高野辰之氏は「春の小川」「春が来た」「朧月夜」「もみじ」なども手がけています。
この写真を撮っている時に、乗車を待っているおば様集団に「この人、何撮ってるの?」的な目で見られました。こういう意味があるんですよ。
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