ジュリエットオスカー634受信ブログ

ラ・テ受信雑記他・私の得意ジャンルでの情報を発信します。このサイトは個人的な趣味により制作されています。

外地へのラジオ中継

2023年08月15日 19時14分13秒 | 時事
今日は終戦の日なので、
外地のラジオについて数日前から調べていた。
国会図書館のデジタル資料が自宅で見られるのはありがたいですね。

さて、今回かなり参考にしたのが
「日本無線史12巻」である。
いわゆる外地(日本が統治していた領地)には
どうやって日本の放送を中継していたのか気になっていたので
調べたのである。

大まかには中波や短波によって状態が良いものを中継していたようだ。

朝鮮ではもともと京城(ソウル)で受信していたようだが、
釜山の放送局ができるとその郊外で熊本・福岡・広島といった局を
受信して中継したみたい。

満州国(遼寧省・吉林省)へは短波を用いていたみたい。
台湾でも電波の状態がいい時は熊本中央放送局を中継していたようだ。
樺太(サハリン)では短波と札幌中央放送局の受信を併用。

今でもNHK第2放送は熊本が高出力な訳ですが、
こういった事情があったせいもあるのかもしれませんね。

少し資料をあげておきます。

朝鮮放送協会 放送局と位置




樺太・豊原への中継


朝鮮放送協会の京城(ソウル)放送局のコールサインが
JODKになった理由として、
逓信省としてはJO~のコールサインは付けるつもりはなかったようだ。
(JB~のコールサインをつけるよう指導している)
しかし、京城側(総督府?)が「内鮮一体」の政策に反するとして
JODKのコールサインをつけたようです。

最後に昭和16年の理科年鑑に放送局リストがありましたので載せておきます。


コールサインは 台湾JF~ 朝鮮JB~ 関東州(遼東半島)JQ~ という規則のようです。
満州はMT~で満州電信電話社。

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