北朝鮮の放送に欠かせないものといえば、音楽だろう。
番組と番組の間を埋めるのに使われるし、「リクエスト舞台」という
歌を流す番組も存在する。
そんな北朝鮮の音楽について書いてみよう。
私は昭和生まれであるが、北朝鮮の音楽はかなり日帝の影響を受けていると思う。
曲を聞いていて昭和を感じる人って多いのではないかと思う。ニコ生のコメント見ていてもそう思う。
演歌の影響を受けているよね っていうものが結構あるわけです。
少し紹介すると「あの頃のように我らが生きているか」という曲があり、
北朝鮮では体操の音楽としても使われている。
聞いてみると旋律は「東〇砂漠」に似ている。
「祖国と私」曲は「雪〇」（演歌）でしょう、と突っ込みたくなる。
「社会主義は党の懐」という曲は曲調が「to〇orrow」。
「明けてくれるな平壌の夜よ」という曲はどこかか昭和時代のスナック感がある。
つまり、結構日本人には受け入れ易い曲調なわけです。
ですから、曲だけに注目すれば、日本でも売れる可能性はあります。
問題は歌詞ということです。
ラジオライフ5月号の記事でも書いていますが、空耳は気をつけないといけません。
コメントを楽しむニコ生の特性から、空耳について全部は否定しませんが、
曲の意味について知らないで覚えるのは問題（危険）かなと思っています。
逆に意味が分かっていて空耳を楽しむ分には結構なのですが。
わかっていて楽しんでる人も見受けられます。意味が分からないと思われる
コメントもたまにあります。（ニコ生で見るのがご新規さんの人）
歌詞の内容は、社会主義の称賛、金一族への忠心の歌などが主になる。
これを心得たうえで空耳を楽しんでいただければと思う。
空耳になる歌詞の一例です。
「下着たりない」→「力強く駆ける」
「サメズリチキン水」→「社会主義守ろう」
「だるい」→「従おう」
「垂らそー」も「従って」、「従う」の原形は「タルダ」
「宇梶かりら」→最後（終わり）まで行こう
「次は栃木」→「勝利だけ轟かそう」
「肝臓ら2万」→「胸いっぱいの心・切ない心」
「ピョナ祭り」→「変わることが無い・変わらない」
ニコニコに空耳一覧をまとめてあるところもあるので、参考にしてみてください。
https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AE%E7%A9%BA%E8%80%B3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
最後に「ナヌン千角形」（私は考える）という曲を例に挙げると、
「火明かりの窓辺で考える。幸せは何処からくるのか」
と曲が始まる。まともな歌のように思えるが、
この曲の最終オチは
「わが党の懐で始まった幸せ、いつ終わることを知らない」
「有り難いこの懐、永遠に従おう」と
結構怖い内容となっています。
まあ、「千角形（考える）」ぐらいは空耳で覚えてもいいかもしれないが、
一例としてあげてみました。
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