京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 



  
京都の風物詩の1つ「五山の送り火」は東山の大文字、松ケ崎の妙・法
西賀茂の船形、衣笠の左大文字、嵯峨の鳥居形と5ヶ所6つの送り火が行われますが
鳥居形以外は、各山の麓にある寺院の宗教行事も大きく関わっています。

その中の1つ船形の行事を行う船山東山麗にある「西方寺」(さいほうじ)さん
正式には「船形万燈籠送り火」(ふながたまんとうろうおくりび)と呼ばれるそうですが
西方寺開山の慈覚大師円仁が、唐からの帰路で暴風雨に遭い南無阿弥陀仏を唱えたところ
船は全壊したものの無事帰還できたことから船形に象られたという逸話に由来するそうで
お寺では護摩木の受け付けが行われ、船山で万燈籠(送り火)が点火されます。
送り火の後には六斎念仏という鉦や太鼓を使い念仏を唱える古典的な行事も行われるそうです。

北大路魯山人や太田垣蓮月(おおたがきれんげつ)のお墓があることでも有名
西賀茂にある静かなお寺ですがお墓詣りや大文字の時期には沢山の人で賑わいます。
  
因みに墓地には北大路家之墓という墓石が沢山あり魯山人さんのお墓はその中の1つ
上賀茂神社の社家に生まれた魯山人、生誕碑は大田神社前に建っています。



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