京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 



  
国の天然記念物にも指定されている上賀茂神社境外摂社「大田神社」のカキツバタ
歴史は古く、平安時代から自生していると伝わりっています。
木々に囲まれた沼地に一面に咲く姿は見事ではありますが派手さはなくどこか古を感じさせる不思議な所です。
江戸時代の画家、尾形光琳の代表作の1つでもある屏風絵「燕子花図」(かきつばたず)の
モチーフになったのではないかとも言われているそうで、鮮やかな紫がまぶしく新緑に映えていました。

平安の歌人、藤原俊成も”神山や 大田ノ沢の かきつばた ふかきたのみは いろにみゆらむ”と
一途な恋心を花の色に託し和歌を詠んでいます。
少々気付きにくいですが道を挟んだ鳥居前に北大路魯山人誕生地と書いた石碑が建っています。
明治16年にこの上賀茂の地で誕生したと記されていました。
古代から咲き続ける花と魯山人・・・なんだか素敵な繋がりです

1本の茎から3個の花を咲かせるカキツバタ、1番最初に咲く花は終わりかけたものが多かったですが
2番手3番手と次々に咲き20日頃まで楽しめるそうです。



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