京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




神楽坂周辺は地形的に高低差が多く大小様々な坂があり色々な名称で呼ばれています。
この「宝竜寺坂」は昨日の試衛館跡から近い場所にあります。
牛込柳町交差点を北へ少し歩いた辺り外苑東通り沿い右側に道標が立っています。

坂といっても現在は綺麗に整備され階段になっています。
横には自転車やベビーカー等が通れるよう坂の形態をそのまま残してあるので
歩いてみるといかに坂が急だったかということが伺えます。
名前の由来は、昔この辺りは七軒寺町とよばれ宝竜寺というお寺があった事から
寺の周りには樹木が茂り寂しい所で、幽霊が出るということから「幽霊坂」とも呼ばれたそうです。
上から見るとかなり急勾配

この坂を上りきり真っ直ぐ行くと突き当たるのでそこを右へ
神楽坂方面へ向かうと史跡「林氏墓地」と書かれた石碑が立っています。
余談ですが横に書かれた昭和2年8月建設”東京市”とありますが
東京はかつて江戸幕府が崩壊した後、江戸府となりその後東京府に
その中心が東京市とよばれていました(東京都になったのは戦後)

話が逸れましたが、この墓地は江戸時代に朱子学をもって徳川家康に仕えた林羅山(はやしらざん)と
その後代々幕府の学政を司った一族と子孫のお墓で
元々は上野にあったものが移設されたようですが儒葬の埋葬形式をとった貴重なものだそうです。

普段は一般公開されていませんが毎年11月初旬の
文化財強調保護週間には公開されるそうです。

更に神楽坂方面に歩いて行くと北山伏町には幕末旧幕臣の1人でもある明治の英学者
尺振八(せきしんぱち)が住んでいたことから旧居跡の石碑もあります。

神楽坂から歩いて行く際の分かりやすい行き方は
6丁目スーパーキムラヤさんの角を曲がり
朝日坂を上り限りなく真っ直ぐ歩いて行きます。
旺文社さんの信号を渡り東映アニメーションさん横を入って更に真っ直ぐ
この道沿いにあります。
林氏墓地は更に先の牛込第一中学校を右に曲がり少し行った所
どちらも最寄り駅は牛込柳町。



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