ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

げこ亭

2012-04-12 05:00:00 | 大阪にて

ここは阪堺電車の妙国寺前という停留所、電車で来ればこの駅で降りて、東へ200mほど歩けば妙国寺です。この信号の下にも道標が建っており、“左 妙国寺”、“右 すみよし 大さか”と彫られています。建てられたのは安永6年、1777年のことでした。昔はこのような広くて大きな道ではなかったでしょうが、この道が紀州街道、孝子峠を経て和歌山へ至る道です。

             

これが以前働いていた会社の(もう我が社とは言えない)大小路ビル、14年前に第2の職場へ配転された際に、2週間ほどここで研修を受けました。当時は阪堺電車で通ったり、自転車で通ったりしましたが、家からここまでこの日走った限り、雰囲気は全く変わったようには思えません。

             

妙国寺近辺で40分ほど散策して、12時近くなっていたので、この辺りで昼食をとることにしました。妙国寺前駅より4つ南の駅、寺地町駅まで走ります。紀州街道の一部ですが、この辺りでは大道筋と呼んでいるようです。

             

以前一度だけこの店で食事したことがあります。その時は連れていかれたので、奢ってもらいました。残念ながら暖簾が裏返しになっています。でも行ったのは月曜日ですから、店は開いています。店の名前は『げこ亭』、『こげ亭』ではありません。“げこ”の由来は分かりませんが、下戸ではありますまい。この店の名物はご飯、めしとそれを作る老人です。

老人はご飯を炊くだけに労力を費やしているそうで、結構変人らしい。跡継ぎを求めている貼り紙を店内に掲げているのですが、そういう老人の下ではなかなか良い人は集まって来ないのか、それとも老人が追っ払ってしまうのか、どちらにしても前に来た時、そのままなのです。

             

おかずには値札が付いていません。食べてからでないといくらか分からないのが、よろしくない。でもご飯は150円、シジミの味噌汁200円は大きく書かれています。このご飯が150円というのは安い、そして美味しい。でもね、これだけ食べて、帰りに値段を聞いてびっくり、1150円もするんですよ。玉子焼きが200円、ジャコおろしが100円ぐらいと想像すれば、ブリの照り焼きは500円もする勘定、このブリも柔らかくて美味しかったけど、昼食で払うような金額ではありません。

出勤最後の日に新地の料亭でk山君が奢ってくれた昼食の方が、安くてボリュームがありました。

             

この辺りは名所・旧跡がたくさんありますが、私の頭の中では整理されてないので、この日はもう帰ることにしました。阪堺線の線路脇には菜の花が植えられていて、その黄色い花に目が奪われます。

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