ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

潮騒の森 Ⅱ

2012-04-04 05:00:00 | 田舎

仕事に行かなくなって五日間が経ちましたが、未だ心の変化は何も有りません。他人に聞くことによると、(仕事に行かなくてよいので)嬉しかったり、(親しかった友達と会えないので)寂しかったり、(長年働いてきたという)満足感・充実感に浸ったりするのだそうですが、私には気持ちの変化が無いのです。何故なのかと少し考えてみると、この42年の間に会社から何度もこういう仕打ちを受け続けてきたという事実が挙げられそうです。配転するということが、それは自分にとって良いことだ(利益がある)と考えてる人は、それを仕打ちとは取らないでしょうが、私などは望んでもいないのにあっちへ行け、こっちへ行けと言われればその度に、親しくなった人々との交流が絶たれ続けて来、その度に腹立たしい思いに駆られてきたのです。そういったことに慣れてしまったのが、こうまで感情の高ぶりの無い人間になってしまった原因ではないかと思う次第なのです。

『潮騒の森』などと聞くと、潮の匂いがしたり、波打つ音が聞こえたりということを想像しがちですが、この森に関してはそんなことは全くないので、ネーミングがアンマッチな感じは否めません。

                         

こういう風に作った階段に2度足を踏み入れました。階段を造ってあるには、その先に何か有ると思うのが、人の人情というものですが、最初は上へ、次は下へと行ってみましたが、2度とも何も有りませんでした。最初に登った階段はたいして奥まで行かないうちに行き止まりとなりましたが、次に降りた階段はどんどん下へと続いており、遂には谷下まで行き着いたのに、塩ビの管から水が滴り落ちてるだけでした。

              

こんな樹があるのか、勉強する樹?とも思ったのですが、よく見るとスタディではありません、スダジイです。

                         

全容はこんな樹です。昔の南紀の人はザ行の発音をダ行で発音してしまう(例えば笊とダル、雑巾をどうきんと言った)ので一瞬こんがらかったのです。南紀でも今の若い人はそんな発音はしない筈です。

              

ところで戦争遺跡を見つけたのは地下壕の一つだけ、B29の墜落跡は何処にあるのだろうかと、歩き続けます。後で思ったのでしたが、この階段が比較的大きくて新しいので、ひょっとしたらこの階段を登れば、何かあったのかも知れません。でも谷まで降りて行ってガッカリした後だったので、登って行く気にはなりませんでした。

              

コンクリートの道が大きく下へとカーブしています。私は右上の道から降りていき、この時点では戻ってきているところです。今までの道のりでB29の墜落跡が見つけられなかったので、この道を降りてみることにしました。

                         

ずっと下りだったのですが、下りきったところに池がありました。上からの流れもあり、下へと水が落ちているのでダムのようになっていますが、規模は大きくありません。数匹のコイが泳いでいました。

              

ダムを過ぎると上り道、暫らく歩くと遠くに海が見える高台まで到着です。朝はいい天気だったのに、だんだん雲が広がってきています。先が続くので何か無いかと期待を膨らませますが、すぐに行き止まりになってしまいました。

              

未だ地道が続いていそうですが、下りになっているし、帰りにはまた登って来ないといけないので、ここで引き返すことにします。

              

結局、戦争遺跡は地下壕以外には見つけられず、これはガイドのいる催しに参加しないと分からないなと思いながら、車まで戻ったのでした。一回りして約1時間半、丁度良い散歩コースです。今なら道なりに植えられたサクラが咲き誇っているのではないかと思います。

途中、ゴルフの練習場みたいなのがあり、2人ほどクラブを振っていました。有料なのか無料なのか、ゴルフをブルジョアジーの遊びだと思っている私は、関心も持たずに帰ったのでした。

              

先週土曜日に内閣府の有識者検討会が調査検討した結果、南海トラフで巨大地震が発生し、マグニチュード9規模の地震が引き起こす津波は20~30mに達するという予想が発表されました。しかも津波は地域によっては2~3分後には到達するとも言われ、そのような事態になれば串本町では何処が安全なのか、ここが海抜57mもある潮岬では大概のところが安全だろうし、大島も最高標高170mあるので県道40号線まで逃げられれば何とかなる、サンゴ台や古座の上野山は少し心もとない、車で山へ逃れる道は和深から県道39号線、高富からは県道371号線、姫・神野川からは重畳山、田原からは山奥のゴルフ場の上まで逃げれば大丈夫でしょう(でも時間がかかる)。古座川は大きく蛇行しているので津波が何処まで遡るのか想像もつきませんが、高富から371号線で逃げる際はあんまり遠くまで逃げると鶴川の集落まで出てしまい、古座川を遡ってきた津波と遭遇する恐れもあります。今まで有田の吐生の滝や田並の才助の滝へ出かけましたが、どちらも標高はあまり高くなく、甚大な被害を被るだろうと思います。

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