ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

淡路島のビワ

2011-06-21 05:00:00 | 大阪にて
先週金曜日の朝、誰が買ってきたのか知らないけれど、淡路島のビワが冷蔵庫の中に置かれてありました。

淡路島と言えば、5年前に亡くなった灰谷健次郎氏が後年移り住んで、彼もまたそこでビワを育てだしたのを覚えています。『兎の眼』や『太陽の子』などの小説はもとより、『やさしさへの階段』という随筆なども子育てをしていた頃に読んだのを忘れられません。教師時代に解放同盟から“糾弾”を受け、教師生活を断念しながらも児童文学を書き続けていたのに、後年淡路島でビワを栽培するようになったのは、生身の人間を育てるという行為に嫌気がさしていたのかも知れません。

             

このビワ大粒ですが、未だ熟れていませんね、少し色が未だ淡いように思います。しかも冷蔵庫に保存していては熟成が進みません。販売所でどのようにして食べるのか教えなかったのでしょうか。

             

私の掌と比べてもビワの大きさが判ります。一つ黙って食べてみたのですが、普通熟れたビワは皮を手で剥くことが出来ますが、このビワは手では剥けませんでした。食べてもちっとも甘くありません。いくらしたのか知りませんが、高いお金を払ったのじゃなかったのかな。

               

話変わって、こちら職場の中庭に植わっていたビワの木です。ビワにしては大木ですから、随分前から植えられていたのでしょう。手入れもしてないのに毎年たわわに実がなります。5年も過ごしたのにカメラを向けたのは今年が初めて、これだけでは話題に乏しかったからでしょうか。

             

毎年この季節になると、掃除のおばちゃんが実を採ってくれ、リフレッシュルームで皆に食べさせてくれるらしいのですが、本来木を植えたのは会社であり、所有権は会社にあるのですから、いくら掃除のおばちゃんが好意で採ってくれたといっても、勝手に食べていいものではないと思っています。

             

以来一度も味わったことの無い私ですが、ひょっとすると淡路島のビワより美味しいかも知れませんけど、今年も口にすることはないでしょう。

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