テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



「昨日の江古田のCafe Flying Teapotにご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。」

テルミン奏者で今は音大で作曲を学ぶ藤野純也さんが、かなり長い時間をかけて準備されたライブだった。ニチェボー!も初演の曲をかけたり、既存のレパートリーもアレンジを変えて演奏したりして、すこーし、気合を入れて臨んだ。

マトリョール伴奏とのデュエットも本番直前まで練習して、私としては始めて満足いく出来であった。手回しオルゴール奏者の訓練のおかげである。メロディーをユニゾンで奏でるのは多少ずれても認識が容易ですぐ調整できるが、マトリョミンで副旋律を演奏するときはマトリョールとずれると私が混乱して後がガタガタになることがこれまでの常であった。

全体で私が一番注目していたのは藤野さんが演奏するテルミン用に書かれた曲、Mobile-Canonであった。図形楽譜を含めて作曲者の意図を表すために藤野さんはいくつかの画期的工夫を持ち込んでおられた。よく考えられていて、必然性のあるものであったと思う。大拍手。

藤野さんの家具調テルミンの実物を目にしたのも初めて。お客さん側は観音開きになっているところ、足にちょっとしたデザイン彫りが施されているところなどを含め、思っていたより重厚感のある筐体になっていた。作成者はSeries91よりもRCAテルミンをイメージして作ったそうだが、そういう感じが出ていた。

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