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テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



ジャズ・アネクドーツ

新潮社

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待った。
待ちすぎて、忘れていた。

昨日、勤務先近くの紀伊国屋書店新刊文庫コーナーに平積みされていたのを購入。
画像は単行本で3,000円近くするものだが、文庫になって820円。文庫になっても和田誠によるカバーの絵は同じである。

文庫化まで5年かかっている。ビル・クロウ前作の「さよならバードランド」は3年で文庫化された(99年1月)ので、もうすぐだろうと思ってたのが、随分待たされた。

訳者は昔JAZZ喫茶を経営していた村上春樹。

ビル・クロウは玄人好みのベース弾きで、派手さは全く無いが、この人がベースを弾いているジャズは安心して聴いていられる、という感じの奏者。
「さよなら・・・」には文中に出てくるアルバムの紹介もジャケット写真と村上春樹のコメント付きで掲載されていて、楽しかった。何枚かこれを参考に普通だと絶対買わないCDを買ったりもした。

ビル・クロウが語るジャズメンの話は「ほぉー、そんなこともあったのか」ということの連続で、裏話であるのだけれども嫌味はあまり感じられず、文章力にも優れた達人という感じがする。

「JAZZはいろいろと聞きました」、という方にはものすごくオススメの本である。逆にJAZZをほとんど聞いたことの無い方や聞き始めたばかり、という方にとっては少し退屈かもしれない。

この本は(私にとって)絶対面白いに違いないという確信がある。書きたい感想が生まれたら、またここに書こうと思う。とりあえず今は買えたことだけで大変満足。


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きくさんから受け取りました。
JAZZばかりで偏ってるなと思ったけど、偏りまくったままのほうがイイヤと思ってこのまま出してしまおう。ほんとは電車の中ではラブサイケデリコとか聞いてる。

1.Total volume of music files on my computer is: (パソコンに入っている音楽ファイルの容量)
584M(最近PC買い換えたばかり。中身はマトリョミン用の伴奏なんかが多い)

2.The last CD I bought was: (さいきん買ったCD)
Jazz Lounge CINEMATIC Ⅱ(Massimo Farao' trio)・・・ちょっと前に輸入盤店でそれなりに売れてたCD。中古で買った。まさにラウンジピアノ。ドラムがしょぼい。でも、ながら聞きにはいい。「ある愛の歌」は私のテルミンの練習曲でこのCD、参考になった。

3.Song playing right now is: (いま聴いている曲)
NEWYORK STATE OF MIND(CD:TONY BENNETT 「Playin' With My Friends:Bennet Sings The Bluesより)Billy Joel好き。デュエット聞いていると、声はりあげてるところがトニー・ベネットとくりそつ(クリテツではない)。あと、このアルバムはキラ星のごとく大物歌手がトニー・ベネットと競演しているが、一番欲しくなった理由はDiana Krall。彼女のCDほとんど持ってるはず。

4.Five songs (tunes) I listen to a lot or mean a lot to me are: (よく聞く或いは特別な思い入れのある5曲)

●カーティス・フラー/ Love Your Spell is Everywhere (アルバム:ブルースエット)
・・・CD3種類。LPレコード3種類持ってます。なぜか、たとえば、日本版のレコードは東芝EMI、CBSソニー、日本コロンビアからかつて出されており、「これが一番好き」という1枚があるのだけれど、そうでないものも音の違いに一長一短あって処分できない。本当はオリジナルが欲しい。そのまえにこの曲が大好きだから。トロンボーンとテナーサックスのオープンハーモニーがしびれます。
カーティス・フラーはジャズメンとしては1流半といったところだけども、そのアルバムを追いかけていくとハードバップは網羅される。とても集めきれない。

●アイク・ケベック / ロイエ (アルバム:ボサノバ ソウル サンバ)
・・・アイク・ケベック(テナーサックス)というじみ~な存在がいい。ときどき夜遅くに取り出して聞きたくなる。ジャズのメインストリームからははずれまくってるけど、「JAZZはとっつきにくい」と考えている方などに、「これもJAZZのうち」とか言って安心して勧められる。

●小曽根真/ WILD GOOSE CHASE (アルバム:BREAKOUT)
・・・JAZZをガシガシ聞くきっかけとなった。初めて聞いたのはNHK-FMのJAZZ番組。衝撃をうけてCDを買った。JAZZ入門としてはとても特殊なピアノソロ。でも、自分の耳で「よい。スゴイ」と感じたのであった。初めてブルーノート東京(前の場所)に行ったのも、彼のピアノをナマで聴きたかったから。今では彼のアルバムは25枚くらい保有している。リーダーアルバムはほぼほぼコンプリートではないか。

●ロイヘインズカルテット/ フライミートゥーザムーン(アルバム:アウトオブジアフタヌーン)
・・・これまた大好きなローランドカークが入っているので選んだ。カークの曲のどれにしようかな、と選んでたが、アルバムとしてのまとまりのよいこれに手が伸びた。リーダーのロイヘインズ(ドラム)は安心だし、ピアノは名盤請負人のトミーフラナガン。

●ビルエヴァンス/ ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング(アルバム:同名)
・・・JAZZをならべるとやはりはずせない。ひところ毎日エヴァンスばかり聞いてた。聞いても聞いても金太郎飴なのだけど、また聞きたくなった。ときどき取り出すのはやはり定番のワルツフォーデビィであり、後期のこれである。おしゃれ。

5.Five people to whom I'm passing the baton: (バトンを渡す5人)
いろいろ見ていると、そろそろ打ち止めにしようよムーブメントもあるようで、私もそれに便乗(というか、人選が面倒なだけ。失礼。)



JAZZにはまったく関係ないと思われる移動コンサート 夜光虫は、いよいよ明日、あさっての開催(土曜2公演、日曜1公演)

テルミン三重奏も聞ける同コンサートの主催者による詳細はこちら


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ワルツ・フォー・デビイ+4
ビル・エヴァンス, スコット・ラファロ, ポール・モチアン
ビクターエンタテインメント

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今販売中の雑誌PLAYBOY6月号の特集はBill Evans。

EsquireでときどきやるJAZZの特集号は何度か購入したことがあるが、PLAYBOYは初めてかもしれない(記憶があいまい)。この手の雑誌のJAZZの特集記事はJAZZ専門誌のような(CD売るための)商業主義が薄くて好感が持てる。

今回のPLAYBOYのBill Evans関連記事も大変充実している。十年一日のごとく、昔のアルバムの紹介などでお茶を濁している「スなんとかジャーナル」とは大違い。ピアノトリオCD100選も偏りがなく、入門者向けには納得感のあるものであった。

あのデビーの「今」も写真つきでインタビュー記事が掲載されていて、「デビーは今どうなっているのかな」という積年の謎(?)も解けた。
・・・デビーは小さくてカワイイまま心のなかにいてくれてたほうがよかったかな。
おっとスイマセン、デビーさん。


ご自身のCDで竹内正実さんと共演したこともある国府弘子さんも日本人女性JAZZピアニストの一人としてインタビューに答えておられる。
(ようやくテルミンとの共通項を無理やり探せてうれしい私)


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Man of Many Colors
Walt Weiskopf
Criss Cross

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っていうテナーサックスがリーダーのハードバップのCDを聞いた。
誰?。私も今まで全く知らなかったこの人、結構いい。
私の好きな現代テナーでは、マーク・ターナーの次のランクにする。おめでとう。

先入観なく、何の期待もせずにCD買って、しばらくほったらかしにしていて、ちょっとひまになったときに、輸入盤のあの開けにくいビニールカバーをちょっといらつきながらむしって、プレイヤーのボタンをポチッと押して・・・出てきた音楽がよかったとき・・・至福の瞬間。お~。ふにゃふにゃ~。
JAZZのテナーってこれだ、という感じ。タイプ分けするならば、ロリンズやJRモンテローズかな。理屈ぬきに楽しめる、JAZZってこれでいいのだ、という感じ。

なんで、全く知らない人のCD買っちゃったかというと、いわゆるサイドメン買い。ブラッドメルドー(p)、ジョン・パティトゥウィッチ(b)、クラレンス・ペン(d)ときて、新品未開封1,000円というのを見ると、見過ごせない。
ジャケットの写真もいい。ジャズメンの写真にしては頭よさそうな感じ。

ブラッド・メルドーはリーダーアルバムだとちょっと小難しい感じがしたりもするが、サイドに回ったときの彼のピアノは普通である。普通にいい。


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 一般的に音の急激な立ち上がりに弱い楽器はJAZZ演奏には不向きである。フレーズの出だしに強いアタック感が出ないと、JAZZとしてはなんとも情け無い感じになってしまう。
 そういう点からみると、テルミンは最もJAZZ演奏に向かない楽器の部類であることは間違いない。
 バイオリンでJAZZを演奏するプロは内外にいるが、やはり極く少数である。
 トロンボーンやホルンなどの長い管長を持つ金管楽器もやはり音の立ち上がりのダルさで、あまり向いてはいないだろう。
 音の立ち上がりだけでなく、短い音符かつ大きな音程跳躍が不得意であることもJAZZ演奏に不向きな理由となる。
 トロンボーンのJAZZ演奏家はそれなりにたくさんいるが、この短い音符の音程跳躍を超絶技巧でクリヤーしたツワモノ達だけである。
 私の大好きなJAZZプレーヤーにトロンボーンのカーティス・フラーがいる。私はもともとそういうJAZZには不向きな楽器が好き、すなわち、音の立ち上がりが鈍くて、ゆったりしたフレーズが好きなのかもしれない。うーん、「JAZZが好き」、前回書いた「疾走感にしびれる」ということと完全に矛盾している。両極端な両方が好き、ということで勘弁してもらいたい。

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JAZZという音楽のどういう部分に私は惹かれているのか。いろいろあるが、かなり大きな部分を占めているのが、「疾走感」である。
最初のログに書いた小曽根真のJAZZがまさにその好例。走る走る走る。ぐんぐん前に引っ張って行ってくれる。本来、JAZZはむしろ後ろにひきずられるようなリズム感をその特徴としており、これはこれでとても気持ちのいいものである。しかし私はあえて猛スピードで「走る」感覚にJAZZの心地よさを求めたい。
聞いてみないと文章では説明しにくい。小曽根のほかではピアニストばかりになってしまうが、ミシェル・カミロやミシェル・ペトルチアーニが良い。

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・10年くらい前になるだろうか。何気なく聞いていたNHK-FMから聞こえてきたソロのピアノにノックアウトされた。演奏家の名前だけ記憶しておいた。しばらくたってそのアルバムと思えるCDを見つけて購入した。今聞いてもしびれる。ピアニストは小曽根真さん。その後小曽根さんのピアノは東京のブルーノートやいくつかのコンサートホールで直接聞くこともできた。
・そこからJAZZを聞き始めて随分たった。これからJAZZについて感じたことなどの徒然をたまに書き綴っていきたい。

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