蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

365で動画作成のちょいとしたコツ 読み切り(構造主義など出てこない)

2024年06月09日 | 小説
(2024年6月9日) マイクロソフトのオフィス・パワーポイント(365版)を用いて動画を作成するやり方を紹介する。

1 パワーポイントのファイル選ぶ
2 上のコマンド選択のリボンから「記録」をクリック
3 開始するスライドの選択(他の機能が色々と選べるが、不活性機能もあるようなので、例えばカメラ複数指定..など、スライド選択のみにとどめる)
4 画面が替わって、下の部分に開始する動画が写し出される
5 上部の赤い◯をクリックすると動画が開始する
6 カメラ付きのPCであれば画面右下(この位置がデフォルト、四隅に動かせる)また背景をぼかす指定もできる。声を出せば録音される。

部族民はYoutube動画を作成する機会が多い。この機能を知って第一回目の試みが
神話学第4巻「裸の男」イシスの冒険の紹介 1 (2024年6月6日投稿)です。
動画リンク
https://youtu.be/3mfMMYr2FP

Youtubeに入るのは面倒というご多忙紳士淑女は下のスクショを参考にしてください。右下には渡来部のツラ、動画になるとコイツが「英雄が誕生するために近親姦が3回繰り返された...」なんてペラペラと喋り始めるノダ。


大きい画面も入れておく


ではコレがオレの活動の何を改善したかを書くー
1 動画の水平が確保されている。引用した動画以前の部族民動画はPCのスクリーンにパワーポイントを写し、指し棒で文、図に当てながら説明していた。画面が水平にならないしレンズの球面収差が発生してしまう(プロカメラではないから、近接には限界が)。
2 コレを解決するには大型スクリーンをどんとおいて長棒を当てれば解決する。それにはライティングの塩梅、演者の服装、ツラなどにも気を遣う。ヨーするに部屋をスタジオ化して、スタッフを揃えなければ成果は出ない(ライティングはモノを書くより難しい)。ビンボー投稿者(部族民)では解決できない。
3 パワーポイント画質が良い(パワーポイントー>Jpeg―>動画編集ソフト)の画面は上のカメラ経由よりはマシだが、マイクロソフト365の直デジタル化には敵わない。
4 時間の短縮


デスクトップ機はカメラがない。そこでカメラと無線マイクを購入した(ヤフオクなので安かった)

一方で:
1 動画Export(MP4に変換)するに時間がかかる。カメラ付きのラップトップで5分動画を試し作成したが変換に10分以上経過した。そこでより高速のデスクトップで撮影処理することにした。
2 365はサブスク契約。年間諭吉が13枚かかる。この値段をどう評価するかが分かれ目(部族民は365のワードでの他の機能、ディクテーション、ナレーションを重宝するから、ビンボーなれどサブスクを続けている)
最後に;部族民は文科省非公認の教育団体です、マイクロソフトの回し者ではありません。
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神話学第4巻裸の男Homme Nuの紹介 2 殺人オバの捕獲殺害

2024年06月09日 | 小説
(2024年6月9日)L’enfant grandi et soupçonna bientôt quelques mystères. Un oiseau le persuada de tirer en l’air. La fraîche retomba verticalement et sépara les enfants. Le garçon qui n'avait jamais vu l'autre tête, fut tout surpris de trouver une petite fille à ses côtés. Elle lui révéla quelle était sa sœur. Quand ils rentrèrent à la cabane, la grand-mère s’inclina devant le fait accompli.
子は成長した。なにやら奇怪な影姿を疑った。一羽の鳥が。空に向けて矢を放てとけ仕掛けた。垂直に落ちた矢は彼の背にあたり。子供たちを二つに分けた。男の子はちいさな娘の出現に驚いた。今まで決してその頭を見たことがなかったのだ。娘はお前の妹と明かした。2人で村に戻ると。祖母は起きてしまったことに気落ちした。
妹は兄につきまとい質問を浴びせ続ける。 Qui sommes-nous ? Pourquoi n’avons-nous pas ni père ni mère ? Qu’a donc notre grand-mère à pleurer sans cesse ? (42頁) 狩りにも旅にも妹は兄から離れず質問を続けて兄を悩ます 。私たちって誰なの ? 何故、父も母もいないの、おばあちゃんは毎日泣いている、いったい何故?
Interrogeons le soleil, et tirons-lui dessus, s'il ne veut pas répondre. Quand le soleil se leva, ils le questionnèrent, et comme il ne leur prêtait pas attention, la jeune fille lui transperça la joue d'un coup de flèche, faisant une marque noire, toujours visible. L'astre blessé supplia qu'on retirât la flèche et consentit de parler. Il dit que celle qui avait rendu les deux enfants orphelins vivait dans l'eau. Il précisa l'endroit.
妹「太陽に質そう」と兄は返す、しかし太陽は答えない。妹は矢を取って太陽の頬を射た。傷ついた太陽は矢を引き抜くよう妹に懇願し、その傷跡は今も太陽表面に黒い点に残る。やっと太陽が真実を語った。お前達を孤児に貶めた女は今、水中に潜むと。


水鳥アビ(挿絵は本書から)


冬が訪れた、教えられた沼に夜の篝火漁を兄妹は仕掛ける。 « Nuit après nuit ils rapportèrent du poisson et des oiseaux d’eau en quantité. Enfin, ils entendirent le cri de la meurtrière « gocho, gocho gochdo » La grand-mère l’entendit et pressentit qu’un jour, en déchargeant le poisson elle trouverait la tête coupée de sa fille dans le panier » (43頁)
毎夜、魚と水鳥を篭に一杯に満たし二人は戻る。ある夜、殺人者の鳴き声ゴッコゴッコ…を聞いた。あれぞ父母の敵、己等の叔母。水鳥に化けて沼に住む。祖母も鳴き声を耳にした。「篭の魚を取り込みで娘の首を見つけてしまう、そんな日がいずれ来るに違いない」不吉な予兆に苛まれた。Car elle aimait sa fille bien que celle-ci eût exterminé les siens. なぜなら一族すべてを殺したけれど、未だ娘を愛しているから。
二人は叔母、水鳥アビを捕らえて殺した。祖母は懸念ごとが実行されてしまったと気落ちするも、二人を追いかける。竈間の灰に穴を穿って逃げ道としたが、什器の諸々に「誰にも教えてはならぬ」と命じた。しかし錐(alène)には言いつけ漏れてしまった。案の定、祖母の問いつめに錐は逃げ道を教えた。
« Une fois le garçon perdit une flèche et pria sa sœur d’aller la chercher. Elle refusa à moins qu’il ne précisât à sa satisfaction quel était leur lien de parenté. »
兄は矢を林に見失う。妹に探すよう乞う。妹は「私はあなたの誰なの」問いに答えてと切り返す。
« Tu es ma sœur ―Non » 始めの問いかけには「妹だろう」の返事は「Non違うわ」。兄の答に己が納得する言葉が出るまで妹は問い続ける。 « Ma tente, non, ma nièce, non, ma cousine, non… »
叔母、姪、いとこ…返答が続くけれど妹からすぐさまNonが返される。それを口に出すまいと残しておいた間柄、それしかもはや残されない。 « Mon épouse » その答えとは私の伴侶、それを口にしてしまった兄に妹は « Oui » そうよ。以来、 « bien que frère et sœur, ils vécurent comme des époux » 兄妹なれど夫婦として過ごした。
« Leur grand-mère, qui avait prévu cette issue, les poursuivait toujours. En inspectant les cendres de leur foyer abandonné, elle remarqua une dépression causée par le ventre de sa petite fille, elle comprit que celle-ci était enceinte. Elle trouva aussi la peau d'un ours que son petit-fils, maintenant adulte, avait tué, et elle la revêtit »

祖母はこの事態は必定と知っていたから、追いか続ける。打ち捨てられた小屋の灰を調べ、丸いくぼみを見つけた。孫娘が妊娠した証である。そして熊の毛皮も見つけた。成長した孫息子が熊を狩ったのだ。その毛皮をまとって熊に変身しても追う。彼らが遺棄した小屋の竈灰が丸く凹んでいる。身ごもった腹が灰を窪ませた、祖母は孫二人が成るべくして成った証を目の辺りにした。
神話学第4巻裸の男Homme Nuの紹介 2 了(6月9日)
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