金魚cafe

こちらにお立ち寄りくださってありがとうございます。
ぼちぼちのんびりと綴っております。

64

2016-05-12 22:13:02 | 映画
小説も読み、ドラマも観て、そして映画も観てきました。

ドラマが連ドラでほぼ完ぺきだったので映画はどうだろうかと。

連続で放送というのを活かして細部までこだわり小説の世界を忠実に再現したドラマ。

映画はスケールの大きさと豪華なキャストで映画ならではというものでどちらも甲乙つけがたかったです。

重要なキャストで警務部広報室の諏訪さんをTVでは新井さんだったのが綾野さんといい配役だと思いました。

警務部長の赤間役で滝藤さんの嫌味なキャリアもハマってました。

5日間しかなかった昭和64年。

そこにスポットを当てたストーリー。

あの日はTV、新聞、ラジオとも一色に染まっていました。

本来ならば大きな事件として全国区で報道されていたであろう「64」と呼ばれる未解決事件。

本来ならばもっと情報が集まり捜査も進んだかもしれない。

特別な年だったために時が止まってしまったのだと。

映画ではそこに力を入れていたように思いました。

この映画を観た後で正義とは何なのだろうと思ってしまいます。

警察はメンツのため、マスコミは自分たちが正義だと思い込み、自分たちでネタを調べもせず広報室の情報の揚げ足取りだけ。

どっちを信用すればいいのかと。

横山道夫センセーの作品では主人公はいろんな方面の板挟みにあい、悩むというのが多いです。

警察官でありながら、警察とマスコミとの板挟み、職務を果たそうとすれば上からの圧力、マスコミからの追及。

それにどう立ち向かうのかが真骨頂です。

そして「64」事件が動きだします。

というのが前編です。

TVもドラマも骨太の重厚な感じでした。

その骨太の映画のエンディングに流れる小田和正さんの透明な声、救われるような気がします。

唯一う~~んと思ったのがドラマの主役のピエール瀧さんはあ~~っと納得できたのですが、佐藤浩市さんでは主人公の三上の娘との確執がなぜ起こったのかちょっと無理があるかなあと。^^