金魚cafe

こちらにお立ち寄りくださってありがとうございます。
ぼちぼちのんびりと綴っております。

春爛漫茂山狂言会

2013-04-06 22:48:20 | 狂言
本日はお天気は爆弾低気圧だといわれるなか兵庫芸術文化センターまで茂山さんの狂言を観に行ってまいりました。



桜はもう散り始めて川に花びらが流れていきます。



あまりひどくならないうちに到着しました。

子供のためのわくわく狂言会とお豆腐狂言会と2部構成でTVカメラも入ってましたので、どこかで放送されるのかなとちょっと緊張。

子供たちの狂言会ということで観客はお子様と家族連ればかり、最初狂言を見るのが初めてのお子さんたちもいらっしゃるのでと簡単に狂言についての説明がありました。

わかりやすくていねいにそしてなにより、子供さんというのは興味があることには夢中になりますがつまらないとお話を聞いていないという難しさがあり慣れていらっしゃるんですね。

お子さんたちの気持ちをつかんだようで、ちゃんと観る体制ができています。

アンデルセンの裸の王様をもとにした、はだかの殿様。

お子さんにも親しみやすくてわかりやすく、それでもきちんと狂言というものを守って作られています。

開場が笑いであふれていました。

次にお豆腐狂言会で「茶壺」、「口真似」、「靫猿」

解説に茂山千三郎さんが出てこられて、子役が演じるのですが、今まで教えられたとおりに演じていればよかったのですが、靫猿の演技というのは教えられたことだけでなく、自分で考える自由演技なのだと、いろいろ動物というのが出てきますが、最初にやるのだそうです。

「茶壺」は主人のお使いでお茶を買いに行った男が途中でお酒を飲んで酔っ払って寝込んだところに通りかかったすっぱ(詐欺師)に盗まれそうになり取り合いをしてるところにお代官が仲裁に入り互いに自分のものだと言い張るところをコミカルに演じています。男の言い分に負けぬよう真似するすっぱとのやり取りが楽しかったです。

「口真似」は主人にお酒の相手をさがしてくるよう言いつけられた太郎冠者が連れてきた相手が酒癖の悪い人で無難にもてなしそうと太郎冠者に失礼のないように自分の真似をしろと命令しますが、真似をしすぎて大変なことに主人と太郎冠者のやりとりは今でもコントなどで皆さん使いますよね。

「靫猿」靫というのは矢を入れる筒のことです。
大名が狩りに出かけて猿回しに出会います。
靫に猿の毛皮を付けたいので猿を渡せと言います。
猿といえども家族と同じなので猿回しは悲しくて号泣します。
そうとは知らない猿の無邪気さに大名の気持ちも変わるというジ~ンと来るお話でした。
これを茂山家千五郎さん、正邦さん、虎真くんと3代で演じておられるのです。
なんかとてもおめでたい出し物だったと思います。
スッと背筋を伸ばして地謡で皆さん並んで謡われているのが鳴り物のなし、マイクもなしでホールに響くのが素晴らしかったです。

古典は難しいと敬遠してる方もいらっしゃると思いますが、現代風の狂言も公演されているのでそこから入って行かれると狂言って楽しいと思われると思います。



帰りに梅田の阪神百貨店のデパ地下で佐々木酒造さんのお酒を期間限定で販売していました。



お客さんがいっぱい集まっていました。

デパ地下から地上にあがって来たら丁度雨が小休止だったので今のうちにと急いで帰宅してなんとかセーフでした。