昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

国境の固め(愛発の関)

2009-12-24 | 歴史・文化遺産
 若狭の国から、南に向う狭い谷の奥まったところに愛発村はある。峠を越えると近江国から都へと通じる街道になる。

 飛鳥時代から奈良時代まであったという愛発の関は、桓武天皇AD789年に廃止され、現在では位置も特定できなくなっている。


疋田は「ひきだ」と読むが、JRの駅も新疋田駅である。ここには疋田船川に沿って船便があったという。






 この地区には城址がある。戦国時代に越前を抑えていた朝倉氏は、西方の護りとしてこの国境の地に城を築いていた。

城は信長によって2回落城し、廃城になったものである。






 戦国の世に、織田信長は越前の朝倉氏を攻めたが、近江の浅井氏が背後を襲い、信長は前田利家ら数名とともに、都へ逃げ帰った。
 それがこの道から、朽木谷を通り、都へ帰ったのではないかと思うと、歴史のロマンを感じます。もっと西から朽木谷に出たかも知れませんが…。

 この時の越前攻めで城は落ちている。

 次の落城は、再び織田信長の越前に向った時だった。落城してからは廃城になり、放置されて約400年である。

朝倉方の将、疋壇(ひきだん)氏が築いたという。






天主はなかったと思うが、高台に館があった場所です。草木の茂る高台は、兵どもが夢の跡です。
 







傍を北陸本線がカタカタと音を響かせながら走ります。騒音も自然の中へ吸収されてしまいます。





カラスが来るのは、もっと寒さが来てからかも。


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4 コメント

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おはよう(^o^)丿 (アガリ)
2009-12-24 05:32:24
二度も信長に攻められたんですか
この様な小さな城跡にもいろんなドラマがあるんですね

真っ赤な柿の木が綺麗です
鳥の餌場になりそうですね
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強者どもの夢の跡 (地理佐渡..)
2009-12-24 06:57:00
おはようございます。

越前朝倉、北近江の浅井。どちらも
大勢力を持つか強兵を備えた戦国大
名ですね。姉川の合戦に勝利した
信長は後々北上。ついに越後上杉軍
との戦いに至りますが、さすがに脇
に甲斐武田がいますので、深入りは
できなかったようですね。
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アガリさんおはよー (tetu)
2009-12-24 10:59:48
 国境の街道筋は、戦国の世では、重要拠点として、狙われやすいですね。
 此処の村は古代から、日本海から近江に出る廻廊だったことでしょう。宿場町だったでしょうか。

 
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地理佐渡..さんへ (tetu)
2009-12-24 11:23:05
 まるで陣取りゲームのような感覚で、戦国時代はしのぎを削っていましたね。

 そのたびに、多くの人の運命が変わり、多くの犠牲が出ます。  一体何のために…。権力欲でしょうか、物欲でしょうか。

 愛発の村も翻弄されながら、明治まで生き延びていますね。強い。
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