水彩画を長いこと趣味で習っているあるご老人が居る。
英会話グループの仲間の一人。
帰りの車でいつも最寄の駅まで送っている。
今日、車の中で「発進する前に見て欲しいものがある」といって、鞄の中からデジカメで移した水彩画の写真を取り出した。
昔、ルーブル美術館に行ったときに、気に入って購入した肖像画のポスターを模写したものの写真だという。併せてそのポスターのデジカメ写真もある。
若い少女の肖像画である。
確かにうまく描いてありなかなかの腕前とみた。
評価を聞きたいらしくて「どう思う?」としつこい。
出来るだけ相手を傷つけない範囲でコメントしなければならないので、この種のコメントは御免蒙りたいのだが、正直を逸脱しない範囲でコメントした。
「原画は油絵でしょうから、水彩での模写は大変と思うがよく描けていると思う」
「あなたの女性のタイプが良く分かりました、奥さんと似てますか」
「原画は20歳前の女性でしょうが、模写した絵はは30歳前後に成長して見えますね」
とか訳の分からんコメントをしたが、一応喜んでいた。
家でコツコツ描いていて、奥さんにでも褒められたに違いない。それで他人の評価も聞いてみたくなったのだろう。
表現したものは他人の評価が気になるものだ。
いい評価を求めて表現する訳だから。
実際には、私ならその原画は多分絵の前を通ってもチラと見るだけですぐにも忘れてしまうだろう、と思う。
肖像画の女性は何故か植物的で、少し生気に欠ける。
遠くを見るような目をしているが、その表情には惹かれない。
過去の蓄積も見えない、甘やかされて育った薄っぺらな表情に見える。
私の勝手な解釈だが、要するにタイプではない。
私は彼がその絵を模写してみようと思う感情が理解できない。
だが、男女の好悪の感情は他人が口出しすべき問題ではない。
何であんな男と、何であんな女と、と思う男女が多い。しかし本人達から見れば、まったく余計なお世話である。
気に入っているものは気に入っているのである。
因みに我が家は似たもの夫婦と思われている感じがするが、実際は正反対の性格を持つ人格が争いながら同居している。
女房の風貌は、かの肖像画の女とは似ても似つかない。
実は私も昔、女房の肖像画を鉛筆で描いたことがある。
それを見ておばあちゃん(妻の母)がこう言った。
「○○○は、こんなにオッパイ大きいないで!」
言われてみて納得。
英会話グループの仲間の一人。
帰りの車でいつも最寄の駅まで送っている。
今日、車の中で「発進する前に見て欲しいものがある」といって、鞄の中からデジカメで移した水彩画の写真を取り出した。
昔、ルーブル美術館に行ったときに、気に入って購入した肖像画のポスターを模写したものの写真だという。併せてそのポスターのデジカメ写真もある。
若い少女の肖像画である。
確かにうまく描いてありなかなかの腕前とみた。
評価を聞きたいらしくて「どう思う?」としつこい。
出来るだけ相手を傷つけない範囲でコメントしなければならないので、この種のコメントは御免蒙りたいのだが、正直を逸脱しない範囲でコメントした。
「原画は油絵でしょうから、水彩での模写は大変と思うがよく描けていると思う」
「あなたの女性のタイプが良く分かりました、奥さんと似てますか」
「原画は20歳前の女性でしょうが、模写した絵はは30歳前後に成長して見えますね」
とか訳の分からんコメントをしたが、一応喜んでいた。
家でコツコツ描いていて、奥さんにでも褒められたに違いない。それで他人の評価も聞いてみたくなったのだろう。
表現したものは他人の評価が気になるものだ。
いい評価を求めて表現する訳だから。
実際には、私ならその原画は多分絵の前を通ってもチラと見るだけですぐにも忘れてしまうだろう、と思う。
肖像画の女性は何故か植物的で、少し生気に欠ける。
遠くを見るような目をしているが、その表情には惹かれない。
過去の蓄積も見えない、甘やかされて育った薄っぺらな表情に見える。
私の勝手な解釈だが、要するにタイプではない。
私は彼がその絵を模写してみようと思う感情が理解できない。
だが、男女の好悪の感情は他人が口出しすべき問題ではない。
何であんな男と、何であんな女と、と思う男女が多い。しかし本人達から見れば、まったく余計なお世話である。
気に入っているものは気に入っているのである。
因みに我が家は似たもの夫婦と思われている感じがするが、実際は正反対の性格を持つ人格が争いながら同居している。
女房の風貌は、かの肖像画の女とは似ても似つかない。
実は私も昔、女房の肖像画を鉛筆で描いたことがある。
それを見ておばあちゃん(妻の母)がこう言った。
「○○○は、こんなにオッパイ大きいないで!」
言われてみて納得。