今日大相撲を見に行った。
桝席は広いようで狭い。
ひとつのマスに4人が座る。
早い時間、女房と2人でゆったりと弁当を食べたり飲んだりしていた。
十両の相撲が始まる頃、ご夫婦が入ってきて突然狭苦しくなった。
私たちの隣の桝席はずっと空いたままだ。
中入りの相撲が始まる頃、初老の2人連れの男女がやってきた。
彼らは2人で桝席を借り切っていると見えて、荷物を広げてゆったりと過ごしている。
「ふう~ん」と思った。
彼らは敬語および丁寧語で会話している。
「リーガロイヤルホテル」のマーク入りの紙袋を持っている。
女性は髪を金色に染めているが、慎ましやかな風情だ。
しかし、2人には艶かしい雰囲気が漂う。
私は「ふむふむ」と下種のかんぐり、羨ましい限りだ。
それはさておき、女房は「豪栄道」のフアンだ。
その相撲のとき突然大声で「ご~えいどお~」と叫ぶ。
「うわ、やめてくれよ」と思う。
帰り道で女房は「もう一度叫びたかったなあ、でもアンタが恥ずかしがるからねえ」と残念そうである。