生まれながらの全盲の彼女は自分の子供に絵本を一緒に見ながら読み聞かせることは出来ないだろうかと考えた。
点字の図書はある、しかしそうではなくて普通の絵本を、目の見える自分の子供と一緒に見ながら読み聞かせたいと考えたのだ。
少しずつ協力してくれる人が出てくる。
そして遂に完成させる。
普通の絵本の上に透明なプラスチックで凹凸をつけた絵をなぞり貼り付ける、手で触れるとどんな絵が描いてあるか分る。
書いてある言葉も透明なプラスチックで点字を打ち込む。
彼女と協力者の努力で子供用のそんな絵本が100冊ほどになった。
子供とも「次は何が読みたい」というほどの量に増えた。
あるとき「図書館を作ってはどうですか」と言われた。
それを聞いて彼女は悦に入っていた自分の傲慢さを理解したという。
同じような境遇の人は世の中にたくさんいるはず、なぜ自分はそのことに気づかなかったのかと。
そしてそのような絵本の図書館を作った。
読みたい人がいれば全国どこへでも送料無料で貸し出すシステムを作った。
その無料システムのために文部省を相手に交渉までしたと言う。
この話は彼女の講演で聞いたものです。
そしてこんなことも言いました。
見えないと言うことはどんな様子なのか、見える人からよく聞かれるそうです。
私達は目を瞑ると真っ暗になります。
しかし彼女は
「私は見えると言うことが分りません、したがって闇も分りません、見えないことを悩むこともありません、生まれたときから見えなかったのですから」
「皆さんは空飛ぶ鳥を見て自分が飛べないことを嘆くでしょうか、それと同じことです」
彼女はなんと元気溌剌としていたことか。
既に数冊の著書までチャッカリと出版している。
感心したのは、彼女は「やりたい」と思ったことはやり遂げるまで努力を続けていたことだ。
雨だれ石をうがつ、という言葉を思い出す。
一念岩をもうがつ、かな。
点字の図書はある、しかしそうではなくて普通の絵本を、目の見える自分の子供と一緒に見ながら読み聞かせたいと考えたのだ。
少しずつ協力してくれる人が出てくる。
そして遂に完成させる。
普通の絵本の上に透明なプラスチックで凹凸をつけた絵をなぞり貼り付ける、手で触れるとどんな絵が描いてあるか分る。
書いてある言葉も透明なプラスチックで点字を打ち込む。
彼女と協力者の努力で子供用のそんな絵本が100冊ほどになった。
子供とも「次は何が読みたい」というほどの量に増えた。
あるとき「図書館を作ってはどうですか」と言われた。
それを聞いて彼女は悦に入っていた自分の傲慢さを理解したという。
同じような境遇の人は世の中にたくさんいるはず、なぜ自分はそのことに気づかなかったのかと。
そしてそのような絵本の図書館を作った。
読みたい人がいれば全国どこへでも送料無料で貸し出すシステムを作った。
その無料システムのために文部省を相手に交渉までしたと言う。
この話は彼女の講演で聞いたものです。
そしてこんなことも言いました。
見えないと言うことはどんな様子なのか、見える人からよく聞かれるそうです。
私達は目を瞑ると真っ暗になります。
しかし彼女は
「私は見えると言うことが分りません、したがって闇も分りません、見えないことを悩むこともありません、生まれたときから見えなかったのですから」
「皆さんは空飛ぶ鳥を見て自分が飛べないことを嘆くでしょうか、それと同じことです」
彼女はなんと元気溌剌としていたことか。
既に数冊の著書までチャッカリと出版している。
感心したのは、彼女は「やりたい」と思ったことはやり遂げるまで努力を続けていたことだ。
雨だれ石をうがつ、という言葉を思い出す。
一念岩をもうがつ、かな。