国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

東京美術・ジャズ巡り おまけ編「音楽は耳と心で受け止めるものなのだ」

2009年05月05日 | 他店訪問
昨日まで「東京美術・ジャズ巡り」と称して
書いてきたが、
今日はそのおまけ的なことを書こう。

神保町から水道橋にかけて歩いていくと、
白山通り沿いに「トニイレコード」がある。
その向かい側のちょっと入った場所に、
「喫茶去」(「きっさこ」と読む)という喫茶店がある。
店内ではジャズを流している。
民家をそのまま生かしたような和風の造りで、
コーヒーのこだわりもあり、普通の喫茶店としてもいい感じである。
2階もあり、予約をすれば貸し切りで使うこともできるようだ。

実はここのマスター、
前に十条で「響」というジャズ喫茶をやっていたようである。
とても物静かな感じで、その雰囲気は店内にもあふれている。
かかるジャズは、どうもアーリージャズ系が多いように思える。
残念ながら僕が知っているようなアルバムはかからないが、
それはそれで楽しむことができる。

さて、ここからがグチである。
先日「トニイレコード」の後に「喫茶去」に入った。
時間調整のためである。
店内にはパソコンを広げた2人の男性がいた。
話は禁止ではないのだが、それにしても話し声が大きい。
特に片方の男性は椅子をギシギシといわせながら、
遠慮無しに話し続ける。
大事な話であっても少々声のトーンを落として話せるだろう。

確かにジャズ喫茶ではなく、
音楽を聴くことが主ではないかもしれない。
今では飲食店で音楽が流れているのが当たり前になっている。
それに耳を傾け、真剣に聴くということは無いだろう。
でも「喫茶去」は有線ではなく、
マスターがちゃんとアルバムを選び流しているのだ。
それだけ音楽がBGM化してしまっているのか……
耳を静かに向ければ、そこには新しい何かがあるのに…

喫茶店がいい雰囲気だっただけに、何か残念な思い出になってしまった。