今回のディランのライブで最大の特徴は、ライブハウスで行うということである。
今までディラン来日はあれども大きなコンサート会場等で行われてきた。
ディランの自伝にも出てくるのだが、
ディランが今までのマンネリ化した歌手活動に疑問をもち、
濃厚で自分も楽しむことのできる場としてライブを実施していきたいという希望をもった。
それが「ネヴァーエンディング・ツアー」である。
より観客に近い場所で、より熱くなれる、
歌手として最も基本的な欲求を満たそうと思うのは当然のことであろう。
事実前回の来日の際にも「もっと小さいライブハウスでもやってみたい」という
希望をディランが言っていたようだ。
今回の来日ではそれが実現した形になる。
1Fはオールスタンディング。2Fも限られた席しかない。
僕は2Fのスタンディングだったのだが、それでも充分に近い距離だったと言えるだろう。
もちろん贅沢を言えばキリがない。
聴く場所というよりも、その場で生で歌が聴けることを喜ばなくてはいけない。
一言で言うならば「カッコイイ」に尽きるだろう。
68歳? ぜんぜんそんな様子は感じられなかった。
黒を基調とした服装で、縁ありの白いハットをかぶっていた。
元々ギターを弾いていたのだが、最近はキーボードということが多いようだ。
ハーモニカも健在で、時折スパイスのように吹いては
その見事さに感動してしまう。
そして何よりも声である。
あのダミ声に1歩引いてしまう人もいるかもしれないが、
より艶やかで張りのある声は、とても70近い人の声とは思えないほど
美しく、胸に突き刺さった。
「ライク・ア・ローリング・ストーン」や「風に吹かれて」、
「オール・アローン・ザ・ウォッチタワー」など昔の名曲も取り上げるが、
完璧にアレンジを変えており、
ちょっと聴いた前奏では全く別の曲のようになっている。
ところがそのスピードを変えたり、音程を変えたりすることで
ディランが昔の曲に縛られず、さらに突き進んでいこうとする姿が感じられる。
「追憶のハイウェー61」など、その疾走感はたまらないほどエネルギッシュだった。
『モダン・タイムズ』や『タイム・アウト・オブ・マインド』など
近年の作品からも曲を取り上げ、一所に止まらない
ディランの歌手魂がうかがえるライブだった。
幅広い年齢層が集まり、ディランの声に酔いしれた。
ときどきすっと左手を水平に切って、ポーズを決める。
もうカッコイイの何者でもない。
2時間立ちっぱなしで歌いっぱなし。
止まることを知らない68歳は、溢れ出るエネルギーを隠すこともせずに
一夜一夜を完全燃焼していった。
正直「最高!」の言葉以外が見つからない。
ぜひ、もう一度、来日をしてくれないものか?
今までディラン来日はあれども大きなコンサート会場等で行われてきた。
ディランの自伝にも出てくるのだが、
ディランが今までのマンネリ化した歌手活動に疑問をもち、
濃厚で自分も楽しむことのできる場としてライブを実施していきたいという希望をもった。
それが「ネヴァーエンディング・ツアー」である。
より観客に近い場所で、より熱くなれる、
歌手として最も基本的な欲求を満たそうと思うのは当然のことであろう。
事実前回の来日の際にも「もっと小さいライブハウスでもやってみたい」という
希望をディランが言っていたようだ。
今回の来日ではそれが実現した形になる。
1Fはオールスタンディング。2Fも限られた席しかない。
僕は2Fのスタンディングだったのだが、それでも充分に近い距離だったと言えるだろう。
もちろん贅沢を言えばキリがない。
聴く場所というよりも、その場で生で歌が聴けることを喜ばなくてはいけない。
一言で言うならば「カッコイイ」に尽きるだろう。
68歳? ぜんぜんそんな様子は感じられなかった。
黒を基調とした服装で、縁ありの白いハットをかぶっていた。
元々ギターを弾いていたのだが、最近はキーボードということが多いようだ。
ハーモニカも健在で、時折スパイスのように吹いては
その見事さに感動してしまう。
そして何よりも声である。
あのダミ声に1歩引いてしまう人もいるかもしれないが、
より艶やかで張りのある声は、とても70近い人の声とは思えないほど
美しく、胸に突き刺さった。
「ライク・ア・ローリング・ストーン」や「風に吹かれて」、
「オール・アローン・ザ・ウォッチタワー」など昔の名曲も取り上げるが、
完璧にアレンジを変えており、
ちょっと聴いた前奏では全く別の曲のようになっている。
ところがそのスピードを変えたり、音程を変えたりすることで
ディランが昔の曲に縛られず、さらに突き進んでいこうとする姿が感じられる。
「追憶のハイウェー61」など、その疾走感はたまらないほどエネルギッシュだった。
『モダン・タイムズ』や『タイム・アウト・オブ・マインド』など
近年の作品からも曲を取り上げ、一所に止まらない
ディランの歌手魂がうかがえるライブだった。
幅広い年齢層が集まり、ディランの声に酔いしれた。
ときどきすっと左手を水平に切って、ポーズを決める。
もうカッコイイの何者でもない。
2時間立ちっぱなしで歌いっぱなし。
止まることを知らない68歳は、溢れ出るエネルギーを隠すこともせずに
一夜一夜を完全燃焼していった。
正直「最高!」の言葉以外が見つからない。
ぜひ、もう一度、来日をしてくれないものか?