ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

「大学政策と価値ある情報の生かし方~事業仕分けを経験して~」

2010年08月20日 | 日記
ツイッターとの関係でブログの更新が遠のいてすみません。やっと更新です。

今日は、去る8月6日(土)富山市であった糖尿病情報学会で「大学政策と価値ある情報の生かし方」という講演について、前のブログのコメント欄に、その講演をお聞きになっていたからから、時間も延長して最悪の講演だったというご批判もいただいたこともあり、反省を込めて報告をさせていただきます。

この講演は私の恩師の前富山大学理事で附属病院長をお努めになった小林正(まさし)先生から依頼されての講演でした。ちょっと糖尿病情報学会とは直接の関係のない話になってしまったのですが、「情報」ということに関連づけてということだったので標記のタイトルにさせていただいたわけです。

いろいろと忙しくて(言い訳にはならないのですが)準備が泥縄になってしまって、直前までトラブル続きだったことはツイッターでもご報告しましたね。そんなことで正直、準備不足だったと反省をしています。Toyamaさんをはじめ聴衆の皆さんには申し訳ない講演をしてすみませんでした。

さて、講演の内容ですが、スライド数が64枚と35分の講演時間でしゃべるのは最初からむりだったですね。この点も反省点。その中からほんの一部のスライドをご紹介いたします。
その内容は、私の経験した、大学政策に影響を与えたと思われる3つの事例から、どういうファクターが大切なのかを考察したものです。

1つめの事例は国立大学の運営費交付金を傾斜配分して地方大学の予算が半減するという試算が出た時に私が緊急アピールを行った時のことです。大学の地域貢献を一生懸命やり、かつ情報発信(広報)に力をいれて地域や学内のみなさんのご理解をえていたことが、知事や市長が動いて下さることにつながり、政策の変更に結びつきました。

2つめの事例は、私が国立大学協会の経営改善小委員会の委員長として附属病院の経営データを詳細に集めて分析し、経営改善係数という附属病院交付金を削減するルールが現状に合わないことをデータでもってお示しし、最終的に経営改善係数の撤廃に結びつきました。

3つめは、事業仕分けで、これはまだ政策決定に影響を与えたのかどうか不明ですが、大学の存続のためには、ソーシャルメディアを含めて、大学のトップおよび全教職員が情報を発信して、(国立)大学の意義を国民に理解してもらうことが不可欠であることを感じました。

大学の全教職員はブログ・ツイッターをやるべし!!
コメント (4)
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