肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『トゥー・ブラザーズ』、観ました。

2005-09-25 14:26:29 | 映画(た行)
トゥー・ブラザーズ スタンダード・エディション

東宝

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 『トゥー・ブラザーズ』、観ました。
緑生い茂るアンコールの遺跡で生まれたトラの兄弟クマルとサンガ。
人間の手により親を失い、兄と離ればなれになった弟のサンガを
かくまう少年との交流。しかし一年後、サンガは非情な運命のもと
兄のクマルに再会する‥‥。
 ネコ大好きのオイラにとっちゃーこの映画、まさに地獄の業火に
焼かれる苦しみ、、最後まで観るのが辛かった(涙)。親を殺され、
兄弟の絆を引き裂かれた孤児(みなしご)兄弟トラの憐れ‥‥、
オイラはそれが作り話だとは分かっちゃいても、可哀想で、可哀想で、
もう涙が流れっぱなし。人生擦れっぱなしのオイラにも、まだこんなに
涙なんてものが残ってたんだね。思わずジーンと‥‥、オイラは横で
スヤスヤ眠っていた“トラ柄の愛猫”をギュッと抱きしめる。
愛猫は一瞬迷惑そうに「ニャ~」と一鳴き、、その後観念したように
オイラの腕で再び眠り始めた‥‥。
 まぁ、映画としては完全な“ファミリー向け”といった感じで、
冷静な大人の視点で見たら「おいおい、そんな事あるわけねぇーだろ」と
ツッこみたく箇所も多々あるんだけどね。ただ、ボクはこの映画に限って、
脚本がどうとか、演出がどうとか、そういう指摘は一切したくはないのです。
だって現実に今、世界に野生のトラは5000匹しかいなくなって、
その原因のほとんど全ては我ら人間によるものなのだから‥‥。
例えば、あと数年後、野生のトラが絶滅し、トラの住める場所が
動物園のオリの中しかなくなったら、ボクたちは自分の子供や孫たちに
何と言い訳すれば良いんだろうか(涙)。この映画を観終わって、
その事について家族で話し合う機会を得たとすれば、それこそが
今作にとっての「成功」を 意味しているんだと思う。

    いつまでも多くの仲間たちとともに暮らせる地球を…。
NPO法人 JWCS・トラ保護基金  http://www.jwcs.org/


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