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『ゼブラーマン』、観ました。
子供の頃に見たテレビ番組『ゼブラーマン』に夢中になるあまり、こっそり
自分でコスチュームを作る家庭崩壊気味のダメ小学校教師・市川。それを着て
夜中街に出た彼は、 何と宇宙人が寄生した怪しいヤツらと闘うハメに‥‥。
めでたいゼ、映画100本メモリアル、哀川翔が特撮ヒーロー物に挑戦だッ!
どうか期待しないで観て欲しい‥‥、どうか馬鹿にしないで観て欲しい‥‥、
どうか見捨てないでいて欲しい‥‥。
中途半端なギャグに歯痒さを感じ、みえみえの展開にオレは地団駄を踏む。
しかし、この“馬鹿馬鹿しい脱力感”こそオレ達みんなが望んだもので、
ある意味では期待通りの出来だと言える。「白黒つけるゼ、ゼブラーマン」の
決めゼリフは最高級にタフネスだし、「白の黒のエクスタシー」は最上級に
セクシャルだ(笑)。しかも、ハジけてるのは、ゼブラーマン=哀川翔だけに
限らず、鈴木京香扮するゼブラーナースにも驚いた。胸元はだけた
縞々(しましま)ナースのコスチューム、両手にゃ巨大な注射器持っている。
こいつは夢か‥幻か‥、一度(ひとたび)お注射打てば、ゼブラーマンの
失くしたお手手がニョキニョキニョキと生えてくる。すると、してやったりの
京香ナースがニヤリと笑った、、 その笑顔が眩しいゼ(笑)。あえてオレは
ここで断言する、鈴木京香は今この瞬間“ホンモノの女優”になった。
開き直った女優魂は美しいのダ!(笑)
まぁ、映画は「仮面ライダー」や「キカイダー」に代表される変身ヒーロー物の
パロディというよりは、オレたちひょうきん族の「タケちゃんマン」に近いと
思うんだけどね。残念なのは、 その「タケちゃんマン」にはブラックデビルや
アミダばばぁのような強力な悪役がいたのに対し、本作『ゼブラーマン』には
それがない。最後のクライマックスもCGオンリーじゃなくて、例えば、誰もが
あっと驚くような超大物俳優にヒール役をやらせても良かったと思う。強烈な
個性同士のバトルの方が観る側も盛り上がるし、馬鹿馬鹿しさも増してくる。
結論としては“想像通り”の面白さはあっても“期待以上”の衝撃度はない映画、
いっそ全くのダメダメ映画ならオイラもからかい甲斐もあったのになぁ。
ハイ、不完全燃焼デス(笑)。