監督:ロブ・ライナー
出演:ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ショーン・ヘイズ、ロブ・モロー、ビバリー・トッド
『最高の人生の見つけ方』、映画館で観ました。
自動車整備工のカーターと実業家で大金持ちのエドワードが入院先の病院で
相部屋となる。方や見舞いに訪れる家族に囲まれ、方ややって来るのは秘書だけ
という2人には何の共通点もなかった。ところが、共に余命半年の末期ガンで
あることが判明し、カーターが死ぬ前にやっておきたいことをメモした“棺おけ
リスト”を見つけたエドワードはリストの実行を持ちかける。2人は周囲の反対を
押し切って冒険の旅に出る‥‥。
オイラがこの映画を観ようと思ったのは、公開間もない、とある5月の日曜日の
ファーストショー。休日とはいえ、何も9時15分の朝っぱらからノコノコ起き出して、
映画館まで出掛けてくる暇人なんて(?)そうそう居ないに違いない…。ところが、
その当ては見事に外れ、館内はオイラと同じくらいの年代から、もうチョイ上の
世代まで、幅広い客層が押しかけて、ほぼ満席状態。まさか、これらの人が
ジャック・ニコルソン見たさで来たとは思えない。ましてやモーガン・フリーマンの
フリークってこともなさそうだ(笑)。早い話が、オイラの住む身近にも、“最高の
人生”を見つけられずにいる人がこんなに沢山居たってことなのかい??、
映画は“時代を映す鏡”というが、これぞ、現在の世相を反映しているようで、
複雑な気持ちにさせられた。
さて、巷の間では、この映画を“もうひとつの『スタンド・バイ・ミー』”とみる
向きが多いみたい。で、果たして本当のところ、そうなのか??、うん、監督の
ロブ・ライナーの身になって察するに、それは一概に間違いじゃなく、彼も歳を
重ねた分、考え方も変わり、『スタンド・バイ・ミー』とは“違ったアプローチ”から
改めて“男同士の友情”ってやつを描いてみたくなったんじゃあるまいか。
ただ、『スタンド・バイ・ミー』が“<夢>のように遠い日の、ノスタルジックな
思い出物語”だとしたら、今作の『最高の人生の見つけ方』は“死の<現実>に
直面することで、人生の本当の意味を見出していく”とでもいうのかな。
単刀直入にいうと、『スタンド・バイ・ミー』では主人公の視点が“輝ける過去”に
振り向いていたのに対し、この映画の主人公は目の前の“現実を直視”した上で、
その視点は“未来”の方角を指している。そう、彼らは自分に残された僅か
6ヶ月をどうやって生きるかの方にアタマが一杯なんだ。そう思うと、確かに
物語のテイストは『スタンド・バイ・ミー』かもしれないが、テーマの根幹に
あるのは黒澤明の『生きる』のようにも思えてくる。いや、この映画では
“ストーリー”云々より、もっと特出すべき箇所がある。“脚本の素晴らしさ
(思わず、胸にグッとくる名セリフの数々)”とか、“(個性を最大限に生かした)
キャスティングの妙”とか、そして、勿論“(老獪にして)役者陣の頑張り”も…。
それにしても、主演のニコルソンはこの手の役(イヤミな奴がひょんな事から
自らを知り、悔い改めていく役柄)をやらせたら右に出る者はない。…っていうか、
今にして、この映画のこの役は、ニコルソン以外に考えられないとさえ思えてくる。
究極の目立ちたがり屋にして楽天家、この人ほど“人生を楽しんでいる人”って
他にいるんだろうか。例えば、彼の私生活をみてみると‥‥、実は、知る人ぞ知る、
ニコルソンはNBAのLAレイカーズの大ファン。NBAファンの間では“レイカーズの、
影のヘッドコーチ”と評され、LAで試合のある夜は、皆勤賞でコートサイドの
特別席に陣取って、大声あげて応援する(笑)。下の写真は、そのレイカーズの
エース、コービー・ブライアントが今期“MVP”を取った際、ナイキに特別注文で
作らせた“MVP”Tシャツだとか。何とTVカメラに向かって自慢げに見せ付けて
おります。普通はしないよなぁ~、世界的な大スターがこんなこと(笑)。これって
日本でいう“徳光さん”状態だもんなぁ。これぞ、まさしく“最高の人生”‥‥。
ちなみに、レイカーズのゲームは、バスケットのルールとかしらなくても、
ニコルソンを観てるだけで結構楽しめちゃいマス(笑)。
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