go-ichi-maru blog

気ままなつぶやきです。

スピリチュアル・バリ 3

2010-12-30 15:37:24 | 海外旅行記

一夜明けてバリ島2日目!

 

いよいよ活動開始!

 

暗くてよくわからなかったけど,ビラの正面です。

 

羽根の赤いトンボがお出迎え

 

ビラの玄関

 

神様が守ってくれます。

 

頭のてっぺんではアリがケンカしてました。

 

早いビュッフェモーニング。モンキーバナナがうまい。

 

朝一にバリ島最高峰のアグン山(3142m)が美しい。

 

これで穂高とほぼ同じぐらいの標高がある。

 

現在も活動している活火山で,50年以内に噴火すると言われている。

 

でも,バリの人々にとって,この山は神様。

 

バリ・ヒンドゥーでは,山は神の住む場所,海は死に近い場所とされています。

 

一度登ってみたい山です。

 

でも,今回行くのはアグン山ではなく,ランプヤン寺院


バリ島東部にある寺院で,雲に隠れているスラヤ山(1175m)の山頂にある。

 

その中腹にある大社。割れ門がおわかりになるでしょうか。こちらは表参道になる。

今回は裏参道から入山。

かなりのパワースポットといわれていて,バリの人々にとっては聖地である。日本人のお伊勢参りのように一生に一度は訪れたいと願うようだ。

 

写真では伝わりにくいけど,ここ,かなりの上り坂で,8人載ってる車で登れなかったので,エアコン切って,窓開けて,ローギアで勢いつけて登った。

 

こんな経験,日本じゃなかなかできんよなあ。

 

登り切った時の連帯感!笑えました。



車であがれるところまであがってみると,すでにいい景色!

 

ガイドのウイルソンさんと眺めている景色が↓


眼下に海まで見えて,すっげえ見晴らし!!





景色に見とれてると,あやしい人が山を登っていきます。

 

聞くと,ランプヤンのお寺のお坊さん!!

 

これは失礼しました。

 

でも,よく見るとおいおい,裸足だよ!!

 

画像ないけど,神聖な山なので,ここからはスレンダンといわれる腰巻きを巻いて登ります。

 

これは,悪いものが上に上がってこないようにストップさせる働きがあるとされます。

 

さて,クライム・オン

 


さっそく紹介してくれたのがバニラの木。この木になる実からバニラエッセンスを取るらしい。

葉っぱは何のにおいもしません。


途中でビニル袋を持ったおばちゃんに遭遇。中を見せてもらうとシダ植物っぽいヤツの葉っぱがたくさん。

 

炒めて食べるらしい。

 

自給自足の生活ですな。



こいつは一見するとただの草なんだけど,実は,レモングラス。アジアン料理にはなくてはならないハーブです。

 

少し根に傷をつけてにおいをかぐと,いいにおい!



ムディさんが手にして紹介してるのはショウガ。

この後,しっかりと埋めて元に戻していました。

 

自然に優しいツアーです。

 

こんな山の中腹にも民家が!!



誰が飼っているんだか,牛小屋もありました。

牛,かわいいですわ。



これはグァバの木。

 

おなか壊したときには,このグァバの葉を食べるとすぐに良くなるらしい。

 

グァバの実も体に良いみたい。



登山道はこんな感じ。木で囲まれているけど,尾根伝いの道を直登する感じです。

 

結構きつい



裏参道の中継点に,ある大社でメディテーション

 

ムディ山がそのお供え物を作ってメディテーションの準備をしています。



バリ・ヒンドゥーの形式に従ってメディテーションの準備をします。

 

ここで,「プラナヤマ」という呼吸法,つまり腹式呼吸の仕方を教えてもらいます。

 

鼻から5秒ずつかけて息を吸い,吐く。

 

ムディさんがオーラを開き,神様が入りやすい状態を作るとのこと。

 

そうすることで,心が良くなる。心が良くなると前向きな考え方になる。そして良い言葉が出るようになるとのこと。

 

spirit,thinking,taiking ヒンドゥーでは,いつも3段構えの考え方です。



かなりジャングルっぽい雰囲気になってきました。



たくさんのパンダナスが生えてます。タコの木といわれるもので,マングローブのように支柱根を出して体を支えます。

 

スレンダンという腰巻きを巻いていますが,それは,悪いものが下から上がって来れないようにするため。



見上げてみると,すっげえミステリアスな雰囲気。

ジャングルの木々は,生き延びるのに必死です。

周囲には落葉した葉っぱがたくさんありました。その葉の下にはたくさんの虫たちが生き,他の草木が生えないように日光を遮っています。

 

パンダナスの葉でこんもりした山みたいになっています。太陽の光を独り占めしようとする植物の営みですな。

 

 

パンダナスの生えてる群生地の足下に目をやると,給水タンク。

 

これ,きっと運んできたんでしょうねえ。いったいどうやって?

 

二人組ぐらいで担いできたのかな?

 

 

ここではシダも巨大化し,木生シダのヘゴもたくさん生えてます。

 

まさにジュラシックパークの世界

木生シダの葉が、青空に美しいアートとなって覆い被さっています。

 

 

さあ,ランプヤン寺院に到着です。

 

 

お祈りの順番待ちがあったので,その間,おばちゃんが入れてくれるバリコーヒーで休憩。

 

バリコーヒーは,すっごいこまかいコーヒー豆なので,少し沈殿するのを待って飲みます。

 

当然,飲むのは上澄みのみ。こういった感じで豆のカスが残ります。

 

 

さて,ここからは,スレンダンの他,サロン(腰巻き)を巻き,ウドゥンといわれるはちまきを帽子のようにしたものをかぶって(巻いて?)完全なヒンドゥースタイルになっていよいよお参り。

 

この竹から聖水がわき出ているといわれている。

 

ヒンドゥー教では,水はいろんなものを浄化する働きがあるとされている。

 

一番前でお参りしているのがお坊さんで,その後ろの人たちはお参りに来ている人たち。

お経みたいなのを唱えている間はメディテーションをします。

 

その後,お坊さんが来て三回聖水をかけてくれます。1度目は手をこすりあわせ,2度目は口に含み,3度目は顔を洗います。

 

そのあと,お米をひとつまみ取って,少し食べ,少しおでこにくっつけ,残りは手で払います。

 

すべて,三段構え。

 

これでお参り終了。

 

 

ランプヤンにはたくさんの野ザルがいます。

 

そして,表参道を通って下山。

 

 

表参道にある大社です。

 

こちらの方はかなり迫力あります。

 

悪いものは,まっすぐしか進むことができないので,このように階段をつくって悪いものがこの門を通ることができないようになっています。

 

入り口も三カ所。

 

ブラフマン,ヴィシュヌ,シヴァの三神の入り口とされます。

 

 

門は閉ざされていましたが,一番上まであがってみました。

 

そこから見た景色がこれ。

 

うーん,ヒンドゥーの神様は幸せですわ。

 

 

ヒンドゥー寺院によく見られる割れ門。

 

悪いものが入ってこようとすると,この割れ門が閉じて入ってこられないようになるそうです。

 

 

表参道は,結構参拝する人が多いせいか,ゴミも多いです。これは清掃登山をしなくては!!

 

帰りは階段が多く,かなり膝にきますねえ。

 

「昼はグラミーを食おう」

って話になったとき,急にムディさんとか元気になったのが印象的でした。

 

いやあ,ランプヤン,心洗われましたよ。