(原題:集結號/ASSEMBLY)
【2007年・中国】試写で鑑賞(★★★★☆)
第12回釜山映画祭オープニング作品。
第21回東京国際映画祭特別招待部門正式出品作品。
第17回金鶏百花映画祭で、最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞を受賞。
第2次世界大戦後、中華人民共和国建国前夜。人民解放軍と国民党軍の戦いの中で、最も死者が多く、最も熾烈な戦いと言われた准海戦役が勃発する。人民解放軍139団3営第9連隊長グー・ズーティ(チャン・ハンユー)は47名の部下を従え、"撤退のラッパが鳴らされるまで旧炭鉱を死守せよ"という任務を遂行することになる。その場所は、淮海戦役の最前線。圧倒的な数で押し寄せる国民党軍の攻撃に、部下たちは次々と命を落としていく。負傷した兵士が死に際に『ラッパの音が聞こえた』とグーに撤退の進言を遺すが、爆風で耳をやられていたグーはそのまま駐留を決め込む。戦いは終わり、グーだけが生き延びるという結果になってしまった。数年後。グーは、戦場で散っていった仲間たちが"名誉の戦死"ではなく、"失踪者扱い"になっていることを知らされる。仲間たちの名誉を取り戻すために、孤独な真相追求の行動を開始する…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/7e/a29bb26fafad41b653fd9157a0242ee3.jpg)
実はともやって、バイオレンス映画が好きなくせに、戦争映画は大嫌いなんです。
そこにはヒロイズムも格好良さも存在していないから。
だから戦争映画って、今まで本当に数本しか観てません。
なんでこの作品を観たかというと、監督が「女帝-エンペラー-」のフォン・シャオガンだったからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b6/63e9ba9548d81de58d4e815f9947d40e.jpg)
…とはいえ、冒頭10数分の戦場シーンは、あまりにリアルすぎて、全編こんなだったらどうしようかと思ってました。
でも冒頭の戦闘シーンが終わったら、別物の映画のような静かで緩やかな時間が流れていきます。
グー・ズーティによる静かな戦い。
仲間の…部下の死体が発見されなければ、部下たちが勇敢に戦って死んでいった証明ができない。
グー・ズーティは変わり果てた戦場跡を、弔った場所を捜して掘り続ける。
途中、韓国兵になりすましてアメリカ兵を欺く…なんてコミカルな場面もあるけれど、こういう静かな…でも胸の奥に熱いモノを秘めた映画って好きだなぁ。
この作品は、わずか3ページの史実に基づいて書かれた短編小説を元にして描かれたらしい。
中国の歴史なんて知らないに等しいから、こういうのもたまにはいいね。
監督はフォン・シャオガン。
2009年1月17日公開
公式HP:戦場のレクイエム
■フォン・シャオガン監督作品はこちら
【2007年・中国】試写で鑑賞(★★★★☆)
第12回釜山映画祭オープニング作品。
第21回東京国際映画祭特別招待部門正式出品作品。
第17回金鶏百花映画祭で、最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞を受賞。
第2次世界大戦後、中華人民共和国建国前夜。人民解放軍と国民党軍の戦いの中で、最も死者が多く、最も熾烈な戦いと言われた准海戦役が勃発する。人民解放軍139団3営第9連隊長グー・ズーティ(チャン・ハンユー)は47名の部下を従え、"撤退のラッパが鳴らされるまで旧炭鉱を死守せよ"という任務を遂行することになる。その場所は、淮海戦役の最前線。圧倒的な数で押し寄せる国民党軍の攻撃に、部下たちは次々と命を落としていく。負傷した兵士が死に際に『ラッパの音が聞こえた』とグーに撤退の進言を遺すが、爆風で耳をやられていたグーはそのまま駐留を決め込む。戦いは終わり、グーだけが生き延びるという結果になってしまった。数年後。グーは、戦場で散っていった仲間たちが"名誉の戦死"ではなく、"失踪者扱い"になっていることを知らされる。仲間たちの名誉を取り戻すために、孤独な真相追求の行動を開始する…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/7e/a29bb26fafad41b653fd9157a0242ee3.jpg)
実はともやって、バイオレンス映画が好きなくせに、戦争映画は大嫌いなんです。
そこにはヒロイズムも格好良さも存在していないから。
だから戦争映画って、今まで本当に数本しか観てません。
なんでこの作品を観たかというと、監督が「女帝-エンペラー-」のフォン・シャオガンだったからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b6/63e9ba9548d81de58d4e815f9947d40e.jpg)
…とはいえ、冒頭10数分の戦場シーンは、あまりにリアルすぎて、全編こんなだったらどうしようかと思ってました。
でも冒頭の戦闘シーンが終わったら、別物の映画のような静かで緩やかな時間が流れていきます。
グー・ズーティによる静かな戦い。
仲間の…部下の死体が発見されなければ、部下たちが勇敢に戦って死んでいった証明ができない。
グー・ズーティは変わり果てた戦場跡を、弔った場所を捜して掘り続ける。
途中、韓国兵になりすましてアメリカ兵を欺く…なんてコミカルな場面もあるけれど、こういう静かな…でも胸の奥に熱いモノを秘めた映画って好きだなぁ。
この作品は、わずか3ページの史実に基づいて書かれた短編小説を元にして描かれたらしい。
中国の歴史なんて知らないに等しいから、こういうのもたまにはいいね。
監督はフォン・シャオガン。
2009年1月17日公開
公式HP:戦場のレクイエム
![]() | 戦場のレクイエム [DVD]ポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る |
■フォン・シャオガン監督作品はこちら
![]() | 女帝[エンペラー] コレクターズ・エディション(2枚組)ギャガ・コミュニケーションズこのアイテムの詳細を見る |
![]() | イノセントワールド 天下無賊 [DVD]アミューズソフトエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
![]() | わが家の犬は世界一 [DVD]キングレコードこのアイテムの詳細を見る |
![]() | ハッピー・フューネラル [DVD]ソニー・ピクチャーズエンタテイメントこのアイテムの詳細を見る |
フォン・シャオガンzつて、
あの本国で大ヒットした『ハッピー・フューネラル』の監督。
あれも、ある意味、その時代を切り取っていてオモシロかったです。
で、『わが家の犬は世界一』も
中国批判が…。
そんな監督がいきなり『女帝/エンペラー』。
おいおいチャン・イーモウかよと思ったら、
こんどは歴史を見据えた戦争映画。
一筋縄ではいかない監督ですね。
実はフォン・シャオガン監督作品って「女帝-エンペター-」しか観てないんですよねw。
「わが家の犬は世界一」は、公開当時気になっていたんですけど、結局観られず…。
割と面白い作風の監督みたいですね。
今度いろいろと観てみようと思います~♪
戦争を知らないから尚更なのかもしれませんが、文字通り“死守”。。。 理解したくないです。
映像もすざまじいものでしたし、戦った方々の最後の状況を考えると辛すぎます。
戦争で得るものはないような気がするのですが、
でも、「チェ・ゲバラ」のような革命は別?なのか
色々な種類、状況、視点から“戦い”を観ると、自分で自分の考えがわからなくなってきます。
死守…死んでも守る。
とはいえ、死んだら守れないから、死にそうになっても逃げるなってことですよね。
つまり死守の命令は、事実上死の宣告に等しかったんでしょうね。
本当に世の中から戦争が無くなりますように。