呪怨ザ・グラッジ３

2010年02月02日 | 映画（さ行）

（原題：THE GRUDGE 3）
【2009年・アメリカ】DVDで鑑賞（★★★☆☆）

2004年「THE JUON／呪怨」（原題：THE GRUDGE）
2006年「呪怨パンデミック」（原題：THE GRUDGE 2）」
ジャパニーズ・ホラーをリメイクしたハリウッド版のシリーズ３作目。

イリノイ州シカゴ。一家惨殺事件の生き残りの少年ジェイク（マシュー・ナイト）は精神病院に入れられ、サリヴァン医師（ショウニー・スミス）の元で精神鑑定を受けていたが、密室内で謎の惨死を遂げる。
東京ではOLのナオコ（池端えみ）が、姉である伽椰子（堀内愛子）が夫に殺される夢に魘されていた。そして新聞でシカゴの事件を知ったナオコは、伽椰子の怨念がアメリカで猛威を振るっていることを確信し、シカゴへ向かう。
一家惨殺事件が起きたアパートの管理人を務める兄マックス（ギル・マッキニー）と妹のリサ（ジョアンナ・ブラッディー）、そして病気がちなローズ（ジェイディ・ホブソン）。事件以来住人が減り始め、マックスはこの事態を何とか打破しようとしていた。やがてローズやリサは、アパートで白い男の子=俊雄（土屋神葉）の姿を見るようになり、伽椰子はジェイク事件の関係者やアパートの住人たちを次々に襲い始める…。

Vシネマ版
1999年「呪怨」。
2000年「呪怨２」。
劇場版
2002年「呪怨」。
2003年「呪怨２」。
そしてハリウッド版とリメイクされるごとに進化を遂げていく「呪怨」シリーズ。

ただし、今回清水崇は製作総指揮という立場で、監督はしていない。
ま、ほとんどノータッチという感じでしょうか。

「呪怨パンデミック」直後の物語だったので、前作の物語を思い出すまでに結構時間かかりました（笑）。

あ～、もう清水監督の手を完全に離れてしまったのね～。
「呪怨」シリーズの特徴ともいえる、時系列シャッフルも無く、アメリカという土地が舞台なので、伽椰子の移動は２足歩行が中心（椅子が文化の国だからね～）。

そして、伽椰子に妹がいた…というような、アメリカドラマ特有の後付け設定。
ハリウッド版は「呪怨パンデミック」からリメイクの域を外れ、オリジナル路線に突入してはいたけれど…。
さらには「シャイニング」のようなラストの流れ。
「呪怨」シリーズって、そういう展開じゃないでしょ～。
いかんいかんいかん～♪

一番大きいのは、過去６作品で伽椰子をずっと演じてきたキャストが変更されている点。
やっぱり伽椰子は藤貴子じゃなきゃ…と感じました。
ちょっとした動き、表情…これは唯一無二のモノだからねぇ。
俊雄もキャスト変更で３代目。
子役は成長しちゃうんでしょうがないんだけど、今回の俊雄はすごい違和感。
何が違和感って、黒いボクサーパンツを履いているのだ。
俊雄はそれじゃいかんでしょ？
白のブリーフじゃないと！
アメリカに来たからお洒落になったのか？

あの終わり方は、続編考えているのかもしれないけど、清水崇が監督しないのなら続編はもう止めにしてほしいな。

※やっぱりVシネマ版が一番怖かったな。

監督はトビー・ウィルキンス。