(原題:THE WRESTLER)
【2008年・アメリカ/フランス】試写で鑑賞(★★★★☆)
2008年ゴールデン・グローブ賞・主演男優賞&主題歌賞受賞。
2008年英国アカデミー賞・主演男優賞受賞。
2008年ヴェネチア国際映画賞・金獅子賞受賞。
2008年インディペンデント・スピリット賞・作品賞&主演男優賞&撮影賞受賞。
2008年放送映画批評家協会賞・歌曲賞受賞などなど、他にも世界中の映画賞を総なめ。
かつて栄光のスポットライトを浴びた人気プロレスラーの孤独な後半生を描いたヒューマンドラマ。
80年代にはマジソン・スクウェア・ガーデンを満杯にし、数々の雑誌の表紙を飾った人気プロレスラーのランディ・"ザ・ラム"・ロビンソン(ミッキー・ローク)。しかし20年経った今は、老体に鞭打ちながら、小さな地方興行に出場して細々と現役を続けていた。ランディはトレーラーハウスに一人暮らし、スーパーマーケットでアルバイトを生活の足しにしながら孤独な日々を送っていた。唯一の楽しみは、ストリップ・バーに務めているキャシディ(マリサ・トメイ)に会いに行く事。そんなある日、試合の直後に長年のステロイド常用がたたり、ランディは心臓発作を起こして倒れてしまう。手術で一命を取り留めたランディは、医者から『激しい運動=プロレスの禁止』を勧告されてしまう。自分からプロレスを取ったら何も残らなくなってしまう。孤独を感じたランディは長年疎遠になっていた娘ステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に連絡し、家族の絆を復活させようとするが…。
今の若い人は、ミッキー・ロークが一時期プロボクサーだったことを知らない人もいるんだろうなぁ。
1992年に行われたダリル・ミラーとの対戦は、ともやもリアルタイムで見てましたが、あの「猫パンチ」1ラウンドKO勝ちは、ある意味伝説の試合ですからね~。
そんなミッキー・ロークが演じるのは、落ちぶれた人気レスラーの生き様。
それにしても、ともやは気になる映画を"iTunes Movie Trailers"でチェックしたりするんですけど、最初これホラー映画だと思ってたんですよね。
このポスター、絶対ホラー映画の殺人鬼ですもん(笑)。
映画の中では、試合の段取りといった、シナリオのある試合のことを、さらって語っちゃってますが、これについて言及するとめちゃめちゃ長くなると思うので、ともやもさらっと流しちゃいます。
ただ、シナリオがあったとしても、そのシナリオをお客さんに楽しんでもらうためには、技術や経験、それを行うだけの肉体が必要…ということです。
チラシを見ると"真の家族愛"とか"全ての女性たちに"とか書いてありますけど、そんな感動作じゃ絶対ありません。
これは"リングの中でしか生きられない…プロレスでしか自分の存在理由を見つける事のできないダメな男の物語"です。
想いを寄せていたストリッパーのキャシディに振られ、うまく行きかけた娘との関係も壊し、すべてを失ってしまったランディ。
一度は引退を表明したが、20年前に伝説となる試合をしたアヤットラー(アーネスト・ミラー)との再戦を決意する。
ああ、あの試合の様子を夢枕獏さんにノベライズしてもらいたいなぁ。
試合中に心臓発作を起こし、苦しそうにするランディに向かってアヤットラーは『もういい、俺をフォールしろ!』と言う。
その時のランディの想いは手に取るように分かります。
ファンは俺の必殺技"ラム・ジャム"でお前に勝つ事を望んでるんだ。
そんなしょっぱい試合をファンに見せられるわけないだろ?
俺はプロのレスラーだ。
このリングで最高の試合を見せる事ができれば本望さ…。
興行ランキングにはまったく入って来なかった作品だけど、さまざまな賞を総なめにしたの分かります。
感動作じゃないけど、魂に染みるいい映画でした♪
監督はダーレン・アロノフスキー。
追伸。
6月13日。奇しくもこの「レスラー」の公開日に、プロレスリング・ノアの三沢光晴選手が、試合中に心肺停止状態となり、午後10時10分に亡くなられました。
もう衝撃でした。
あの三沢が!?
最初はこの映画のための宣伝なんじゃないか…とまで疑いました。
まだ46歳。
ともやよりも年上ですが、同世代と言ってもいいでしょう。
2005年の橋本真也に次いで、またプロレス界の巨星が逝ってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
2009年6月13日公開
公式HP:レスラー
【2008年・アメリカ/フランス】試写で鑑賞(★★★★☆)
2008年ゴールデン・グローブ賞・主演男優賞&主題歌賞受賞。
2008年英国アカデミー賞・主演男優賞受賞。
2008年ヴェネチア国際映画賞・金獅子賞受賞。
2008年インディペンデント・スピリット賞・作品賞&主演男優賞&撮影賞受賞。
2008年放送映画批評家協会賞・歌曲賞受賞などなど、他にも世界中の映画賞を総なめ。
かつて栄光のスポットライトを浴びた人気プロレスラーの孤独な後半生を描いたヒューマンドラマ。
80年代にはマジソン・スクウェア・ガーデンを満杯にし、数々の雑誌の表紙を飾った人気プロレスラーのランディ・"ザ・ラム"・ロビンソン(ミッキー・ローク)。しかし20年経った今は、老体に鞭打ちながら、小さな地方興行に出場して細々と現役を続けていた。ランディはトレーラーハウスに一人暮らし、スーパーマーケットでアルバイトを生活の足しにしながら孤独な日々を送っていた。唯一の楽しみは、ストリップ・バーに務めているキャシディ(マリサ・トメイ)に会いに行く事。そんなある日、試合の直後に長年のステロイド常用がたたり、ランディは心臓発作を起こして倒れてしまう。手術で一命を取り留めたランディは、医者から『激しい運動=プロレスの禁止』を勧告されてしまう。自分からプロレスを取ったら何も残らなくなってしまう。孤独を感じたランディは長年疎遠になっていた娘ステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に連絡し、家族の絆を復活させようとするが…。
今の若い人は、ミッキー・ロークが一時期プロボクサーだったことを知らない人もいるんだろうなぁ。
1992年に行われたダリル・ミラーとの対戦は、ともやもリアルタイムで見てましたが、あの「猫パンチ」1ラウンドKO勝ちは、ある意味伝説の試合ですからね~。
そんなミッキー・ロークが演じるのは、落ちぶれた人気レスラーの生き様。
それにしても、ともやは気になる映画を"iTunes Movie Trailers"でチェックしたりするんですけど、最初これホラー映画だと思ってたんですよね。
このポスター、絶対ホラー映画の殺人鬼ですもん(笑)。
映画の中では、試合の段取りといった、シナリオのある試合のことを、さらって語っちゃってますが、これについて言及するとめちゃめちゃ長くなると思うので、ともやもさらっと流しちゃいます。
ただ、シナリオがあったとしても、そのシナリオをお客さんに楽しんでもらうためには、技術や経験、それを行うだけの肉体が必要…ということです。
チラシを見ると"真の家族愛"とか"全ての女性たちに"とか書いてありますけど、そんな感動作じゃ絶対ありません。
これは"リングの中でしか生きられない…プロレスでしか自分の存在理由を見つける事のできないダメな男の物語"です。
想いを寄せていたストリッパーのキャシディに振られ、うまく行きかけた娘との関係も壊し、すべてを失ってしまったランディ。
一度は引退を表明したが、20年前に伝説となる試合をしたアヤットラー(アーネスト・ミラー)との再戦を決意する。
ああ、あの試合の様子を夢枕獏さんにノベライズしてもらいたいなぁ。
試合中に心臓発作を起こし、苦しそうにするランディに向かってアヤットラーは『もういい、俺をフォールしろ!』と言う。
その時のランディの想いは手に取るように分かります。
ファンは俺の必殺技"ラム・ジャム"でお前に勝つ事を望んでるんだ。
そんなしょっぱい試合をファンに見せられるわけないだろ?
俺はプロのレスラーだ。
このリングで最高の試合を見せる事ができれば本望さ…。
興行ランキングにはまったく入って来なかった作品だけど、さまざまな賞を総なめにしたの分かります。
感動作じゃないけど、魂に染みるいい映画でした♪
監督はダーレン・アロノフスキー。
追伸。
6月13日。奇しくもこの「レスラー」の公開日に、プロレスリング・ノアの三沢光晴選手が、試合中に心肺停止状態となり、午後10時10分に亡くなられました。
もう衝撃でした。
あの三沢が!?
最初はこの映画のための宣伝なんじゃないか…とまで疑いました。
まだ46歳。
ともやよりも年上ですが、同世代と言ってもいいでしょう。
2005年の橋本真也に次いで、またプロレス界の巨星が逝ってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
2009年6月13日公開
公式HP:レスラー
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>ミッキー・ロークの主演の「ホーム・ボーイ」という'88年の映画です。
あ、これは観たことないです。
ミッキー・ロークがボクサー役って…実際の猫パンチ!…ですか(笑)。
でも88年ってことは、まだ格好良い頃のミッキー・ロークですよね。
今後機会があったら観てみます~~♪
レスラー人生もピークを過ぎ、娘とは絶縁状態、ステロイドの影響で心臓は弱っているありさまの中年レスラー ランディー。
せっかく 親子関係を修復するチャンスだったのに娘さんとの約束すっぽかすのは さすがにマズイよ~(´Ц`)
マリサ演じるストリッパーのキャシディのトップレスにTバック姿で踊る姿はとってもキレイでしたよ。
自分には「この場所しかない」不器用な生き方しかできないランディーは やはり 悲しい男です。
>感動作じゃないけど、魂に染みるいい映画
ともやさんが 共感するかわかりませんが、そういった映画 ボクはもうひとつ知っています。
同じミッキー・ロークの主演の「ホーム・ボーイ」という'88年の映画です。
こちらは、ロークが アメリカ各地を渡り歩く流れ者ボクサーのジョニー役です。元妻のデボラ・フューアーと共演しています
これ以上説明するとネタバレになりますので 省略しますが レスラーのランディーとはまた違った男の不器用さを「ホーム・ボーイ」のジョニーは持っています。
「レスラー」と「ホーム・ボーイ」 ともにミッキー・ロークの主演で、ふたりの不器用な男が主人公 ランディーとジョニー
ふたつの作品を比べながら見るのも 悪くないですよ
ほら、そんなに英語に堪能じゃないから、Wrestlerとレスラーが一致しなかったんだよね。
だから背景もリングってすぐ分からなかったし…。
ホラーだと思ってトレーラーみたら、ミッキー・ロークだし、ヒューマンドラマっぽいし。
でもこれはホント良かった~♪
そう云われると殺人鬼に見えてしまうし(笑)
たしかにちょっとフライヤーに書いてあるような
感動作ではなかったのですが
そう!魂に染み入ってくるようないい作品でしたね!
いろいろあったのでしょうけど
全て肥やしにしちゃってるよな
ミッキー・ロークの今後の活躍が楽しみですー。
ステイサムと共演する13ザメッティも楽しみっ☆
もうこの映画は変なイケメンしか出てない映画より、ヒットして欲しいんですけどね~。
>「あると思います」は天津木村
ムーディっぽく右から左に受け流してみました♪
うそです!
超うそです!
気づきませんでした、ごめんなサイゼリア(笑)。
(ひゅ~!)
あ、何、初夏なのに寒い北風が!?
書いてる~~!」とわかったのですが、夜遅くて
力尽きて明日にしようと思いました(笑)
レスラーにもコメントありがとうございました♪
>このポスター、絶対ホラー映画の殺人鬼ですもん
この一言、ウケました(笑)ほんと、サダコみたい
だ(笑)
ラストの試合、悪役の気遣い、ランディの気持ちに
ぐっときました(泣)
ともやさんが言われるように、感動作ではないですが
心に染み入る作でしたよね(泣)
PS.ハプニングにつけたコメントの
「あると思います」は天津木村だったのですが
ともやさんに触れてもらえなくて淋しかったです
(笑)
80年代は日本でもプロレスの全盛期でしたね。
アントニオ猪木とハルク・ホーガンが闘ったIWGP。
アントニオ猪木とマサ斎藤の巌流島で決闘。
なによりも夜の8時というゴールデンタイムにプロレスの試合が観られましたからね。
予算が無い映画のために、ブルースが無償で主題歌を提供っていうのもいいエピソードです。
80年代の曲って何であんなに胸に響くんでしょうね。
ま、その時が青春時代だったという所為もあるんでしょうけど(笑)。
ガンズとか聞くと身体が揺さぶられますもんね♪
ミッキーの友人ということでブルースが主題歌でしたけど、これがまたいいなぁ。80年代の洋楽ブームのとき、文化放送のポピュラーベストテンってあったんだけど、田舎で入りにくいのに必死に合わせてきいてました。
ミッキー・プロレス・洋楽・80年代ってこれ堪らない要素ですよ。丁度、思春期どまんなかでしたから。^^
いや~、ほんとうにリング以外では生きて行けない不器用っぷりでしたね。
ランディにとって家はリングであり、家族は仲間のレスラーたちしかいなかったんでしょうね。
もう「くぅ~!」って身悶えしっぱなしでしたよ♪
何て言うんでしょうね。
生きていられる場所で妥協してしまったら、存在理由が無くなっちゃうっていうんですかね。
男としての譲れないライン。
こういうのがたまらないのですよ♪
20年ぶりの盟友にあれだけ心配させておきながら、それでも俺はプロレスラーとしてリングの上で生きる!という信念を言葉ではなく行動で示す男臭さ。
久しぶりに「くぅ~!たまらんぜ!」と言いたくなりましたよ!
若いレスラーに尊敬され、昔の仲間との友情も
男のロマンって感じだったけど、
あ~ゆう不器用さがやっぱり男のロマンですよね。
女性よりも男性の方が、ハマるかな?
レスラー同士の友情もたまらなくいいんですよね。
くぅ~ってなっちゃいます♪
正確には「レジェンド・オブ・メキシコ」が復帰作なんでしょうけど、あの作品でのミッキー・ロークはビックリしちゃいましたからね。
あんなに格好良かったミッキー・ロークがあんなにおデブになって復活なんて…って。
これ、これですね。この映画は…。
しかし、『シン・シティ』忘れていました。
ご指摘、ありがとうございました。
いや~、いい年の取り方してますよ、ミッキー・ロークは。
こういう味のある年齢を重ねて行きたいものですね。
あの終わり方だから良かったんですよね。
「ロッキー」みたいにああなってああなってたら、ちょっと引いてたかも?
「グラン・トリノ」といい「レスラー」といい、今年は魂(ソウル)に響く良い作品が多いのぉ。
アメリカのプロレスって、めっちゃショーアップされてて楽しいんですよね。
WWEなんか、下手したら海外ドラマより面白いかも?
途中まで「ロッキー」的な展開になるのかな?…なんて思ってましたが、これはそうならずに正解でしたね。
おはよう★
良かったですね!そう、魂に響くような、骨太作品でした!
やっぱりミッキーが良かったけど、マリサトメイの存在も良かったな♪
ブルーススプリングスティーンの曲もじんわり効いて。
あのラスト、みせすぎずで良かったです~
プロレスの事は良く知らないものの、なんだかこの映画が、ツボに来てしまいました・・・。
あのミッキーロークが・・・って部分が、やっぱり大きかったのかな・・・。
猫パンチ映像、YouTube探してみたけど無かった…。
>エンジェルハート
「エンゼルハート」の時のミッキー・ロークは本当に格好良かった。
鼻メガネを付けても格好良い人なんて、初めて見ましたもん(笑)。
>でもあんな体になって根性は凄いと思うけど、この後に出演する映画どうするんでしょう?
そこは数ヶ月で身体を替えちゃうのがハリウッド俳優ですよ~♪
最近はすっかり悪役ばかりになっちゃったけど、昔はエンジェルハートやイヤーオブザドラゴンの時はカッコ良かったんですよねぇ
ネコパンチあたりから変わっちゃってのかなぁ
でもチョコチョコ出てくるミッキーロークも好きなんですけどねぇ
レスラーも面白そうですよねぇ、絶対に観に行きたいです
でもあんな体になって根性は凄いと思うけど、この後に出演する映画どうするんでしょう?