ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

ルート225

2006年11月09日 | 映画(ら行)
【2005年・日本】DVDで鑑賞(★★★★☆)

「夏の約束」で第122回芥川賞を受賞した藤野千夜の同名小説を映画化。

14歳の田中エリコ(多部未華子)は、帰りが遅い1つ年下の弟ダイゴ(岩田力)を迎えに行くことになる。いつもの公園でブラブラしているダイゴを見つけるエリコ。どうやらダイゴは学校でイジメに会っているようだ。Yシャツの背中にマジックで書かれた【ダイオキシン8倍!】。2人は家に帰ることになるが、角を曲がると、そこにはあるはずのない海が広がっていた。何とか2人は家に帰り着くが、そこは現実とはちょっとだけ違う世界だった。街も家も学校もほとんど変わらないのに、両親だけがいない世界。ヘナチョコな弟に鋭いツッコミを入れながら飄々としているエリコ。そんなクールで強がりな姉にイジメられながらも甘えているダイゴ。2人はお互いかけがえのない存在なのである。2人は解釈不可能な出来事にオロオロしながらも、元の世界に帰ろうとさまざまなチャレンジを決行する…。



多元宇宙…パラレルワールドを題材にしたほのぼの映画です。
何故違う世界に移動してしまったのか…。
そういう理屈や謎解きに囚われることなく、姉弟の行動や心の動きを丹念に描いている。



実は不安でたまらないのに、強がる姉のエリコ。
演じるのは可愛いのかブサイクなのか分からない、不思議な魅力を持った多部未華子。
この作品を観ていて思ったんだけど、彼女はシベリアン・ハスキーに似ているのである。
あぁ、この娘は「動物のお医者さん」のチョビだぁ!
多部未華子はテレビ東京の深夜番組「魁!セレソンDX」内のミニドラマ「ヤンキー魂」にも出演しているが、なにげにハマっているのかもしれません。



公衆電話で高橋由伸のテレカを使った時だけ、元の世界の家に電話をかけることができる。
SF的な設定だけど、そういう雰囲気はまったく感じさせない。



タイトルの「ルート225」には、劇中に登場する国道225号線と√225=15、14歳から15歳に成長するエリコのことを指している。
こういうほんわかSFもたまにはいい物です。

監督は中村義洋。


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