ちょっと部屋を離れている隙に・・・PCキーボードわきに、黒い影!
夏の小悪魔登場!
・・・ゴッキー・・・。
殺虫剤を噴射、しばしの格闘の後・・・無事暗殺成功。
・・・でも・・・部屋の中、ゴッキーがうごうごしていた事を考えたら・・・かなり気持ち悪いのです・・・。キーボード周りは綺麗に拭きましたけどね・・・。
嫌な季節ー。
本日は、日記を3つに分けて書いてます(笑)。
この日記の下に、大人乙女ゲーの弟萌えプレイ記録があるので、興味のある方はどーぞv
こちらの日記は、週末恒例の書き掛け創作UP用です。
今日UPするのは、先週UPしていた仮題『春を思う』の続き。
書きかけ、なので・・・落ちはなく、すごく中途半端な所で終わってますが・・・その続きは、どうぞ妄想しておいてやってくださいませ。
もしかして、結構好きかもしれない珠緒くんを絡ませてます。
私の珠緒くんの基本イメージは・・・珠美ねえちゃんと同系統の天然キャラですよ。イラストレーションズの珠緒くんラフ見て、そういうイメージになっちゃってますので。
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俺が不安な顔をしているのにちらりと視線を移した日比谷は、にぃっと笑った。
いっ、嫌な予感。
なんとなく、顔から血の気が引いた。
日比谷が口を開き、原稿を読み上げだしたんだけど……。
「こんな気持ちになったのは初めてだ。
ドキドキと異様に早まる鼓動を感じ、乾いた口内を唾液で潤し、意を決して尽は言う。
『俺、おまえが好きだ。こんなの、有り得ないけど、俺は……っ!』
尽の言葉に、珠緒は微笑んだ。
『うん、分かってたよ。だって、僕も君の事が、ずっと……』
尽に組み敷かれた珠緒は、柔らかく微笑んで、尽の頭をそっと抱き寄せると、緊張の為か乾いて震える尽の唇に己のそれを……」
「っ、だぁああああっ!!!」
鳥肌が立って、一瞬金縛りにあってしまったけれど、あまりにおぞましい内容を続けて聞きたくなかった俺は、金縛りを解除して精一杯叫んだ。
後ろの方で、激しく椅子が転ぶ音が聞こえた。
考えるまでもなく、珠緒だろう。
「日比谷っ!」
目を険しくして今度こそマジ怒りしている俺に、日比谷は悪びれず笑う。
「近親物もいいけど、女の子にはやっぱりボーイズラブよねっ!」
おっ、お前は……っ!
そもそも、限りなくノンフィクションに近いものが書きたいとか言ってなかったか!?
「ノンフィクションに近くない? だって、あんたたち仲よすぎて怪しいのよね~。実はそんな感情、あるんじゃない?」
ないないないないないないないっ!
断じてないっ!
有り得ない!!
あるわきゃねぇっ!!
「俺は、俺は……あくまで、ノーマルだぁぁぁつ!!」
その後、俺だけでなく、珠緒も加わって、日比谷のその危険思想を思いとどまらせる……事は到底できそうもなかったんで、それを公に出す事だけはやめさせた。
珠緒は、半泣きで拝み倒してたな。ヘタすると土下座までしそうな勢いだった。
それがあんまり哀れで、日比谷も同情したのかもしれないな。
一応、俺たちの名前を勝手に使わない、って、事だけは誓わせたんだけどさ……だけどさ……。
その件は、そこで終結を見たはずだったのに、俺ときたら……妙に、その話が頭にこびりついててさ、いけないと思うのに、ふとした拍子にその話を思い出してしまって……日比谷を恨まずに入られなかった。
や、勿論、珠緒との方じゃないぞ?
あんなもん、速攻ゴミ箱行きだ。思い出したくもない。
家に帰って、ねえちゃんと顔を合わせて、妙に意識してしまう。
普段も、そりゃ、時々意識する事はあったけれど、ここまで重度じゃなかった。
ねえちゃんの唇とか、胸とか、瞳、とか……それが、妙に色っぽく見えて……それを見つめてしまう自分を自覚して自分を叱責する事も多々。
『尽……好きだよ……。ね……優しく、して、ね……?』
頭にこびりついた日比谷の駄文の科白が、色っぽく潤むねえちゃんの姿の妄想を呼び起こし……俺は、毎晩もんもんとしてたり、した。
そんな状態がしばらく続いて……俺、もう、自分が大概おかしくなりそうだった。
そんなある日。
土曜の夕方、俺が外出から戻ってきて、リビングに入ると、ねえちゃんがいた。
何か、雑誌を必死で読んでいるみたいで、俺が入ってきた事も気づいていない様子だった。
さすがに、これくらいのシュチュエーションではときめかないからな。そこまで、度はすぎてない。
「ねえちゃん、ただいま~。なんか、食い物ない?」
俺が声をかけると、ねえちゃんは……。
「ひゃぁ!?」
悲鳴を上げて、腰掛けていたソファーから飛び上がった。
なっ、なんだ!?
「つ、尽、おっ、おかえり……っ」
……顔を真っ赤にして…・・・なんで? それまで見ていた雑誌を自分の鞄の中に隠すようにしまうんだ?
俺とは決して視線を合わせないように、少し外れた方を見て、ねえちゃんは動揺を隠せない様子をしてみせる。
「れ、冷蔵庫に、ゼリーが入ってたよ……わっ、私はもう食べたから……部屋に、戻るねっ」
なんか、避けられている気がする。
なんだ? なんでだ?
なんか、嫌な予感がしたから、俺、すれ違いでリビングから出ようとするねえちゃんの腕を取った。
「俺、何かした?」
避けられるのは、やっぱ、悲しい。
ねえちゃんは、びくんとして、俺の方を振り仰いだ。
その顔。
真っ赤になって、瞳が潤んでて……。
一体、なんだってんだ!?
俺のほうまで、どきどきしてきた。
「なっ、なんでも、ないよっ!」
慌てて俺の腕を振りほどこうとするのを、俺は許さない。
「なんか、あった? 答えてくれるまで、離さない」
このまま逃げられたら、きっと、俺、変に誤解しちゃいそうだったから、ちゃんとした答えを聞きたかったんだ。
ねえちゃんは、俺の真剣な様子に、戸惑って、口を開きかけ、それでも、また、戸惑って……。
その視線が、なんとなく、姉ちゃんの手にした鞄にちらちら向いている。
隠し事は上手くないねえちゃんだ。
俺を避ける理由が何かあるとしたら、その鞄なんだろうけど……もしかして、さっきの雑誌か?
「見せて」
俺、ねえちゃんの鞄に手を伸ばす。
「だめっ!」
けど、ねえちゃんは、それを俺からひょいと遠ざける。
あ、やっぱ、原因は鞄の中身、あの雑誌なんだな!
「貸せって!」
「嫌っ!」
「貸せよ!」
「嫌よぉ!」
俺が鞄を取り上げようとし、ねえちゃんがそれを必死で避ける。
俺が追いかけて、ねえちゃんが逃げる。
子供の玩具の取り合いみたいなやりとりだな。
けど、体格も運動能力も格段に男の俺の方が上で、俺はねえちゃんの鞄をひったくる事に成功した……んだけど。
「だめったらだめよ! 尽には見せるなって、約束したのよっ!」
誰にだ?
と、問いかける前に、鞄の中から雑誌を取り出した俺にねえちゃんは体当たりしてきた。
そして、その弾みで、俺とねえちゃんは……。
「わぁ!?」
「きゃ!?」
見事に、床に転がった。
……あんまり見事に転がって、俺はねえちゃんを押し倒すような形になってしまった。
なっ、なんて偶然なんだ!
体の下にねえちゃんの柔らかいそれを感じて、俺の鼓動は、早鐘を打つ。
どくどくどくどく
多分、それはねえちゃんに聞こえてるんじゃないかと思うくらい。
俺は、ねえちゃんが俺を避ける理由を知りたかっただけなのに……なのに、俺は、もう……俺の頭は、もう、ねえちゃんの事だけしか考えられなくなってる。
赤くなったねえちゃんの顔。潤んだ瞳。濡れた、唇。
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・・・ほんと、すごい中途です。
多分、ハッピーエンドを予定していただろうかと。
さぁて、来週は・・・どうしようかなー。
※ウェブ拍手、ありがとうございましたー
どきどき、うきうきですvv